エンジン添加剤のメリット・デメリットを徹底解説!エンジン不調なおるってホント? | CARTUNEマガジン
エンジン添加剤のメリット・デメリットを徹底解説!エンジン不調なおるってホント?

2019年04月10日 (更新:2023年07月31日)

エンジン添加剤のメリット・デメリットを徹底解説!エンジン不調なおるってホント?

オイルコーナーなどでエンジンオイル添加剤を勧められたことはありませんか?またエンジンの寿命を延ばすことなどを謳った添加剤の広告を見たことがある人も多いかもしれません。今回はそんなエンジンオイル添加剤について解説します

そもそもエンジンオイル添加剤とは?

ワコーズのエンジンオイル添加剤

エンジンオイル添加剤は、その名の通りエンジンオイルにある程度の量を加えることでエンジンオイルの潤滑や洗浄、防錆といった働きを高めたり、エンジンの内部をコーティングすることのできる液体のことで、通常エンジンオイルの注入口からエンジンオイルと同じように注入して使用します。

エンジンオイルとは別に注入するイメージの強い添加剤ですが、市販されているエンジンオイルにも別に注入するものと同じ目的で、ある程度の量の添加剤が含まれています。ただしそのオイルの質によって添加剤の含有量は異なり、一般的には質の良いオイルほど添加剤も多く含まれていると言われています。

エンジンオイル添加剤の種類

エンジンオイル添加剤はその効果によって大きく以下の3種類に分けられます。

エンジンオイル自体の性能を高めるもの

オイル自体の性能を高めることで、潤滑などのオイルの働きを向上させ、摩擦抵抗の低減や密封性の向上を図るタイプです。即効性は高いですが、その時に入っているオイル自体の効果を高めるものなのでオイル交換をすると効果は消えてしまいます。価格に幅があり、値段が高いものにはもちろんそれ相応の効果はありますが、上記のように効果の持続時間が短いため、初めてこのタイプの添加剤を試してみる際にはとりあえず値段の安いものを選んでみるというのも良いでしょう。

エンジンの金属表面を改質するもの

「ミリテックワン」はこんなパッケージ 出典
引用元:https://item.rakuten.co.jp/hatoya/10000574/

エンジン内部の金属の表面を化学作用によって摩擦係数の低いものに改質し、オイルが性能を発揮するのを助けるタイプで、塩素系のものが多いです。主なものとし「ミリテックワン」が挙げられます。金属表面を改質するのに一定の時間がかかるため、完全に効果を発揮するまでにやや時間はかかりますが、その分効果の持続も数万キロと非常に長いのが特徴です。また、体感できる効果は大きいですがその分価格もやや高めとなっています。

ミリテック ワン ミリテック1 473mL

エンジン内部をコーティングするもの

zavierさんのスカイラインGT-RBNR32オイルの画像
zavierさんのスカイラインGT-RBNR32オイルの画像

エンジンの内部にフッ素系の樹脂などで高硬度の保護膜を形成し、摩擦抵抗を軽減するタイプで、「マイクロロン」や「プラス91」が有名です。このタイプも保護膜の形成に時間がかかるため、完全に効果を発揮するまでに時間がかかりますが、ものによっては2のタイプよりもさらに長く効果が持続します。

さらに、保護膜が形成されるために、オイルの働きが高められるだけでなくエンジン内部を保護する効果も期待できます。オイル添加剤はこのように大きく分けられますが、実際の製品にはこの3種のうち複数の効果を持つものも多く、すべての製品を厳密に分類することは困難です。

Microlon マイクロロン メタルトリートメントリキッド 8オンス

エンジンオイル添加用 高性能オイルシーリング剤 PLUS91 160ml 安斉交易 PLUS91-160

エンジンオイル添加剤のメリット

性能の向上

かちゅ☀︎Endangered speciesさんのRC FUSC10の画像
かちゅ☀︎Endangered speciesさんのRC FUSC10の画像

オイル添加剤のメリットは、やはり上記のような様々な効果によりエンジンオイルの働きが向上し、燃費が改善されたりアクセルレスポンスが向上するなど、エンジンの性能がさらに引き出されることが挙げられるでしょう。また、特に上記の分類の3のタイプの添加剤は、エンジンを保護し寿命を延ばす効果があるため、現在の性能に特に不満はないが愛車に長く大切に乗り続けたいという方にもおすすめです。

騒音の低減

しゅうまっはさんのRC FUSC10の画像
しゅうまっはさんのRC FUSC10の画像

多くの添加剤はエンジン等の騒音を低減する効果があるため、車内に入ってくる雑音を減らし、より快適な移動空間を作り出すことにもつながります。「オーディオを高価なものに交換するよりも車内が静かになった方が効果的」と評する人もいるほど実はこの効果は重要です。騒音低減効果がもたらすのは快適性の向上だけではありません。雑音が減ることで、車の発する異音に気付きやすくなったり、その異音の発生源を特定しやすくなったりすることで、いち早く愛車の異常に気づくことができるようになります。

エンジンオイル添加剤のデメリット・注意点

効果が実感しにくい場合

上記のようにオイル添加剤には様々な効果がありますが、それが実感しにくいケースも多く見られます。具体的には、高級なオイルに添加剤を加えてもその効果を実感しづらい場合が多いです。高級なオイルには最初から様々な添加剤が配合されているため、添加剤を加えても新たな効果を発揮するのは難しいのです。また、当然ながら安価な添加剤は高価なものと比べると効果は薄くなってしまいます。

オイルの粘度が変わってしまう

エコカー向けなどの粘度の低いオイルに粘度の高い添加剤を組み合わせると、オイルの粘度が上がってしまうため、添加剤の効果が発揮されないどころか逆にオイルの性能とその働きを悪化させてしまい、アクセルレスポンスや加速性能、燃費の悪化などにつながってしまいます。

故障の原因となることも

添加剤自体が故障の原因となってしまう場合もあります。過走行車などオイル漏れが発生している車にいる添加剤を入れると、オイルと一緒に添加剤が漏れ出してしまいます。添加剤は摩擦を低減するため、漏れ出したものがベルト類につくとベルトが滑ってしまい、特にタイミングベルトの場合はコマ飛びやベルト自体の切断につながってしまいます。

また故障の原因をよく調べずに添加剤ばかりに頼ると故障箇所を更に悪くしてしまう場合もあるため、添加剤を使用する前に愛車の状態をよく確認しましょう。

終わりに

いかがでしたでしょうか。エンジンオイル添加剤はデメリットもありますが、愛車や愛車に入れるオイルの種類や状態を確認しそれにあったものを選べば、さらなる愛車の性能向上につながります。読者の皆さんも是非この記事を参考にエンジンオイル添加剤の使用を検討してみてください。

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