Cloud-Nineさんが投稿したDIY・オイル&エレメント交換に関するカスタム事例
2023年01月04日 22時56分
車をノーマルで乗れない病は一生治らないんだなって分かってきた・・・。
皆様、エンジンオイル交換を御自分でされたことございますか?オイル交換したらエンジン内部が綺麗になるという幻想を抱いてませんか?今回はそんな話。
会社で
「何回オイル交換したら抜けてくるオイルが綺麗になるか?」
という話になり、同僚のハイゼットカーゴを人柱にささげてもらいました(笑)オイルフィラーキャップの奥はオイルが焼き付いてますね。同僚はオイル交換三千キロキープなのですが、前オーナー2人がルーズ(1万キロ無交換とか)だったようです。
走行三千キロで抜いたオイル。軽カーターボは1000キロも走ればオイル真っ黒になりますので、三千キロは限界点でしょうね。
抜けきったら速効性フラッシングオイルを投入します。客の車なら絶対やらない(笑)ぐだぐだエンジンに速効性フラッシングオイルは汚れ詰まってエンジンブローの可能性がありますので、遅効性をオススメします。
フラッシングオイル入れてアイドリングとレーシングを10分やって抜いたオイル。1回目と同じ色で抜けてきます。これが世間一般的な「ディーラーや量販店でオイル交換した直後の車のオイル状態」です。何も綺麗じゃないですね。エンジン内部壁面やオイルラインに残った汚れとか汚れオイルとかエレメント内部に残ったオイルとかが新品オイルと混ざってこのような古オイル並みの色(=傷み具合)となっております。
ここからまた三千キロ走るのは厳しいよねって話です。
対策としては、毎回エレメント交換していれば廃オイルと混ざる率も下がって良いと思われます。オイル交換で上抜きだろうが下抜きだろうが、エレメント内部に300ccほどのオイルが残ってますので。最近の軽自動車はオイル量がエレメント無しで2リッターですので、全量の約20%くらいが古いオイルということになります。
3回目。
三千キロ走行オイルを抜く→
フラッシングオイルで回してから抜く→
フラッシングオイルで回してから抜く←今ココ
透明度の高いオイルが抜けてきました。他の人のやってる動画とか観てると、ここでも黒いオイルが出てくる車が多いので、それはもうエンジン内部でスラッジまるけなんだと思われます。この車はオイル交換三千キロなので、壁面の汚れオイルはともかく、スラッジは酷くないようです。壁面内部の焼き付きは酷いですけど。五千キロスパンの車だとこの3回目も黒くなると思います。
最近やってるとこ無くなりましたけど、オイルフラッシングは大事だと分かりますね。フラッシングオイルじゃなくても、普通の安いオイルで良いと思います。入れて回してから抜けば、壁面内部汚れオイルもあらかた落ちますので。
これは使用しているのが高いオイルだろうが安いオイルだろうが関係ありません。汚れの残存の話ですので。
4回目。不必要でしたが、フラッシングオイルをエンジン内部に残したくないので、安いオイルを入れて回しています。完全にこの時点で落とせる汚れは落ちきっていますね。綺麗なもんです。
当然ながらここでエレメントを交換します。エレメント内部もゴミだらけでバイパスしてしまってそうですよね。
ここでメイン使用の新油と新品エレメントを投入します。
やったあとの変化ですが、オーナー曰く
寒い朝一発目の始動時のカラカラ音が無くなった(油圧の上がりが良くなった?)
アクセルオンのツキが良くなった(オイルが十全の仕事をするようになった?)
だそうです。無駄にはならなかったようです(笑)
その自車に長く乗るならこういうのもアリかと。
余談ですが、ターボカーはエンジンから外に出てるオイルライン(ターボチャージャーへとかオイルクーラーへとか)の中にも厳密にはオイルが残りますので、フラッシングの甲斐はあると予想されるのですが、フラッシングオイルもラインに残るので、もしフラッシングするならメイン使用のエンジンオイルでフラッシングするという贅沢な事になると思うので、速効性フラッシングオイルは使用しない方が良いと思います。早め早めのオイル交換+毎回エレメント交換あたりに留めておくのが吉かと。
皆様の参考になれば幸いです。