キュルキュル音の原因は何？ファンベルト「鳴き」の原因や対処方法を徹底解説！

キュルキュル音はエンジン周辺の補機類ベルトが原因で発生する場合が多いです。補機類ベルトにはファンベルトやエアコンベルトなどがありますが、最近の車ではファンベルト1本ですべての役割を担うのが一般的になってきています。

ファンベルトはゴムでできているので経年劣化で伸びてしまったり、硬くなってスリップしたりします。そのような状態になるとベルト鳴きが発生し、「キュルキュル」という音を立てます。

音を消すには、ベルトを交換もしくは張り調整をする必要があります。万一ベルトを交換してもすぐに「キュルキュル音」がするようであれば、プーリーが原因である疑いがあります。

ファンベルトは、主にエンジンの回転をオルタネーター（発電機）に伝える役割を果たしています。VリブドベルトやVベルトともいいます。万一ファンベルトが切れた場合、車に電力が供給されなくなり、走行中にエンジンが止まってしまいます。

「ファン」ベルトと呼ばれているのは、昔の車はこのベルトでラジエーターの冷却ファンを動かしていたからです。現代の車はファンベルトがラジエーターのファンを回しているわけではありませんが、冷却をつかさどるウォーターポンプを動かすこともあるので、万一切れてしまうとオーバーヒートを起こしエンジンが壊れてしまうこともあります。

また、エアコンのコンプレッサーを動かす場合もあるので、切れてしまうとエアコンも効かなくなります。「ファンベルトが切れてしまったらストッキングで代用できる」という都市伝説も存在しますが、あくまでそれはファンベルトが冷却ファンだけを回していた昔の話。

ファンベルトが多機能化した現代の車には通用しません。ファンベルトが切れてしまったら車を安全なところに停車させ、レッカーを待ちましょう。以上のことからわかるように、ファンベルトは車を動かす上でなくてはならない部品です。

ファンベルトの交換時期は、車種や使用環境によって様々ですが3年から5年に一度または3万キロ～10万キロが目安とされています。定期的に交換するのも良いですし、車検の際におすすめされた際に交換も安心ですが、簡単な点検で状態を把握することもできます。※点検は必ずエンジンを切った状態で行ってください。

交換が必要な症状としてわかりやすいのは「キュルキュル音」ですが、ファンベルトはゴム製品となるため、経年劣化や使用状況により摩耗が進んで行きます。その結果、エンジン側との接触面での摩擦力の低下によりキュルキュル等の異音が発生してしまいます。

キュルキュル音等は後で紹介する鳴き止めスプレーなどで改善する場合もありますが、改善が見られない場合などは、やはり交換がおすすめとなります。

ファンベルトはエンジンルームのわかりやすい場所にあることが多いので、まずは目視で点検します。ベルトの淵がほつれていたり、表面がひび割れていたら劣化が進んでいる証拠です。ひび割れやほつれが発生している場合は、運転中に突然破損なども考えられるのでなるべく早く交換をしましょう！

ほつれや日々が目視でもない場合などは、手で触って点検してみましょう！ファンベルトを手で押してみて、たわむ量が多いようであればベルトが伸びている証拠です。この場合、ファンベルト本体の劣化があまり進んでいないようであればベルトの張り調整でキュルキュル音を消すこともできます。

ただし、一度伸びたベルトの寿命は短いので、次回の車検の際などに交換するのがおすすめです。あまり車に乗らない方でも、気づかないうちにベルトの劣化が進みある日突然切れてしまうといったことが起こりうるので、定期的に点検しましょう。

ファンベルトは国産車であればショップ等でも在庫している場合が多く、様々な場所で交換が可能でファンベルト自体の価格はあまり変わらないものの、交換に関する工賃は場所により価格差も出てきますのでどれくらいの費用がかかるか見てみましょう！

カー用品店での交換を行う場合、国産車であればファンベルトの在庫も豊富なので在庫の心配は少なそうですが、週末は混んでいたりする場合も多いので事前に予約がおすすめです。作業時間は30分程度ですので、オイル交換ついでに行ってもらうのもおすすめです。

• ファンベルト代金：3,000円～
• 交換工賃：5,000円程度

ファンベルト交換可能な主なカー用品の予約ページ

• オートバックス
• イエローハット
• ジェームス

近所に整備工場があればもちろんファンベルトの交換は可能です。但し、在庫がない場合などあるため事前に在庫確認を行うのがおすすめです。

• ファンベルト代金：3,000円～
• 交換工賃：5,000円程度

整備工場での金額はカー用品店と同じ程度の場合が多いようです。このような軽作業で頼んでみて近所に信頼出来る整備工場を見つけておくのもおすすめです。

ディーラーでの交換は在庫切れもほとんど無く、繁忙期以外はすぐに対応してくれるディーラーが多いようです。価格面では純正品を使用するため少しファンベルト代金が高い場合がありますが、それほど大きな差は無いようです。

• ファンベルト代金：5,000円～
• 交換工賃：6,000円程度

ファンベルトの交換はファンベルトの位置による作業性さえ良ければそれほど難しくはありません。簡単に言うと次の3工程。もちろん、プーリーの締め付け方や車種による特殊な工程が発生する場合もありますが、DIY交換を行っているCARTUNEユーザーの投稿も参考にご覧ください。費用面では工賃が発生しないのでもちろん最安で交換可能です。

1. プーリーを外す
2. ファンベルトを交換
3. プーリーを取り付ける

• ファンベルト代金：2,000円～

▶CARTUNEユーザーのファンベルト交換に関する投稿

ファンベルトのキュルキュル音を止めるための「ベルト鳴き止めスプレー」という商品が存在します。このスプレーをファンベルトに噴霧することでキュルキュルというベルト鳴きはしなくなりますが、ファンベルトの劣化や損傷が改善されるわけではありません。

あくまで音を消すための応急処置ととらえておきましょう。また、ベルト鳴き止めスプレーを噴霧する際はファンベルト以外の部品に成分が付着しないように十分注意してください。

いかがでしたでしょうか。車のキュルキュル音の原因や対処の仕方についてわかっていただけたと思います。この記事があなたのカーメンテナンスの一助となれば幸いです。車好きコミュニティ『CARTUNE』には、車の投稿がたくさん！「ファンベルト交換」についての投稿もたくさん寄せられています！