ロードスターを中古で買う時のポイントはこれ!ロードスターを買う前に! | CARTUNEマガジン
ロードスターを中古で買う時のポイントはこれ!ロードスターを買う前に!

2018年01月24日 (更新:2022年10月17日)

ロードスターを中古で買う時のポイントはこれ!ロードスターを買う前に!

マツダの伝説的な名車、ロードスター。一生付き合える価値があるからこそ、しっかりとした一台を選びたいですよね。今回は中古でロードスターを選ぶ際のポイント、注意点について解説します!

マツダ・ロードスターの紹介

マツダ・ロードスターって?

マツダ・ロードスターは、1989年にマツダが販売を開始したオープンスポーツカーです。販売を開始した初年の販売台数は約9,000台に留まりましたが、2年目は世界で約93,000台も販売され、2000年には、世界で最も多く生産された2人乗りの小型オープンスポーツカーとしてギネスブックにも登録されました。

手軽に軽快な走りを楽しめるロードスターは幅広い年齢層から厚い支持を受け、2011年には900,000台を超える販売台数を更新。いまも世界中で人気を集めています。また、ロードスターはドラテクを磨く車としてもピッタリな1台です。

というのも、ドラテクを磨く上で重要なのは、まずは荷重移動・挙動、ヒールアンドトーの2つを身につけ、そして速度に慣れる、馬力のある車を操ること。それには、排気量が2,000cc以下、駆動方式がFFまたはFR、馬力が160馬力以下、吸気はNAという条件がそろっているマツダ・ロードスターがピッタリなのです。

ロードスターでなるべく簡単に速くなりたい方は「ドラテク本」、サーキット走行を目指したい方は「サーキット練習」、さらなる技術向上を目指す方は「雨の日の練習」、一流のレーシング学校で学ぶ「スクールで上達」を心がけることで、さらにドラテクは向上するはず。次は、4タイプあるマツダ・ロードスターのそれぞれの型式ごとの特長を見ていきましょう。

NA型ロードスター

noborinさんのロードスターNA6CEの画像
noborinさんのロードスターNA6CEの画像
引用元:noborinさんの投稿

ユーノス・ロードスターとして誕生した「初代ロードスター」。懐かしさを感じさるリトラクタブルライトが特徴的です。車体各部分に開発者のこだわりが見られる1台で、MT車の排気音は、心地良さを感じる周波数を研究して実現できたサウンド、またAT車は、静粛性を意識して開発が行なわれました。

ドアノブ1つをとっても、他の車種にはない独特のノブを設定しているほど。丹念に開発された初代NA型ロードスターは、総生産台数は400,000台を超えました。こんな歴史を残したNA型ロードスターのスペックは、以下の通りです。

  • 【ボディサイズ】全長3,970mm×全高1,675mm×全幅1,235mm
  • 【エンジン】直列4気筒DOHC 1,597cc NAエンジン(B6-ZE)
  • 【パワー】120ps/6,500rpm
  • 【トルク】14kg/5,500rpm
  • 【車両重量】940~960kg
  • 【ミッション】4AT/5MT

NB型ロードスター

けんこうパパさんのロードスターNB8Cの画像
けんこうパパさんのロードスターNB8Cの画像
引用元:けんこうパパさんの投稿

初代ロードスターがフルモデルチェンジされ、2代目ロードスターが登場したのは1998年。安全基準を満たし軽量化を図るべく、初代ロードスターの特徴であったリトラクタブルライトが廃止され、丸みを帯びたヘッドライトに変更されました。

また、幌のリアウインドウはビニールからガラスになったことも大きな変化です。排気量は1,800ccになり、6MTを導入。NA型とは違う、新たな走りを実現したNB型ロードスターです。以下は、NB型ロードスターのスペックです。

  • 【ボディサイズ】全長3,955mm×全高1,235mm×全幅1,680mm
  • 【エンジン】直列4気筒DOHC 1,839cc NAエンジン(BP-ZE)
  • 【パワー】160ps/7000rpm
  • 【トルク】17.3kg/5500rpm
  • 【車両重量】1,010~1,100kg
  • 【ミッション】4AT/6MT

NC型ロードスター

はちろさんのロードスターNCECホイールの画像
はちろさんのロードスターNCECホイールの画像
引用元:はちろさんの投稿

3代目のNC型ロードスターは、ボディサイズを拡大し排気量も2,000ccとなったため、3ナンバー規格となりました。走行性能も改良され「歴代最強性能」とも言われるほど。

デザインや車体の大きさについては、当時のロードスターファンからは賛否両論ありましたが、走行性能については絶賛の評価ばかりです。また、3代目NC型ロードスターからは6ATが追加されました。では、スペックを見てみましょう。

  • 【ボディサイズ】全長4,020mm×全高1,245mm×全幅1,720mm
  • 【エンジン】直列4気筒DOHC 1,998cc NAエンジン(LF-VE)
  • 【パワー】170ps/7,000rpm
  • 【トルク】19.3kg/6,700rpm
  • 【車両重量】1,090~1,140kg
  • 【ミッション】6AT/5MT/6MT

ND型ロードスター

harachinさんのロードスターの画像
harachinさんのロードスターの画像
引用元:harachinさんの投稿

現行でもある、2015年登場のND型ロードスターは、3代目までのロードスターにある可愛らしい面影が消え、スタイリッシュなデザインへと一新。ND型ロードスターは、速いことがすべてではなく爽快感・軽快感こそが重要なポイントとし、徹底的な軽量化を図りました。

排気量は1,500ccにスペックダウンし、低重心化を図ることに成功。低回転から高回転まで鋭く吹き上げる気持ちよさがたまらない1台へと仕上がっています。以下は、ND型ロードスターのスペックです。

  • 【ボディサイズ】全長3,915mm×全高1,235mm×全幅1,735mm
  • 【エンジン】直列4気筒DOHC 1,496cc NAエンジン(P5-VP)
  • 【パワー】131ps/7,000rpm
  • 【トルク】15.3kg/4,800rpm
  • 【車両重量】990~1,060kg
  • 【ミッション】6AT/6MT

ロードスターを買う確認したいポイント8点

1:ソフトトップからの雨漏り

ユン坊さんのロードスターの画像
ユン坊さんのロードスターの画像
引用元:ユン坊さんの投稿

ロードスターの大きな特徴が、オープンカーであるということ。晴れた日に幌を開けることで、開放感を味わえます。しかし、ロードスター等の年季が入ったオープンカーに付き物なのが、幌の劣化。いわゆる布地で作られたソフトトップの車種は購入時に雨漏りが無いか、しっかり確認しましょう。雨漏りがあった場合は、ボディのサビもあるものと思うべきです。ボディのサビがひどい場合は板金作業でのレストアが必要になってきます。ちなみにロードスターはメーカー純正でハードトップが用意されており、ハードトップは頑丈で開けるのが一苦労な分、雨漏りやそれによるサビの心配が少なくなります。

2:足回りのへたりはないか?

特にNA型、NB型で要注意なのが、足回りに使われている衝撃吸収用ブッシュのへたり。他にもベアリングやダンパーなど、足回りは気になるところがたくさんあります。足回りを確認するにはタイヤを外して直接見るのが良いのですが、そんなこと中々できませんよね…。なので、実際に試乗をしてみるのが確実。乗ってみてまっすぐ走らなかったりコトコト音がするようなら、どこかにへたりが来ている証拠です。逆に、そういった現象がなければ状態の良い車かも!ただ、20年近い車で足回りの状態がいいものは希少です。修理前提で、費用についてお店の人と相談するのも選択肢です。

3:ラジエーターの錆

長く付き合いたいのなら、エンジンの状態は超重要。サビついたエンジンは元には戻りません。冷えていればラジエーターキャップを開けて、冷却水の色を見てみましょう。澄んだピンクか緑色なら、オーバーヒート歴はありません。茶色く濁っていたら、それはエンジン内部がサビついているということ…!長く乗りたいのなら避けたほうが良いでしょう。

4:クラッチの減りは?タイミングベルトは?

サバ缶さんのロードスターの画像
サバ缶さんのロードスターの画像
引用元:サバ缶さんの投稿

ロードスターの中古車は、ほとんどがマニュアル車。クラッチとタイミングベルトがいつ頃交換されていたかを確認しましょう。クラッチは繋がるポイント(=ミートポイント)が上になっていて、離しても少し半クラの状態が続くようなら交換目前。タイミングベルトは10万キロ交換が目安なので、交換されていなかったり交換後の距離が長い場合は要注意です。クラッチもタイミングベルトも交換には費用がかかってしまうので、要検討ポイントですよ!

5:グレード

NDロードスターをはじめ、ロードスターには複数のグレードがあります。グレードによって内装も装備も異なるので、しっかりと比較したいところ。また、安全装備である「i-ACTIVSENS」の有無も確認してください。トランスミッションもATとMTがあるので、あなた好みのものを選びましょう。

6:修復歴の有無

ロードスターは軽快に走ることができる車だからこそ、どこかに衝突したり事故を起こしていないかが心配。外装はしっかりとチェックしましょう。とくに修復歴があるような車は、他の機関にも影響を及ぼしている可能性もあります。

修復歴の有無は中古車査定士のようなプロでなければ見抜くことは難しいですが、例えばボディとフェンダー、ボンネットなど、各部分で色が異なる場合は、交換歴を疑うとといいでしょう。またロードスターのようなオープンカーの場合は、幌に損傷がないかも確認する必要があります。

7:これまでの整備の状態

ロードスターの中古車を購入するときに、前ユーザーがきちんと整備していたかも把握しておきたいところです。車の底からのオイル漏れ・にじみがないか、エンジンルームから異音がないかはチェックしておきましょう。

また、できることなら試乗させてもらって、走行中・ブレーキをかけたときの異音や不具合を確かめられるとベストです。これまでの点検整備記録簿が残っている場合は、それを見ると過去の整備状況が手っ取り早く分かります。

中古車販売店が車を点検・整備してくれるのは、その車の購入が決まってからのケースが多いので、購入前は自分の目でしっかり車を確かめましょう。

8:内装の確認

内装は人が一番触れるところなので、汚れやシミがつきやすい部分です。また、ドアを開けた瞬間にタバコの臭いがすると、タバコを吸わない人にとっては苦痛でしょう。内装やシートの汚れもチェックしてください。

マツダ・ロードスターの相場

根強い人気のあるロードスター。相場はいくらくらいなのか、CARTUNE編集部が調べてみました。ちなみにいずれの相場も2018年1月時点のものになります。

引用元:https://cartune.me (ユーザー・ぬまっさんさんのロードスター)

  • NAロードスターの相場 = 60~80万円
  • NBロードスターの相場 = 40~60万円
  • NCロードスターの相場 = 100~120万円
  • NDロードスターの相場 = 200万円以上

マツダがレストアプログラムも発表し、プレミアが付きつつあるNAロードスターに注目です。これはいずれも、特別な理由で極端に安かったり高かったりする車両を除いた相場なので、値段や質、どこに重きを置くかで、もっと安いものや高いものも見つかりますよ!

まとめ

今回は、マツダ・ロードスターについてご紹介しました。現在では4代目のロードスターが販売されていますが、4代目に至るまで、さまざまな進化を遂げてきた歴史があります。国内のみならず国外でも人気が高いこともあり、中古車相場をみても、ロードスターの世代に関係なく、最高値が何百万円もするものがあります。

中古車でも、ロードスターにはそれだけの価値がある、とうことですね。記事でお伝えした通り、中古ロードスターを購入する場合は、外装・内装のチェックはもちろんのこと、点検整備記録簿などで、これまでの車のメンテナンス状態をチェックすることも重要です。

ベストなのは購入検討しているロードスターの試乗をさせてもらうこと。試乗すれば今の車のコンディションを確認することができます。今回の記事が、ロードスター購入の手助けになれば幸いです。

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