ハンパじゃない!世界のエクストリームな車たち! | CARTUNEマガジン
ハンパじゃない!世界のエクストリームな車たち!

2018年10月17日 (更新:2020年08月24日)

ハンパじゃない!世界のエクストリームな車たち!

ロールスロイス、ブガッティ、日本からはコマツも参戦。世界にはとんでもない車がある!本記事では、「超高級」、「最速」、「巨大」それぞれの視点から「エクストリームな車」たちを紹介します。

引用元:https://www.bugatti.com/media/news/2018/bugatti-presents-chiron-sport-as-a-world-premiere/

エクストリームな車たち~超高級~

皆さんは、「高級車」というとどんな車を思い浮かべますか?

日本ではレクサス、ベンツ、BMWなどが有名ですね。どのメーカーも、1千万円を超える、まさしく「高級車」をラインナップしています。

しかし、世界にはもっとエクストリームな車があります。ここでは、日本でも買える、ラグジュアリーを極めに極めた「超高級車」をご紹介します。

ロールスロイス ファントム エクステンデッドホイールベース

引用元:https://www.cornesmotors.com/rolls-royce/detail/phantom_ewb

¥65,400,000 (2018年2月1日 現在)

ロールスロイス。

究極のラグジュアリーカーを語る上で、このメーカーを外すことはできません。

ロールスロイスが販売中の、「ファントム エクステンデッド ホイールベース(EWB)」は、最低でも30,000,000円超えのという驚異のラインナップとなっているロールスロイス車の中でも、最も高額です。

引用元:http://www.rolls-roycemotorcars-nicole.com/product/phantom-ewb.html

「魔法の絨毯に乗っているような乗り心地」と評されるロールスロイス車ですが、ファントムEWBは、最先端の技術によって、さらに上質な乗り心地を実現。

「セルフ・レベリング・エア・サスペンション」と呼ばれるシステムは、あらゆる部品に取り付けられたセンサーがこれから先の道路状況を予測し、常時、最適なサスペンション設定に調整するという、まさにエクストリームな車に相応しい装備です。

インテリアも他の車とは一線を画します。ダッシュボードの一部には強化ガラスがはめ込まれ、特注のアート作品をそこに封じ込めることで、”ギャラリー”として使用することができます。それはまさしく「動く美術館」。

引用元:https://www.cornesmotors.com/rolls-royce/detail/phantom_ewb

また、130kgにもおよぶ遮音材の使用、2重ガラス、専用タイヤ等、完璧な静粛性能を目指して設計されています。

「ロールスロイスの車内で聞こえる最も大きな音は、時計が時を刻む音」と言われるほどの静粛性。どんなものか、一度でいいから体験してみたいものです。

引用元:http://www.rolls-roycemotorcars-nicole.com/product/phantom-ewb.html

Mercedes-AMG S 65 カブリオレ

引用元:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/s-class/s-class-cabriolet/explore/option.module.html?svi=7BECBFDBB269C0B9-1E4B7B34AF61267F&_ga=2.180140450.721793898.1539606185-488669423.1539606185

¥34,700,000(2019/01/01より¥35,390,000へ改定)

メルセデス・ベンツは、大衆向けモデルから、セレブ向けのフラッグシップモデルまで、幅広い車種をラインナップしています。日本ではベンツに乗っているだけで、憧憬の眼差しを向けられていますよね。

そんなメルセデス車の中で、一番高いのはどんな車でしょうか。メルセデスの最高級クラスである、「Sクラス」の中でも、「AMG」のエンブレムを与えられ、さらに「オープンカー」という付加価値までついた、「AMG S65 カブリオレ」がその疑問に答えてくれます。

6.0L V型12気筒エンジンから放たれるパワーは、630psの最高出力、1,000N·m(102.0kgf·m)の最大トルク。オープンカーとしては考えられないほどパワフルです。

AMG製のエンジンを搭載するAMG S65 カブリオレは、迫力のサウンドも特徴の一つ。筆者は一度だけAMG C63 Sという車の後部座席に乗せてもらったことがありますが、まるで真後ろに大きなトラックが迫っているかのような、エキゾーストの音と振動を感じ、魂が震えました。

同じエンジンを搭載するモデル、S65 AMG クーペのサウンド

そして、本項で唯一のオープンカー。天気の良い日に心地良いサウンドを響かせながらツーリング、なんて妄想がはかどってしまいします。

引用元:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/s-class/s-class-cabriolet/explore/option.module.html?svi=7BECBFDBB269C0B9-1E4B7B34AF61267F&_ga=2.180140450.721793898.1539606185-488669423.1539606185

ランボルギーニ ウルス

引用元:https://www.cornesmotors.com/lamborghini/detail/urus

¥28,161,795

ランボルギーニといえば、アヴェンタドールやウラカンといった、ミッドシップの王道スーパーカーのイメージが強いですが、昨年の暮に発表され、今年(2018年)発売された「ウルス」は、スーパーカーならぬ、世界初の「スーパーSUV」として世界を驚かせました。

4.0L V8ツインターボエンジンが搭載され、最高出力が650hp、最大トルクが850N·mというこれまでのSUVにはなかった強力なパワーを発揮します。

乾燥重量は約2,200 kgであり、SUVとしては驚愕の、パワーウェイトレシオ3.38 kg/hpとなっています。それにより、0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒というスーパーカー並みのスペックを実現しています。

「ランボルギーニ×実用性」を体現したウルスは5シーター。これなら所帯を持った方でも、所有するハードルが下がることでしょう。

引用元:https://www.cornesmotors.com/lamborghini/detail/urus

また、オフロードや雪上での走行も視野に開発されており、それぞれの運転モードが用意されるなど、あらゆる天候での走破を可能にし、スーパーカーの世界をまた一つ、ランボルギーニは広げました。

引用元:https://www.cornesmotors.com/lamborghini/detail/urus

ランボルギーニといえば、官能的なサウンド。ウルスももちろん、その血統を受け継いでいます。

エクストリームな車たち~最速~

「一番速い車ってなんだろう」車好きなら、誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

ここでは、公道走行可能な車を中心に、「最速」の称号を持つ車たちをご紹介します。

ブガッティ シロン

引用元:https://www.bugatti.com/fr/chiron/

約3億円

ブガッティ ヴェイロンの登場により、再びその名声をセレブ界に甦らせたブガッティ。ヴェイロンは最高時速400kmを超える”ハイパーカー”として有名ですが、その後継車、「ブガッティ シロン」は、さらなるスピードの高みへと我々を導いてくれます。

最高出力1,500ps、最大トルク1,600N·mを発生するエンジンは、8.0L W16クワッドターボとなっており、見たこともない数字や文字が並びます。

メーカー公称の最高速度は420km/hとなっておりますが、これはリミッターが作動するため。

なぜリミッターが作動するかというと、これ以上の速度にタイヤが耐えられないからです。そのためこの420km/hはシロンの限界ではなく、タイヤの限界であり、現在のものより高性能なタイヤが開発された暁には、さらなる最高速度を記録できるようになるでしょう。

こちらは、元F1ドライバー、ファン・パブロ・モントーヤ氏をドライバーに迎えブガッティが挑戦した、0-400km/h-0の記録の映像です。

これは世界記録とのことで、シロンの加速性能、ブレーキ性能、直進安定性がどれをとってもエクストリームなことを物語っています。

筆者が何より驚いたのが、モントーヤ氏がヘルメットも被らず、Yシャツとジーパン姿でステアリングを握っていたこと。圧倒的な余裕を感じさせますね。

また、動画の最後に挿入されたカットからは、シロンがいつでも450km/hの壁を超えることができるということを示唆しているように感じます。鳥肌ものです。

引用元:https://www.bugatti.com/media/news/2017/0-400-0-kmh-in-42-seconds-bugatti-chiron-sets-world-record/

ケーニグセグ アゲーラRS 

引用元:http://koenigsegg.jp/agera-rs/

約1.7億円

ケーニグセグは、1993年にスウェーデンで設立された新進気鋭のハイパーカーメーカーです。CEOのクリスティアン・フォン・ケーニグセグは、まだ46歳という若さ。ケーニグセグを一代で、世界的なメーカーまで押し上げました。

アゲーラRSは5.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、最大出力1,160bhp、最大トルクは、1,000N·mを発揮します。

エンジン性能ではシロンに引けを取るアゲーラRSですが、重量が1,395kgと、シロンの約2,000kgよりも大幅に軽いため、お互いの実力は伯仲しています。

ケーニグセグが面白いのは、ブガッティがさきほどの0-400-0の記録の動画をアップしてから約1ヶ月後、記録をさらに更新した動画をYou Tubeにアップした点です。両社の間に火花が散っているのが見えます。

ちなみに、ケーニグセグはアゲーラの後継として、「レゲーラ」が既に販売されており、ブガッティはシロンの後継として「ディーヴォ」が発表されています。今後の両社の戦いに目が離せません。

ブガッティ ディーヴォ
引用元:https://www.bugatti.com/media/news/2018/world-premiere-for-the-divo-bugatti/
ケーニグセグ レゲーラ
引用元:http://koenigsegg.jp/regera/

テスラ ロードスター

引用元:https://www.tesla.com/jp/roadster

¥22,700,000

400km/h以上のスピードが出せる車だけが「最速」というわけではありません。Teslaが発売を予定している新型テスラ ロードスターは、0-100km/hにおいて、驚異の性能を発揮します。

そのメーカー公称値は、驚愕の「2.1秒」。ブガッティ シロンは2.5秒、フェラーリ ラフェラーリは2.4秒などの記録となっており、並み居るハイパーカー達の記録を抑えるエクストリームな加速性能を手にしました。

発売されれば、現在0-100㎞/h加速世界ランキング1位のポルシェ 918 スパイダーの2.2秒を抜き、世界最速の称号を手に入れることとなります。

その驚異的な加速の秘密は、モーター駆動であるということ。ご存知の方も多いと思いますが、Teslaの車は、全て電気自動車なのです。そのためアクセルを踏んだその瞬間から最大トルクを発生させることができ、優れた加速性能を発揮するのです。

さらに、メーカーによると、テスラ ロードスターは400km/h以上の最高時速を誇るとのこと。さきほど「最速は最高速度だけじゃない」という風に書きましたが、ここで撤回させていただきます。テスラ ロードスターは、加速も最高速度も最高水準の、エクストリームな車でした。

また、電気自動車最大の弱点である航続距離は、同車において約1,000kmまで伸ばされ、ガソリン車にかなり肉薄してきました。

その端正なルックスからも、車の未来を感じさせる新型テスラ ロードスター。発売がとても楽しみですね。

エクストリームな車たち~巨大~

高級車やスーパーカー(ハイパーカー)といえば、これまで紹介してきたラグジュアリー性能やスピードが注目されがちですが、世界には圧倒的な「巨大」を誇る車も存在します。

本記事の締めくくりに、しばしビッグな世界をご堪能ください。

メルセデス G 63 AMG 6×6

引用元:https://www.mercedes-benz.com/en/mercedes-benz/innovation/the-automotive-declaration-of-independence/

価格:¥80,000,000

メルセデス・ベンツが約100台だけ限定販売した特別なモデル「G 63 AMG 6×6」は、驚きの6輪駆動!

全長約6m、全幅約2m、全高約2.3m、重量約4tの大柄な体躯もさることながら、心臓部にはAMG製5.5LV8ツインターボエンジンを搭載し、見た目も中身もエクストリームなマシンとなっています。

また、メルセデス製軍事用車の技術があらゆるところに詰め込まれており、その手のマニアにはたまらないことでしょう。

防弾装備やポータルアクスル(ハブリダクション)を始め、コックピットからタイヤのエア圧を調整できたりと、走破性能を極限まで高められ、もはや誰向けの車か分からないですが、そのまま戦場に行けてしまいそうな性能を備えています。

日本向けには5台だけしか販売されなかった、とても稀少な車です。もしも道ですれ違ったりしたなら、願い事を唱えてみてもいいかもしれません。

ジェイレノ タンクカー

「グランツーリスモ」シリーズをプレイされた方ならご存知かもしれませんが、こちらの「ジェイレノ タンクカー」はエンジンがエクストリーム。

米国人コメディアンであるジェイレノ氏は、有数のカーマニアであることでも知られ、ホットロッドのシャシーに戦車のエンジンを積んでしまったのが、タンクカー。驚愕の約30,000ccV型12気筒エンジンは810馬力を発揮します。(後の改良によって、約1,600馬力まで高められたと言われています。)

巨大なエンジンを持つ「ジェイレノ タンクカー」。この名前は通称で、本当の名前を「Blastolene Special」と言います。グランツーリスモ4,5,6に収録されているので、手っ取り早く運転したい方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:ウィキペディア

コマツ 980E-4

引用元:http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/press/2016092112220911480.html

日本が誇る巨大な車といえば、「コマツ 980E-4」でしょう。そのスケールはこれまで紹介してきた車の比ではありません。

引用元:http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/press/2008052816423905689.html

こちらは改良前のモデルで、全高約7m、タイヤの直径が約4mの「コマツ 960E」の画像です。タイヤのそばに立っている人が米粒のように見えますね。980E-4は、これよりももうワンサイズ大きくなっています。

総重量625t、最大積載量369t、全長15.7m、全幅10.0m、全高8.0m、最高出力約3,500馬力と、どこをとってもメガスケールのコマツ 980E-4は、本記事の締めくくりに相応しい、超エクストリームな車です。

この日本製の巨大なダンプカーは、世界中の鉱山などで活躍していますが、なんと日本でも見ることができるようです。

石川県小松市の「こまつの杜」では、さきほどの画像にあった960Eより、さらに1世代前の930Eを展示しています。

定期的に子供向けのイベントも開催されているので、お子様と見に行きたい方はもちろん、世界最大級のダンプカーのスケール感を味わってみたい方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

引用元:http://www.komatsunomori.jp/930e/index.html

まとめ

本記事では、「超高級」、「最速」、「巨大」、それぞれの特徴を持つエクストリームな車たちを紹介しました。

最初の「ロールスロイス ファントムEWB」の価格を見てびっくりしたのですが、上には上がいて、しかも新しいエクストリームな車がどんどん発売されていく昨今です。新しい話題から目を離せません。

お金を掛けるばかりが車ではないとも思いますが、莫大なお金が注ぎ込まれて開発された車には、ロマンがあります。ランボルギーニやフェラーリは、道端で見かけたとき、興奮を与えてくれます。ロマン溢れる車を見ると、なんだか元気がもらえませんか?

これからも、どんなエクストリームな車が生み出されるのか、注目していきたいです。

新着記事

おすすめ記事