三菱を代表するMIVECエンジンとは?特徴と搭載車を紹介します! | CARTUNEマガジン
三菱を代表するMIVECエンジンとは?特徴と搭載車を紹介します!

2019年03月05日 (更新:2020年07月14日)

三菱を代表するMIVECエンジンとは?特徴と搭載車を紹介します!

ホンダのVTECと並ぶ高性能エンジンのMIVECをご存知でしょうか。今回は数々の歴史を作ったランサーに搭載されたMIVECエンジンの特徴や、MIVECを搭載した車両を紹介していきます!

MIVECエンジンとは

バリアレスさんのランサーエボリューションエンジンの画像
バリアレスさんのランサーエボリューションエンジンの画像
引用元:バリアレスさんの投稿

MIVECの正式名称は、「Mitsubishi Intelligemt&Innovative Valve timing&lift Electronic Controlsystem」。簡単に日本語でいうと三菱自動車が作った可変バルブタイミングリフト機構です。可変バルブタイミングリフトを使うことでパワーと環境性能を両立させることができます。

可変バルブタイミングリフト機構とは?

ピストンが上下に動き吸引、排気の空気の流れに合わせて、低回転の時はバルブの開く間隔を短くし、高回転の時はバルブの開く間隔を長くすることで効率をよくしている、こうしてエンジンの回転数に合わして、バルブの長さや点火時期を調整していい状態にすることができるものです。

MIVECの歴史

1982年日本初のキャブレター仕様の気筒休止エンジンの直列4気筒のエンジンを発売しました。これを始まりとして、1984年には気筒休止技術を応用した日本初の可変バルブタイミングリフト機構を発売しました。ここまではまだMIVECとは呼ばれていないターボ専用のエンジンでした。

1992年MIVEC-MDと呼ばれるエンジンが発売され、ランサーMR、ミラージュサイボーグ、FTO、ギャラン、ディアマンテ、パジェロ、などに搭載されました。

1990年後半ぐらいからMIVECからGDIというものに移り変わっていきMIVECは一時的に姿を消しましたが、2002年コルトを皮切りにMIVECが復活しました。そして、2005年には連続可変バルブタイミング機構が販売され、現在に至ります。

可変バルブタイミング機構を搭載するエンジン

DOHCカム切り替えタイプ、SOHCカム切り替えタイプなどの種類があります。

DOHCカム切り替えタイプはカムシャフトに高回転用と低回転用の二つのカムを搭載しています、一定の回転数を超えると切り替わり吸排気バルブのタイミングとリフト量をかえて言っています、最初のほうにでたMIVECはこのタイプです。

4G92、4A90、などたくさんあります。

SOHCカム切り替えタイプは負荷がかかった時に吸排気を同時に遅く閉じてポンプロスを少なくし、燃焼トルクを回収できるSOHCだからできたことです。

4G69、6G75、など排気量の大きなものによく使われています。

MIVECエンジンを初めて採用した車両

1992年に発売された三菱ミラージュから採用されています1.6L直列4気筒DOHC切り替えタイプ16バルブエンジンを搭載し、最高出力が175Ps/7500rpm最大トルク17.0kgm/7000rpmを発生させることができています。

MIVECエンジン搭載車両

ミラージュ

shinmiataさんのミラージュの画像
shinmiataさんのミラージュの画像
引用元:shinmiataさんの投稿

4代目からMIVECが搭載されたエンジンがミラージュが発売されています。1992年10月からマイナーチェンジをしてホンダのVTECに対抗するようにできました。

全長3950mm 全幅1690mm 全高1375mm ホイールベース2500mm 車重と軽量コンパクトボディで1.3L~1.8Lのエンジンの大きさがあります。

ランサーエボリューション

わきお。さんのランサーエボリューション第3世代 CT9Aの画像
わきお。さんのランサーエボリューション第3世代 CT9Aの画像
引用元:わきお。さんの投稿

3代目のランサーエボリューション9にもMIVECが搭載されています。様々な場面で速さを見せつけたランサーエボリューション9は今でも大人気の車の1つです。

進化するMIVECエンジン、「新MIVECエンジンとは」

新MIVECエンジンとは

新MIVECエンジンは、今までのMIVECエンジンと比較すると燃焼効率が高く、環境性能も向上しています。

今までのMIVECはDOHCヘッドを使用していましたが、新型のMIVECではSOHCヘッドで同じぐらいの出力性能を実現できました。また、SOHCはシンプルなつくりなので部品の数を削減でき、エンジン自体の軽量化も成功しています、これはコスト面や車両の性能にもメリットになっています。

新MIVECエンジン搭載車種

  • デリカD5

2007年の発売から現在まで燃費性能が良くなり環境にやさしくなった新MIVECが使われています、7,8人乗れる大きなボディです1690kg~1910kgの車両重量になっています、パワーは排気量によって異なりますが150ps~170psを出力します。

  • アウトランダー

二代目のアウトランダーから新型のMIVECが搭載されるようになりました、アウトランダーにはPHEVのハイブリッド仕様も発売されていますMIVEC+PHEVだとさらに環境によさそうですね、パワーは145ps~169psのものがあります、PHEVでもパワーはありますね、1440kg~1530kgでそこまで重くないようになっていますね。

まとめ

神楽屋さんのデリカD:5CV5Wの画像
神楽屋さんのデリカD:5CV5Wの画像
引用元:神楽屋さんの投稿

MIVECエンジンは高出力、低燃費、クリーン性能をバランスよく実現されているので弱みがすくないエンジンかもしれません、今も進化を続けているので目が離せませんね。これからも注目していきましょう。

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