K-vivi&Satoさんが投稿したライブディオZX・エンジンオーバーホールに関するカスタム事例
2023年05月06日 12時21分
みんカラのK-vivi、嫁のSatoです。 ・K-viviは、いつも少し変わった事が好きらしい(・ω・) みんなが黒くするなら白くしよう…とか。 そんなひねくれモノだからずっとマイナー(´Д`) ・Satoは、気分屋なミーハー女子😊 流行りには、とりあえず乗っかります✨ みんなよろしくね👍
2012年の事、解体屋から新しいエンジンを入手しました。
解体屋からは『ピストン抜けてシリンダーまでイッてる』と言われたが、キックしてみたところピストンじゃない事を見抜いていたボクは、安く叩く口実にして5000円で購入。
そうです…ホントにイッてるのはクランクベアリングなので、もっと面倒なやつですよ。
当時のホンダの横型2ストエンジンは、オイル潤滑が上手くないのか、クランクベアリングが壊れ易い持病を持っているようで、このエンジンも例に漏れず発症していたという事になります。
まず、シリンダーやら駆動系やらインマニやらを分解し、プーリー外しを使って腰下を縦に割ります。
昔やったDT50と違い、マニュアルトランスミッションではありませんから、縦に割ってもトランスミッションまでバラけてくる事がないのはラクですね。
クランクベアリングは、見事にガタガタになっており終了していました。
2ストオイルに安価な粗悪品を使い続けると、このように潤滑不良でベアリングの磨耗が早まり、焼き付き易くなってしまいます。
クランクシャフト、コンロッド、ピストンは問題無さそうです。
こちらは、ピストンリングとコンロッドベアリング、ピン等を交換します。
部屋の中でやった為、中々異臭が漂っておりましたね。
オイルシール破壊して、クランクベアリングをケースから摘出しました。
ソケットのコマ当ててハンマーで後ろから叩けば外れます。
ベアリング摘出後のクランクケース。
よく見ると、なぜクランクケースリードバルブではなく、ピストンリードバルブ表記なのか解ってきますね。
ここに、新品ベアリングを打ち込みます。
クランクベアリングを油圧プレスで打ち込み、エンジンを組み上げていきます。
クランクシャフトをベアリングに打ち込み、クランクケースに液ガス(スリーボンド1215)塗って合わせていく作業ですが、シャフトを引っ張りながら引き入れるので、ココだけは流石に専用工具を買っています。
各ガスケット、シール類は全て新品に交換しました。
最後に、ここにオイルシールを打ち込みます。
こちらにも。
あとは、発電及び点火系統とフライホイール、駆動系を組み上げていきます。
このエンジンに付いてたクラッチは磨耗が酷く、お亡くなりになっていたので、後側は丸々一式を今は亡きリード90の遺品を移植する事にしました。
この遺品、クラッチはリード90初期~中期のモノにライブディオ用の10%強化クラッチスプリングと、10%強化センタースプリング、リード100前期トルクカムが組まれた物になります。
プーリーも後日加工しまして、変速領域はかなりワイドレンジ化されています。
オイルポンプのエア抜きは、この時点でヤっておくと、ラクですね。
組み上がりました。
車体には、20mm延長加工の施されたハンガーを用いて結合させました。
マフラーも一度テールエンドを切断後、メタルキャタライザー部を切り飛ばし、再度テールエンドを溶接してあります。
とても快速になり、現在もたまに近場の買い物等で活躍してくれています。