Cクラス ステーションワゴンのクラウン・セドリック・グロリア・トヨタ・日産に関するカスタム事例
2020年10月09日 01時03分
東京↔️茨城 本文中では日本にメルセデス・ベンツを広めた故・梁瀬次郎氏に敬意を払い、敢えて「メルセデス」ではなく「ベンツ」と表記しております。
まいどご覧いただき、誠にありがとうございます🙌
300回記念の続き第3夜🌚
なぜクラウンvsセドリック/グロリアの闘いに204なのか❔
それは後程…
記念企画は独断と偏見による、「クラウンvsセドリック/グロリアの闘い」
クラウン、セド/グロどちらも所有して分かった、オーナーまたはその近くの者として、新車当時のことや、このクラスのマーケットの現状も色々と考察して行きます。
クラウン 4ドアハードトップ 3000ロイヤルツーリング
S15#型になり、ハードトップ、セダンともにフルモデルチェンジ。
永らく続いたセパレートシャシに終止符を打ち、フルモノコックボディとなる。
スタイルは先代の反省から、S11#系に先祖返りしたようなスッキリとしたものとなる。
また、4ドアハードトップが設定された最後のモデルとなった。
クラウンマジェスタ 4000Cタイプ
同時期に上級版の「マジェスタ」もモデルチェンジ。
先代と同じく、サッシュレスドアのハードトップ。
エンジンラインナップも同じくV8,4literとストレート6,3literの二本立て。
パーソナル性を狙っていたが、フォーマルユースのほうが多く、この後のモデルではそれが顕著になって行く。
グロリア V30ツインカムターボ グランツーリスモアルティマ
今回もハードトップモデルのみフルモデルチェンジとなる。
セダンはY31型を二度めのビッグマイナーチェンジ。
V6エンジンの主力に、新開発のVQ型が登場。
しかし、価格を押さえたモデルの為に従来からのVG型搭載モデルも用意されていた。
先代のボクシーなスタイルから、面の張りを強調したスタイルとなる。
「ブロアム」「グランツーリスモ」の二本立てはこのモデルが最後となった。
レパード 3.0XV
セドリック=モーター店、グロリア=プリンス店、そして日産店向けの兄弟車のレパードも9ヶ月遅れでモデルチェンジ。
車名も「レパード」に戻る。
グレード構成は、グランツーリスモ系に近いものとなっていた。
このモデルが4代続いた事実上最後の「レパード」となる。
シーマ 4.1LV
1年遅れて上級版「シーマ」もモデルチェンジ。
エンジン構成は先代と同じ。
よりスポーティーに振った「グランドツーリング」モデルが設定される。
輸出用「インフィニティQ45」はこのモデルとなる。
⭐勝者 クラウン
クラウンのスタイルはかく在りき、ということで、トヨタもロイヤルの重要性に気づいたようである。
もう20年以上前ですが、ゴーロクマルがオカマ掘られた時、保険屋が用意した代車がHT3000ロイヤルサルーン。
初めて乗ったらアクセルが軽すぎて踏み込みすぎ、グワーンと加速‼️そしてブレーキ踏んだらカックンと効き、曲がる時はステアリングが軽すぎてグラッとロール、何だか物凄くヘタクソで乱暴な運転になってしまった覚えが😓
その頃親父が乗ってたY33は、Y32と比較してインテリアの安っぽさに怒りを覚えるほどでした。
新開発のVQエンジンに開発費が回り、バブル崩壊後と相まってコストダウンされまくったようでした。
これは何もセドグロだけでなく、クラウンもかつてのインテリアよりチープな印象を受けました。
走りはやはり大したもので、グランツーリスモ系はタワーバーまで付いてました。
S13#vsY31の時とは違い、両者とも低い所での勝負は僅差でクラウンとした。
クラウン 3000ロイヤルサルーンG
今回のモデルチェンジで、サッシュ付きドアを持つ4ドアセダンとなる。
よりスポーティーな「アスリート」シリーズが目玉となり、2.5literターボモデルも設定され、後のクラウンの主力となって行く。
セダンはここで新たに別モデルとなり、X8#型マークⅡセダン低グレードベースの「コンフォート」「クラウンコンフォート」「クラウンセダン」と、ハイタク教習車向けのクルマとして特化された。
クラウンマジェスタ 4.0Cタイプ
マジェスタもハードトップからサッシュ付きドアのセダンに。
より一層フォーマルユース向けが明確となる。
4literV8と3literストレート6の構成は変わらず。
ロイヤルやアスリートには無い、エアサスペンションが上級モデルに与えられている。
セドリック 3.0LV
ポルシェデザインと噂される、より軽快なスタイルへ。
今回よりブロアムとグランツーリスモの設定が無くなり、セドリックがブロアム調、グロリアがグランツーリスモ調となり、グロリアの後期モデルには「グランツーリスモ」が復活した。
輸出向けの「インフィニティM」はこのモデルで、国内向けには無いV8エンジン搭載モデルも用意されていた。
このモデルを持って、セドリック/グロリアは事実上最後となり、後継モデルの「フーガ」へとバトンを渡すこととなった。
⭐勝者 クラウン
永らく、足かけ45年近く続いた闘いも、これで最後となる。
これは戦後政治の流れに近いもので、自民党vs社会党の流れにも似ている。
奇しくもクラウンの登場は、保守合同と社会党の左右統一がされた1955(昭和30)年、いわゆる「55体制 」の枠組みが出来た年である。
話をクルマへ戻すと、バブル崩壊後より、三菱パジェロのヒットや、1997(平成9)年の日産エルグランド登場による高級ミニバンの出現がこのクラスにも影響を与えたといえる。
また、輸入車のエントリーモデルが増え、かつて「六本木カローラ」と揶揄されたBMW3シリーズや、「子ベンツ」などと言われた後のCクラスなどがサイズアップされ、ファーストカーとして充分使えるようになる。
装備も同価格帯の国産高級車に比べて、遜色が無くなってきたか、現在では上回るかである。
クラウンの現在のライバルは何か❔
クラウンがかつてより売れていない、とは良く耳にする言葉ですが、バブル期のS13型と比べたら売れてません。
しかし、トヨタとしてトータルで見れば、クラウンの顧客が多様化したもので、自社で様々な「受け皿」を用意しています。
売れ筋の400万円台のモデルは、高級ミニバンの アルファードの2.5liter、そして同価格帯なら3.5literやエグゼクティブラウンジなど。
「オレは国産の一番いいやつに乗りたい‼️」という顧客には、人気のSUVや最上級車LSを揃えるレクサスがあります。
事実、公共の仕事を受けてる社長さんで、特に地方部でやはり「外車」はダメという話も良く聞きます。
「身内の敵」ではありますが、トヨタとしてみればガッチリと囲い込んでいます。
かつての「大日産」時代の新聞広告。
では、かつてのライバル顧客たちはどうなったか❔
後継の「フーガ」は今や月販100台前後、クラウンの1/10以下、シーマに至ってはちょっとここへ書くのが気の毒な台数です。
元々、クラウンを「保守」とすれば、セドグロは「革新」。
固定票よりも浮動票に近く、どちらかといえば流行に敏感な方や、アンチトヨタの顧客。
こちらはやはり手頃になった「輸入車」へ目が向くのは当然の流れか。
特にジャーマン3、ベンツビーエムアウディ。
1983年にフル装備のクラウンロイヤルサルーンGが386万円の時に「素」のBMW318iが405万円…。
今やクラウン3.5ハイブリッドGエグゼクティブが732.1万円、BMW318iセダンが489万円。
…メーカーの持つブランドイメージが高く、モデルも新しい外国勢に目が向くのも当然といえる。
クラウンのライバルとして売るなら、このクルマが良かったと思えます。
サイズも1820×4800とちょうど良い。
名前もむしろスカイラインではなく、グロリアとして、中国仕様Q50と同じく50㎜延長、ハイブリッド、3000ターボ、2000ターボで挑む。
個人的には「インフィニティ顔」の前期モデルのほうが好ましい。
そして、インフィニティマークの代わりにグロリアの「鶴」のエンブレム。
何だか発売当初からトンチンカンなやり方で、本当に売る気があるの❔という印象。
クルマが良いだけに、誠に残念⤵️
「やっちぇえ日産」なんて、内向きのこと言ってないで、真面目に変わらないと、不気味な「ゴーンの予言」通りになってしまいます…。
それでは皆さんごきげんよう🌚