しるくさんが投稿したカスタム事例
2018年06月10日 21時14分
主にスポーツカー(特にマツダロータリーエンジン搭載車)が好きですが、乗り物全般なんでも好きです。 よろしくお願いします。
昨日は某カーショーに行ってきました。
一際気になる車があり、ずーっと見ていたら、オーナー様がこちらに気づき、声をかけていただけました。
その車はクラウンピックアップトラック。
え???クラウンにトラックなんてあったん?!
と目が点になり、ジロジロ見ていた時でした。
とても気さくな紳士なオーナー様で、すごく濃い話を聞けて感動しました。
オーナー様がたまたま通りかかった車屋さんに、野ざらしにされた朽ち果てたトラックに気づかれたそうです。
他の車は車庫に入れられていましたが、通るたびにこのトラックだけは外に放置され、だんだんと朽ち果てるのを待つのみだったそうです。
オーナー様がとても気になる車だったらしく、何度もその車屋さんに譲ってほしいとお願いに上がったそうですが、何度も断られました。
が、その熱意が車屋さんに響き、3度目のお願いで、ただ同然で譲っていただけたそうです。
ただ、何十年も野ざらしにされ放置され、ボディも錆びて、物凄い状態でした。
クラウンピックアップトラックそれは、日本に高速道路ができる前の時代に生まれた車です。
トヨタに問い合わせても、部品も、ましてや設計図もありません。
思考誤差しながら、何度も板金塗装をし、その命を吹き返すまでに何年もかかりました。
その期間、なんと8年です。
途方もない期間、オーナー様はひたすらこの車に命が宿るのを待ちました。
もし、このオーナー様が、この道を通りかからなかったら。
このクラウンピックアップトラックは、そのまま誰にもさわられず土に還っていたでしょう。
このクラウンピックアップトラックが走っていることに気づいた記者が取材をし、このクラウンピックアップトラックがまだ生きているということを、本を通じて発信されました。
また日の目を浴びたクラウンピックアップトラックが、すごくカッコよく撮影され本に掲載されてました。
とても素敵な出会いと素敵な話に感動しました。
そして話の最中、なんと運転席にまでどうぞ座ってくださいと言われ、ありがたくハンドルも握らさせていただけました。
日本政府は古い車には税金上乗せ、買い換えろ買い換えろのオンパレード。
古いから買い換えろですか、、。
大切に大事に持ってる宝物も?
この車じゃなきゃ駄目なんだよ、
この車が良いから今も持ってるんだよ
誰も宝物はそんな簡単に捨てない
宝物には、その人の夢や生きる希望、生きた証が宿ってると思うから。