CX-60のモーションコントロールビーム・CX60・オートエクゼ・MCBに関するカスタム事例
2024年09月13日 20時43分
マツダ CX-60(プライベート用)とホンダ N-ONE PREMIUM(通勤用)に乗っています。 基本見た目はノーマルですが、カーオーディオが好きなので、オーディオにはそれなりに拘っています。 好きな音楽を聞きながら通勤、ドライブは最高ですね! 宜しくお願いします。
今話題のオートエグゼ・モーションコントロールビームのレビューになります。
年式・グレードは2023年式CX-60プレミアムスポーツ、現状の変更内容としては社外オーディオシステム導入に伴うリアラゲッジ重量増(100kgは無いはず)、タイヤハウス制振吸音、前後フロア制振、ラゲッジ・リアゲート制振吸音、その他異音対策等多数施工しています。
まず前提条件として、現状僕のCX-60の乗り心地に関して助手席・後席に人を乗せた場合でも苦情が出る事はありませんでした。
また乗り心地と言う概念に関しても、主に主観に基づいての評価であり、測定方法もほとんど定性的な手法の為、人が違えば感じ方も違うかと思います。
ただ僕個人としてはもう少し改善出来ればと感じていた部分があった為、その手段としてモーションコントロールビームを導入しました。
導入した理由としては、以前NEO-TUNEの施工記事で、サスペンションをアーム類から外しフリーの状態でサス単体、アーム類の動作確認をしたところ、とてもスムーズに動作するとの記載がありました。
と言う事はパーツ単体の問題ではなく、バランスでは?と考えて今回の変更を行う事に決定しました。
あとサスペンションやスプリングほど外れのリスクが少ないと考えたのも理由の一つです。
過去輸入車に乗っている時代、何セットも車高調交換やスプリング交換をし、結局迷子状態になった事から、サスペンションやスプリング交換に関してはリスクも大きく、賭けになる部分が大きいと感じています。
あと車高を下げたく無いと言うのも理由の一つです。
改善希望点としては
①特定速度域での振動(主に低速域)及びピッチングの軽減
CX-60では良く見られる現象だと思いますが、街乗り低速域においての振動収束に関し、細かい揺れやピッチングの様な症状、また同時にステアリングやシート等へ伝わる細かな振動が異音に繋がるケースがあります。
現に僕の車両でも特定速度域でステアリングからチリチリと異音が発生していました。
またサスペンションへの初期入力に対して応答性が悪く、極端な表現をすると小さなギャップに対して車体がそのまま浮くような印象があり、その繰り返しがバタつきの様な症状に出る。
オーディオ施工によるリア重量増と各部デッドニングによって上記症状はある程度軽減はされましたが、本質的な改善ではなく抑制なので、この部分を改善したい。
②低速でのステアリング操作に対して車体リアの横揺れ収束性向上
これは車高の高いSUVの宿命でもありますが、交差点や店舗駐車場侵入の際、低速時ステアリング操作での横Gや路面のギャップ・うねりに対し、リアがゆさゆさと揺れる症状が出ます。
僕はずっとステーションワゴンやセダン、クーペスタイルの車に乗っていた事から、どうしてもこの横揺れの大きさに馴染めず、出来れば軽減したいと考えていました。
主にこの2点です。
ちなみに購入・取り付けともディーラーにて行いました。
導入後のインプレッションとしては、エンジンONから発進してすくに違いを感じ、一般道への左折合流の際に挙動の安定感に驚きました。
その後、楽しくなって3時間ほど色んなパターンを試してみましたが、総じて乗り味は素晴らしく良くなりました。
①乗り心地
良く言われる路面のギャップに対する突き上げについて、衝撃の角が取れたように非常にマイルドに、スッキリした印象に変わりました。
改善希望点にも上げていた初期入力に対して応答性の悪さは劇的に改善し、サスペンション自体が良く動いているような印象です。
それにより細かな揺れやピッチングの様な症状はかなり改善し、フラット感の高い乗り心地になりました。
強い入力についてはそれなりにショックはありますが、今まで硬質な印象だったものがクッション材で包まれたような感触に変わっています。
同じく改善希望点で記載したリアの横揺れ収束ですが、これに関しても挙動が緩やかになり、揺れの振幅が小さくなったと体感出来ました。
ただ車高の低い車と比較するとやはり大きく、ここはSUV固有の特性と割り切る必要があると思います。
②制振性向上
そして明確に違うのは特定の速度域で発生していた固有振動、これが劇的に少なくなっています。
今まで特にステアリングから微振動を感じていましたが(手と言う一番敏感な部位なので特に)これが明確にクリアになっています。
これに付随してステアリングから発生していた異音が解消しました。
またi-stopからの復帰に関してはリコール対応のリプロでかなりショックが小さくなっていましたが、MCBの施工でさらに小さくなり、オーディオを聞いていると気づかないレベルになっています。
今回代車で乗っていたガソリン車のCX-5と比較しても圧勝です。
③静粛性向上
また車内全体での静粛性が体感レベルで向上しました。
音=振動と言う観点から振動の吸収・収束が向上した事により、ロードノイズや共振音が低減したと推測します。
ちなみにこれは個人の意見ですが、振動や異音は人間の感覚的に、不快感として乗り心地を評価するのに大きな要因となっていると感じます。
こう言ったノイズ部分の低減は乗り心地評価の面で大きなプラスになっていると思います。
ただ静粛性向上のトレードオフとして、今まで聞こえなかった音(異音)がハッキリ聞こえるようになり、気になるようになってしまった点です。
これはもうイタチごっこなのですが、静音化は趣味みたいなものなので、随時対策したいです。
④直進安定性及びコーナー安定性
直進安定性に関しては元々気になっていなかった点なので、そこまでの違いは感じませんでした。ただステアリングからの振動がクリアになった事で快適性は向上しています。
またコーナーリング安定性に関しては、ライントレース性が上がりアンダー傾向が少し軽減した事で安定感が増したと感じます。
個人的に感じた効果に関してはこんな感じになります。
ただあくまで捩じれ剛性の向上や振動吸収メカニズムの副産物的な効果ですので、サス本体やスプリング自体がソフトになる様な効果はありませんし、絶対的な姿勢変動に関しては大きな違いはないかと思います。
ただ今まで体感面で不快なノイズと感じていた部分が良化する事で、快適性に関しては確実に良くなる印象です。
前述の通り人によって体感差はあるでしょうが、誰もがポジティブな面で違いを感じれる程度の変化はあると思います。
今回ディーラーで14万円程度でしたが、個人的には大満足の結果となりました。
CX-60の個性、スポーツ性の高さ、走りの楽しさを維持しながら快適性を向上させたい方には是非オススメです。