ランドクルーザー100の2UZ-FE・ランクル100・ランクル・梅雨の晴れ間に関するカスタム事例
2021年05月25日 07時06分
いつもバーベキューや釣りの話ばかりなので
今日はちょっとマジメにクルマの話 😊
ランクル100のAHC車ってフワフワの乗り心地は良いんですけど、峠道などでは大きくロールして運転が苦痛に感じることはありませんか?
特にノーマルの足回りにハイグリップの扁平タイヤを履かせてしまった日には、タイヤはグリップして曲がろうとしても、ボディはワンテンポもツーテンポも遅れてグワーンと大きくロールしながらついてくる、何とも言えない嫌な乗り味。。。
昔、某ランクル雑誌でも言っていましたが、プリンを乗せた皿を揺すった感じとでも言うんでしょうか。
僕はその動きが本当に嫌いで、ランクルでの峠の下りとかストレスだったんです。
TEMSをハードにすればそれなりにカチッとしてはくるのですが、そうなるとせっかくのランクルの持ち味である乗り心地が硬くなってしまう。
乗り心地は崩さずに嫌なロールだけをしっかりと抑えたい。。。
そこで先ずは定番の強化スタビライザーと強化ブッシュを入れました。これで捻れ剛性がグッと上がってかなり車がシャキッとしました。
たったこれだけのパーツでも、だいぶロール問題は解消されました。
さらにブレーキパッドを強化に変えました。これによりスピードの乗った下りのコーナーでも、アンダーが出はじめるより前のポイントでカチッと制動力が掛かり、ボディの姿勢が乱れないようになりました。ブレーキングの後にスッとノーズが旋回するようになりました。
次に扁平タイヤの宿命でもある直進性の問題です。
本来なら乱れた路面でも、ハイトの高いノーマルタイヤがヨレることで、直接フレームまでは伝わってこない轍のうねりでも、扁平タイヤでは吸収しきれずにダイレクトにステアリングに伝わってきてしまいます。
そこでタイヤを変えたらアライメント調整などをして少しでも直進性をあげる訳ですが
フロントは独懸なので、ある程度はアライメントが取れますが、リヤはそうはいきません。
ランクルのリヤは未だにクロカン四駆の伝統受け継ぐリジットですが、車高を上げたり下げたりすれば当然左右にズレが生じます。
リヤのホーシングがズレると、スラスト角も狂ってしまい直進性もガタ落ちになります。
フロントタイヤが真っ直ぐ回転してるのに、リヤタイヤは斜めに引きずられる訳ですから当然ですね。
そこでノーマルのラテラルロッドを調整式に加工して、左右のズレを限りなくゼロに近づけました。
調整式ラテラルロッドなんて3インチ以上のリフトアップでもしない限り必要ないと考えている人も多いと思いますが、少しの変化量の車でもキチンと対策することで直進性はまったく変わってくるのです。
先日も往復800キロのドライブをしましたが、抜群の直進安定性とクルコンのお陰でまったく疲れを感じる事もなく、実際の走行距離より遥かに少なく感じるほどでした。
あと、ロール対策としてサスコンで車高を少し下げて、60ミリオーバーフェンダーギリギリまでトレッドを広げています。
これによりノーマルとはまったく比較にならないくらいコーナーで踏ん張ってくれるようになり
高速道路の継ぎ目などで起こる、前後に振られるシーソーのような不快な挙動も無くなりました。
僕の最も苦手とする箱根の下りのワインディング、伊豆に向かう亀石峠の下りなどでもストレスフリーで走れるようになり、ドライブが快適になりました。
同じように不快なロールに悩んでいるAHC車のオーナーさん、参考になったでしょうか?
たったこれだけの対策でランクル100は大きく変わってくれます。
以上、たまにはマジメにクルマの話でした😊