WRX STIのカナード・検証に関するカスタム事例
2019年08月19日 13時21分
神奈川のオッサンです。 「月刊WRXをイジる」システムでちょこちょこイジってていきます。 SNSはあまり経験が無いのでご無礼がありましたら、ご指導宜しくお願いします。
先日、御上からご指摘を賜ったカナードの実測と検証を行いました。
長ーくなるので、覚悟してお読みください😅
※間違い等ございましたらご指摘下さい。
まずは、保安基準規定のお勉強。
カナードはエアスポイラの項目となり、下線の通り
「エアスポイラは、その付近における車体の最外側(バンパの上端より下方にある部分にあっては、当該自動車の最外側)とならないものであること。」
とあります。
カナードはバンパーの上端より下方に位置するので、車両の最外側=車両の全幅よりも内側に取付けなさいよという事になります。
形状にも規定があり、鋭利な形状でない事や他にも細かな規定がありますが継続検査時は細かな規定の検査は省略されていて、鋭利か鋭利でないかは検査員の判断に委ねられるそうです。
継続検査時の判断としては、
・最外側かどうか
・鋭利な形状ではないか
・取付け方
以上の項目のようです。
さて、私が今回指摘されたのはカナードが最外側との事でしたので、それを検証します。
真正面から見た場合、判断は微妙です。
当時、検査員から「明らかに最外側。測るまでもない。」
と言われたのですが、「明らかに」ではないと思います。
グレーは黒とする方針だったのでしょうか…
グレーなので実測します。
タコ糸に重りを付けて地面にマーキングした幅を測ろうとしたのですが、タコ糸が無い😩
仕方なくストレートな物体を上に立ち上げて測定します。
水準器でカナードの外側から垂直に立ち上げて…
左右のカナード外側間の幅は1770mm
車検証記載の全幅は1790mm(諸元値は1795mm)
最外側からは20mm内側に付いているという事になります。
左右均等に付いているとして片側当たり-10mm余裕があります。
念の為、レーザー距離計でも測定しますが数値はほぼ同じ。
多少の計測誤差はあると思いますが、保安基準に適合しています。
では、なぜ今回指摘を受けたのか考察します。
↓の写真は当時検査員が見ていた視点です。
全体を見ずに真上からカナードを見て、「最外側だからアウト」と言っていました。
この視点からだとカナードはバンパーの一番外側に位置しており、バンパーからはみ出しています。
…当たり前ですよね、バンパーに貼っているのだから😓
私の推測では、
・「カナードは取り付けてあるバンパーの最外側となってはいけない。」と検査員は認識していた。
・バンパーの上端より下方に付いているカナードは車両の全幅未満で良いという事を認識していない。
という事だったのではないかと思います。
カナードは全てダメと判断した検査員の誤認だと思われます。
今回の検査で、私はその他の部分にも指摘があり手直しが必要だった事、カナードを本来の指定方法で取付けていない点、その他の要因で検査員の指示に従いカナードを取り外して再検査を受けました。
私の前回の記事を読んで不安に思われた方、STIバンパーカナードを指定の車種、指定の場所に取付けた車は保安基準に適合しています。
カナードに限らず、取付ける部品の性能や使い方を理解すると共に保安基準もよく理解する必要があるという事を改めて再認識させられました。
今回の件を陸事に乗り込んでやり合う事はありませんが、2年後の車検時若しくは街頭検査にご招待頂いた場合はもう少し掘り下げてみようかと思います😄
最後に長々とお付き合い頂いてありがとうございました😊