カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・オーナー様閲覧注意・酷評レビューに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ 再レビュー編
トヨタ シエンタHV(10系)
この日最後に乗ったのは、3代目のシエンタのHVです。フリードがモデルチェンジする前に乗りましたけど、フリードがモデルチェンジした今、また改めて乗ってみることにしました。

10系シエンタHVとは？
『トヨタシエンタは、コンパクトな5ナンバーサイズに7人乗り、両側スライドドアを持つミニバン。広く世代を超えて、様々なライフスタイルをサポートする「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」として開発。ラインアップは、ガソリン車の「G」、「X」、ハイブリッド車の「ハイブリッドG」、「ハイブリッドX」を設定。ガソリン車は2WD、ハイブリッド車は2WDとE－Fourを設定し、それぞれに7人乗りと5人乗りを用意。今回、フルモデルチェンジを行い、初代より受け継ぐ「コンパクトカーの運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」を深化。これまで以上に日本の家族の生活に寄り添い、安心・快適な毎日をサポートする。ラインアップにガソリン車の「Z」、ハイブリッド車の「ハイブリッドZ」を設定した。エクステリアは、ベルトラインを水平にした大きなキャビン、良好な視界と運転しやすい見切りを表現したルーミネスなウインドウ、シンプルなモチーフ「シカクマル」、コーナー部を丸くしてコンパクトに見せ、取り回しの良さにもつながるシカクマルシルエットを採用した。インテリアは、使う楽しさを拡げ、心地よい室内空間を演出。ファブリックを用いた薄く軽快な水平基調のインストルメントパネルを装備し、アッパー部前端から左右のドアベルトラインへのシームレスな繋がりによって、室内空間の広がりと車両感覚のつかみやすさをサポートする。また、心地良く過ごせる3つのインテリアカラーには、明るい「フロマージュ」と、落ち着いた空間を演出する「ブラック」を配色。ファンツールパッケージとして、親しみやすいアースカラーの「カーキ」もオプション設定した。さらに、先進機能を付与し、機能向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備。対応する事故形態を一層拡大し、より安心なドライブをサポートする。ボディカラーは、「アーバンカーキ」、「スカーレットメタリック」を含む全9色を用意。』
(goo-netより引用)
今回の車両は一番下のXです。令和6年12月登録でした。新車価格は5人乗りで238万円、四駆が257万8000円です。今回の7人乗りだと4万円高くなります。
※今回はボロクソと言うより、乗って感じたこと正直に語ってます。先に言いますが点数高くないです。見たくない方はブラウザバック推奨です。

外観

外観は、先代のかなり癖のあった外観から、少しマイルドになりました。フロントは、同じトヨタのアクアみたいなフロントデザインかなと思います。アクアの時も言いましたけど、なんか魚っぽく見えません？サイドは、一部が無塗装パーツになっており、ぶつけた際の交換費用を抑えるようにしています。リアは、テールランプが上側になり配置されています。HVエンブレムも、2024年の改良でHEVエンブレムに変わっています。まとめると、先代よりはデザインは良くなったかなと思います。

内装
ドア側は、Xだと全てハードプラになります。Gグレード以上でファブリックになって質感が良くなります。ウィンドウスイッチの高さにドアポケットは無く、ドア上側に大きなドアポケットがある構成です。私はこれは若干閉めにくいかなという印象はありますが、そこまで気にはならないです。むしろ、以前レビューしました2代目アクセラスポーツのようにドアグリップだけで閉めさせようとするドア、これが嫌ですね。その時も触れましたが、私がN-BOXとの入れ替えで購入した新車がそのパターンですが、もう諦めてます。内心は嫌です。インパネ周辺も、ハードプラのみで構成され、質感は良くはないです。先代型はオレンジの装飾がありかなり安っぽく感じましたが、その装飾は無くなりました。室内照明はLEDです。シートはやや固めです。1時間くらい乗っても疲れませんでした。ファブリックの手触りは普通ですね。シフトはストレート式です。ただし、HVのZグレードはプリウスと同じパターンになるので要注意です。エアコンの温度調節、風量調節はダイヤル式で、節度感は普通ですね。ペダルレイアウトは良く、足をパンと出すとブレーキの中心より右側を踏みます。助手席ですが、17cm〜平手が入らない程とそこまで広くはないです。後席ドアは、特に質感に変化は無いです。ボディ剛性は普通かなと思います。シートは同じくやや固めです。身長177cmの私で、頭上空間が拳4個、足元空間が17cm〜平手が入らない程です。3列目だと頭上空間が拳2個、足元空間は平手が入らないレベルで、緊急用として考えるべきです。3列目の人権はほぼ無いと考えてください。角度調整はできます。

車幅はボンネットがやや掴めるのですが、ワイパーがガッツリ見えるので残念ですね。

ペダルレイアウトは問題ないです。給油口はレバー式です。

メーターは視認性問題ないですね。

シフト周辺。USBはタイプCで、ナビに接続用の方がUSBタイプAです。

グローブボックスは容量問題ないと思います。

荷室
大体ですが幅106cm、奥行き29cm、高さ106cmです。

3列目は2列目下に収納できます。ここは素晴らしいですよね。手間はありますけど、ここまで荷室空間が確保できれば不満は無いです。これで2列目を調整して148cm〜98cmの空間が確保されます。この状態での車中泊は厳しいかと。

1列目と2列目は繋がるので、車中泊はこれでしましょう。

ヘッドライトを点灯させました。車幅灯だけハロゲンで、残りがLEDです。ZグレードでフルLEDになります。テールランプは豆球に見えますがLEDです。

タイヤ
15インチホイールキャップで、Zグレードで黒色の塗り分けが加わります。OPで15インチアルミホイールにできます。タイヤはブリヂストンのブリザックVRX2です。

搭載エンジン
M15A-FXE型の91馬力にモーターが80馬力のCVTです。アクセルは問題無いですが、ブレーキが先代型同様に過敏です。1割踏んだだけでガツンと効きます。残念なブレーキです。ブレーキタッチは普通なんですけど。加速性能は正直微妙です。詳しくは後述します。アクセル踏んでから2テンポ遅れます。HVなのに・・・。パワーモードにしても変わりませんでした。で、静粛性ですけど、微妙です。エンジン音がかなり聞こえ、何より車両接近音がかなりダイレクトに伝わるんですよね。もしかしたらHVのZグレードならもう少しマシにはなるかもしれませんが、それにしても2010年代レベルの静粛性です。ヤリスHVやアクアは静粛性は良かったんですけどね。残念です。ただ、ロードノイズは抑えられており、ここは良いですね。dBは66前後です。アクセルから抜いた状態なら良い数値は出ます。停車時はエンジン始動していない状態でdB45前後です。ハンドリング、ここは良いなと思いました。ミニバンにしてはクイックです。ただし、ヤリス程クイックで気持ち良いハンドリングではありません。若干ですが遊びがあります。ここはフリードよりも良い点かなと。サスペンション、残念ながらやや硬いです。初代シエンタは足が硬めな印象があり、乗り心地が悪いなと感じましたが、それに近い気はします。2代目は少しマイルドになり乗り心地はマシにはなったのですが、今回の3代目はフロントのサスペンションは良いかなと思うんですけど、リアが少し跳ねる印象です。やや突き上げを感じます。直進安定性は普通です。高速道路も、足がやや硬い印象があり、この手の車にしては乗り心地は良くないです。dBは72前後でした。あと、最後に言うと、やはり電パは付けるべきですよ。私は電パあった方が良いと考えています。指一本だけで楽にパーキングブレーキをかけれますし、ハンド式や足踏み式にあるようなパーキングブレーキのかけ忘れを防げます。また、これとオートブレーキホールドを組み合わせることで、渋滞時も楽になります(例外として、日産のE12ノートe-POWERみたいに、ハンド式パーキングブレーキながらオートブレーキホールドを採用した事例はありますが・・・)。だから、私は最近の車なら電パは勧めます。正直このクラスなら廉価グレードにも標準装備にするべきです。いつになるか分かりませんが、MCに期待しましょう。

まとめ
良いところ
・ストレート式シフト 節度感普通
・ダイヤル式エアコン 節度感普通
・ペダルレイアウト⭕️
・3列目を床下収納できる。
・ハンドリング⭕️。+0.5点

悪いところ
・車内からワイパーガッツリ見える。−0.5点
・ブレーキが過敏。−0.5点
・加速微妙。−0.5点
・乗り心地がやや硬くて乗り心地が良いとは言えない。−0.5点
・電パが付かない。このクラスなら全グレード付けるべき。−1.0点

評価:2.5点 微妙。あまり推奨できません。
ハッキリ言って微妙です。昔乗った際は4.0点出しましたけど、改めてじっくり乗ったら2.5点かなと思います。外観は良いのですが、中を見たら残念なところが少し目立つかなと思いました。私なら、これは回避してフリードe:HEVを選ぶことを推奨します。と言いつつ、まだフリードのe:HEVに乗れてないんですよね。時間が確保できれば乗ろうかなと思いますので、もうしばらくお待ちください。次回は23〜25日にかけて複数台試乗しましたので、そちらのレビューになります。