自滅の刃 さんが投稿したカスタム事例
2020年01月05日 11時00分
自滅の刃の中の人、ダースベイダー岡田です
車磨き講座その2!
コンパウンドについて。
一応先にお伝え致しますが100%私のやり方が正しい訳ではありません。その職人さんそれぞれのやり方や考え方があります。私がお伝えしたいのはご自身で車を磨いて綺麗にしたい方向けのお話だと思ってます。私は整備から板金塗装、磨きまでできますが磨きに特化した職人様にはかないません。ただ、世の中には大した知識も無く雑な作業をやっている業者も沢山います。そんな職人の風上にも置けない奴には負けません。そのような雑な業者にお金を落とすのは無駄です。今回はそこまで踏み込んだ話はしませんが多少は業者さんの選定なんかにも役に立ってくれれば私も嬉しいです。
話を戻しますが今回はコンパウンドのお話です。
皆様はおそらくコンパウンドの荒さの違いについては理解しているかと思います。傷消しから始めるのであれば荒い番手から始めて段々細かくしていく。
では同じ番手のコンパウンドでも違いがあるのはご存知でしょうか?
油性や水性なんかがあったりします。他にもノンシリコンとか色々呼ばれ方があったりして何がいいのか分からんという方も多いかと思います。私個人の考え方ですとご自身に合った物を選べばいいと思っています。極端な話をしてしまえばクロカンやラリーを本気でやってる方が手間かけて鏡面仕上げにする方はまずいないでしょう。
車の使い方や個人の考え方に左右されると思います。手間と仕上がりを天秤にかけて丁度良い所でおさめるのがベストだと思います。
ではコンパウンドの種類ですが、極端な話をしてしまえば半ネリワックスにコンパウンドが含まれている物から溶剤が水だったりする物など様々な種類があります。それぞれのメリット、デメリットを書いていきたいと思います。
まずは半ネリワックスにコンパウンドが含まれているもの。
・安価
・手軽
・細かな傷消しもでき、同時にワックスがけもできる。
デメリット
・コーティング車には使えない
・そんなに細かい磨き傷は消せない
・落とした汚れとコンパウンドの粒子をそのままワックスで封じ込めてしまう。
・普段のワックスがけのように使うとどんどん塗膜が削られる
正直私は好きではありません。
特に洗車では落ちない水垢が沢山ついた車に使用すると落とした汚れごと封じ込めてしまうので逆に汚く見える場合もあります。
次にその辺で普通に売ってる液体コンパウンド。
・まあ、普通のコンパウンド
・メーカーやその商品によって粘度が色々あり自分の使いやすい物を選べる
・大体石油系溶剤が含まれており簡単に綺麗になる
デメリット
・種類が多く迷いやすい
・溶剤によって塗装面が侵される
・本当に鏡面にしたい場合には溶剤で小傷を埋めているので逆にバフ目が目立ってしまったり…
比較的簡単に艶やかになり楽なんです。ただし塗装面が弱くなっている旧車なんかには粒子と溶剤でダメージがデカい。
極端な例をあげるとピカール。
アレでボディーやヘッドライトを磨くと手軽に綺麗になります。それは溶剤として灯油が入っているから。灯油は機械系の物にこびりついた油汚れやスラッジまで綺麗に落とせるかなり万能な物です。普通の整備工場に洗い油としてまず間違いなくあります。パーツクリーナーみたいに素早く乾燥しないのでつけ置き洗いをしたりするにはかなり使いやすい。逆に言えば強力すぎ。毎回ボディーやプラスチックのレンズに使っていれば確実にダメージがあります。程々にしましょう。
では有機溶剤を含まない物はどうかと言うと純粋にコンパウンドの粒子だけなのでダメージは他のに比べて低めです。(削ってる時点で塗膜が薄くなってしまうのには変わりありませんが)
ただし上記のコンパウンドみたいに洗浄能力があるわけではないので下地処理が大切になってきますので手間がかかります。それなりに綺麗にしたい人には不向きです。
こんな感じで種類がありますので自分に合った物を選択するのが良いかと思います。
是非参考にしてみて下さい。