アルファードのテレメトリ・科学者の夢に関するカスタム事例
2019年03月14日 07時25分
2輪/4輪/他、国内外のレースでデータロガーやECUを扱う電気系レース屋が副業。昔はバイクで8耐とか走ってました。 写真はほぼ携帯、時々NikonDfです。 C7 Z06にはこれから手を入れていく予定です。 よろしくお願いします。
久々に超マニアックなネタを一つ。
興味ある方だけどうぞ(*^^*)
私の車にはオリジナルのテレメトリシステム(遠隔監視系)が載っています。
これは、レースでピットから走行中のマシンの速度やエンジン回転数、各部の温度等をモニタリングしたり、人工知能で状況解析し、適切に調整するために開発しているものです。
もちろん既存の技術は使っていますが、車載機、サーバ、プログラム、表示系、通信プロトコル、解析用のニューラルネットまで全て独自開発したもので、詳細は省きますが、JAXAが次期はやぶさの為に共同研究を持ち掛けてくる位には最先端のシステムです。
日々、あーでもないこーでもないとリアルとバーチャルのコードを両方こねくり回して開発しているのですが、サンプルとして記録したデータを見ていると、それはそれで面白いです。
例えば、これは車外気温と車内気温の一日のグラフです。(色が薄い線は24時間前の温度を表してます)
今日は大阪にしては寒いですね!
明け方に外気温が0度まで下がると、誰も居ない車内も2度まで下がってくる事が分かります。
車は野ざらし駐車の30系アルファードで、後部の窓は全てカーテン閉めています。車中泊する場合、最新のミニバンでも耐寒装備が必要な事がわかります。
車内には冷蔵庫もあるのですが、電源を入れていない状態では保温庫なので、実はこの中の方が暖かいです(笑)
他、太陽電池の発電量や、天気の変化による気圧変化など、気象学を齧りたくなる位面白いです。
この世界は、本当にわからない事だらけです。
しかし、ヒトは確かに「普遍的な法則」を幾つか発見しました。
それは、地を這うこの微小な我々に、星の大きさを測る事を可能にし、寿命の数億倍に及ぶ過去と未来を演繹する力を与えてくれます。
こんなバカみたいな大きさの夢のある世界が、時代がどこにあったでしょう。
やりたい事も出来る事も本当に無限にあって、人の人生の絶望的な短さに、天を見上げる気持ちになります。
羽海野チカの描いたように、無数に散らばる閉じた箱の、蓋を一つずつ開けていく途中で力尽きるような人生に、心からの祝福を!