カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・オーナー様閲覧注意・酷評レビューに関するカスタム事例
2025年03月24日 19時38分
カーシェアとかのレビュー載せてる自己満アカウント 購入検討している方の参考になればと思います ※素人記事なので苦手な方は見ない方が良いです。
レンタカー・カーシェアシリーズ第338弾
日産 エルグランド(3代目 E52型)
土曜日に何台か乗ってきました。まず乗ったのは3代目のエルグランドです。今までライバル車となるアルファード・ヴェルファイアや5代目オデッセイ、それより前のエリシオンには乗りましたけど、まだエルグランドには乗ってなかったので、乗ってみることにしました。
E52エルグランドとは?
『日産最高級ミニバン「エルグランド(ELGRAND)」。V型6気筒の3.5L(VQ35DE)と2.5L(QR25DE)エンジンを搭載し、両エンジンともに6速マニュアルモード付きのCVTと組み合わせる。ラインアップは、「250ハイウェイスターS」、「250ハイウェイスタープレミアム」、「350ハイウェイスター」、「350ハイウェイスタープレミアム」を設定。特別仕様車には、漆黒のフロントグリルやフォグランプフィニッシャーなどの専用装備に加え、存在感を際立たせる輝きと力強さを誇る「250ハイウェイスターS アーバンクロム」、「250ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム」、「350ハイウェイスターアーバンクロム」、「350ハイウェイスタープレミアムアーバンクロム」、エグゼクティブ向けの「VIP」、「VIP パワーシートパッケージ」を設定。「250ハイウェイスタープレミアム」、「250ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」、「350ハイウェイスタープレミアム」、「350ハイウェイスタープレミアム アーバンクロム」、「VIP」は7人乗りのみ、「250ハイウェイスターS」、「250ハイウェイスターS アーバンクロム」、「350ハイウェイスター」、「350ハイウェイスター アーバンクロム」は7人乗りと8人乗り、「VIP パワーシートパッケージ」は4人乗りを用意。今回、マイナーチェンジを行い、デザインを一新するとともに、全方向から運転をサポートする360°セーフティアシストを全車標準装備とするなど、先進安全技術を拡充させた。エクステリアは、繊細な作り込みで力強さに磨きをかけたフロントグリルを採用し、感性を刺激する精悍な漆黒の「ブラッククローム」と高級感のあるエレガントな「サテンクローム」を採用した。インテリアは、インストルメントパネルからドアトリムにかけて水平基調に仕立てることでワイドな広がり感を演出し、中央にはピアノブラックでまとめた10インチの大型ディスプレイを配し、先進感とプレミアム感のあるインテリアに仕上げた。また、その先進感のあるコックピットに合わせたプレミアムシートは、連続したキルティングパターンへと変更。先進安全技術として新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより、自車の回避操作が必要と判断した場合には、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)」、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備。エグゼクティブ向けの「VIP」、「VIP パワーシートパッケージ」においてもベース車と同様にデザインを一新するとともに、先進安全技術を拡充させた。ボディカラーは、日産の新色である「ピュアホワイトパール」、「ミッドナイトブラック」、「ディープクリムゾン」など2トーンを含む全5色を用意。』
(goo-netより引用)
今回の車両は250ハイウェイスターSになります。令和5年式です。新車価格は403万8100円、四駆が433万7300円です。今は5万円程上がっています。
※今回はボロクソに言うので、見たくない方はブラウザバック推奨です。
外観
まず、令和5年時点でのグレード構成です。
・250ハイウェイスターS
・250ハイウェイスターS アーバンクロム
・250ハイウェイスタープレミアム
・350ハイウェイスター
・350ハイウェイスター アーバンクロム
・350ハイウェイスタープレミアム
・オーテック
・VIP
・VIPパワーシートパッケージ
9グレードで構成され、ここから7人乗りか8人乗り、FFか四駆かで選びます。今回の250ハイウェイスターSは、エルグランドのベーシックモデルです。ハイウェイスターS アーバンクロムになりますと、木目調のステアリングや、専用のグリル、専用のテールランプになります。ハイウェイスタープレミアムですと、リバース連動ミラーや、本革のシートが付きます。350ですと、3.5リッターエンジンが搭載されます。オーテックだと、専用の外観になります。内装もブルーステッチが入ったりするモデルです。VIPですと、読書灯や後席の100V電源が付いたりします。サンルーフも標準装備です。では外観を見ます。フロントは、アルファードに負けずこちらも厳つさが出てます。ヘッドライトは2段式で、シグネチャーランプは小さめです。形はC26セレナの後期型と同じですね。2020年以降から、グリルのデザインも変わります。サイドは、比較的プレーンな形に見えます。ウィンドウ等、一部の箇所にメッキガーニッシュが入ります。リアは、横長のテールランプとガーニッシュが組み合わされていますね。バックランプか何かだと思いますが、バンパー端にもテールランプか何か?がありますね。まとめると、このクラスのミニバンらしい厳つさはあると思います。私は外観は好みではないですね。アルファードの方が好きです。
内装
ドア側は、上部の広範囲にソフトパッドが使われています。肘置きもソフトパッドで、ここは良いですね。ドアハンドルはメッキ装飾されています。ウィンドウスイッチ周辺はピアノブラック。これは残念です。インパネ周辺は、ダッシュボードは柔らかいプラ素材です。細かい箇所の質感は流石高級ミニバン。しっかりやってくれている印象はあります。一部は木目調も使われているので、アルファードとはまた違う質感です。室内照明は豆球です。LEDにして欲しいですね。シートは柔らかめで、固さを調整できないです。このシートは良くないです。昼寝をするには最適かもしれませんけど、長時間座るにはキツかったです。疲れる原因の一つです。シートの手触りは普通のファブリックです。シフトはストレート式です。節度感は良いと思いますね。Dレンジから右に入れてマニュアルモードになります。エアコンはボタン式ですが、ここら辺一体ピアノブラックで、指紋が付きます。本当に良くないですね。ペダルレイアウトは良く、足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。助手席ですが、25cm〜平手が入らない程です。2列目ですと、まずスライドドア側は質感は特に変わらず、上側にソフトパッドが使われます。下側はハードプラです。2列目のシートも柔らかく、ぶにゃぶにゃな印象です。これは悪いシートです。身長177cmの私で、頭上空間が拳5個、足元空間が39cm〜平手が入らない程です。3列目は、端側は全てハードプラです。ここは残念です。質感が良いかとは言えると、正直微妙です。3列目で頭上空間が拳2.5個、足元空間は10cmになります。角度調整はできます。で、残念なのが、USB環境が全くありません。日産の純正ナビを付ければセンターコンソールにありますが、それ以外はありません。標準にしてほしいですよね。残念です。
ペダルレイアウトは問題ありません。パーキングブレーキは足踏み式。この車が発売された2010年ならまだこれで構いませんが、2025年に販売されている車、スポーツカーではない高級車でこれはダメです。後期型にしたタイミングで足踏み式ではなくて、電動パーキングブレーキ付けてほしかったです。本当に残念。
インパネ下側にカップホルダーや収納がありますね。
下側にカップホルダーと収納が備わります。ピアノブラックなのが萎えます。
グローブボックスは容量問題ないと思います。
助手席シートです。オットマンがありました。ここよりも2列目に付けるべきじゃないかと。ただ、8人乗りだけだと思います。7人乗りはオットマンが2列目も付くみたいです。
2列目にもちゃんとエアコンがありますね。
問題の3列目。この質感はダメだと思います。
荷室
大体ですが幅は123cm、奥行き30cm、高さ111cmです。16cm段差があります。
床下収納があります。まぁ広いです。
荷室の照明は個別で消せます。これは素晴らしいですね。アクセサリーソケットもあります。
3列目を倒しました。荷室の段差ができるのは残念です。間違いだったらすみませんが、前期型は3列目倒したらフラットになるのですが(これが標準みたい?)、中期型以降はできないようです。ただ、OPでボードを付けることでフラットにできるみたいです。
1列目と2列目、ヘッドレストを取れば繋がりますね。横になって検証しましょう。
横になりました。寝れなくはないですが、段差を埋める必要はありますね。このままですとキツいです。
ヘッドライトを点灯させました。LEDです。テールランプは、これ豆球では?だとしたら、今更この価格帯で豆球は酷いと思います。間違いだったらすみません。ブレーキランプは恐らくLEDです。
タイヤ
18インチアルミホイールです。見た目は良いと思います。タイヤはダンロップのウインターマックスSJ8です。3月なのでまだ時期的にもスタッドレスタイヤですね。
順番前後しますが、車幅は掴めないですね。幅も1850mmあるので車両感覚を掴むのは怖いです。ワイパーは若干見えます。もう少し隠してほしいですね。
搭載エンジン
QR25DE型の170馬力、CVTになります。アクセルは問題ないですが、ブレーキはこの車格にしては効きません。2割くらいまで遊びで、ブレーキだけコンパクトカーみたいなブレーキで残念です。また、ブレーキタッチも固く、このブレーキはダメだと思います。加速性能は普通だと思います。2.5リッターなので仕方ないですが、どうしても重たいなという印象は受けます。そこまで人数乗せないなら2.5リッターで構わないと思いますが、乗車人数が多かったり、パワーが欲しい方は3.5リッター選ばれた方が良いと思いますね。これに関しては、他のLクラスのミニバンも一緒です。加速の反応は悪いです。2テンポ遅れます。ただ、マニュアルモードにすればすぐ反応してくれるようになります。静粛性は、アルファードのような静粛性は期待できません。少し低いかなという印象は受けます。ロードノイズはそこまで目立たない気はします。dBは66前後です。停車時は、シートが少し振動が来ます。そこまで気にならないレベルです。53dB前後でした。ハンドル、これがかなり悪いです。ミニバン自体、ある程度だるさがあるステアリングにしている車が多いですが、このエルグランドはかなりだらけています。他のミニバンの感覚でハンドルを回すとかなり違和感があります。ジムニーみたいなラダーフレームの車程とは言いませんが、全然小回りが効かない感覚があります。また、設置感が全く伝わってこないですね。これはダメです。サスペンションはやや硬めです。この乗り心地は良いかなと思います。スポーティーなミニバンとして考えるなら、悪くはない乗り味です。後ろからの突き上げも感じにくいので、この乗り心地は評価できます。直進安定性は微妙です。僅かにですがハンドルのセンターが曖昧な気はします。もしかしたら個体差かもですが・・・。高速道路は、乗り心地悪くないですね。大体の速度で1700〜1800回転程、70dBになります。カーブ曲がる際は少しロールを感じます。では、ライバル車と比較しましょう。20系ヴェルファイアと比較すると、内装の演出は互角かなと思います。ブレーキ効かないのも一緒で、乗り心地はこちらのエルグランドの勝ちです。次にエリシオン。乗り心地はエリシオンの方が良かったです。あちらの方が、重厚感がある乗り味で良かったです。続いて5代目オデッセイの前期型。それと比較すると、エルグランドの方が乗り心地良いです。5代目オデッセイの乗り心地は商用車レベルに硬いので悪いです。次に30系以降のアルファード。残念ながら、30系以降の方が至る所で良いです。エルグランドは負けてるなと感じてしまいます。最後に40系ヴェルファイア。乗り心地はエルグランドの方が良いかなと思いました。40系ヴェルファイアは、柔らかいながら硬さもあり、どうしたいのかよく分からない乗り味でしたが、E52エルグランドはこの点はハッキリしています。では、ここまで色々言ってきたので評価は大体察せるかもですが、まとめましょう。
まとめ
良いところ
・ストレート式シフト 節度感⭕️
・ペダルレイアウト⭕️
・乗り心地⭕️ やや硬めの乗り味。+0.5点
悪いところ
・柔らかいシート。座っていると疲れる。-0.5点
・内装の質感、1列目は良いが、3列目だと萎えてしまう。-0.5点
・ピアノブラックだらけ。ウィンドウスイッチやエアコンにも。-1.0点
・効きの弱いブレーキ。30系アルファード以降には負けている。-0.5点
・加速が2テンポ遅れる。ただし、マニュアルモードで改善。
・静粛性は今の車にしては良くない。
・スポーティーさがあるとは思えない酷いハンドリング。これはだらけすぎ。-1.0点
・今更電パが無い。これはダメでしょ。-1.0点
評価:1.0点 論外。回避するべき。
乗っている方には申し訳ないですが、1.0点とさせていただきます。これが2010年頃の前期型なら、もう少し評価が高くはなると思います。20系ヴェルファイアと比較したら、こちらの方が良いかなと思います。ただ、今は2025年です。2025年に販売されている新車でこれなら、残念ですが私からは1.0点を付けるしかありません。ハッキリ言います。新車で買うべき車ではありません。このジャンル、私はちゃんとフルモデルチェンジするなら需要があるジャンルだと思います。このエルグランドがちゃんとフルモデルチェンジしていれば、もう少し変わっていたと思います。私からの意見として、売る気が無いなら早く生産終了してモデル廃止にする、売る気があるなら、時代に合わせた改良をして、ちゃんと売ってもらう。じゃないと、今回のエルグランドみたいに中途半端な状態になります。これ、私が以前乗って1.0点付けたZ34型フェアレディZの中期型、これも同じことが言えます。フェアレディZはちゃんと時代に合わせたマイナーチェンジをしてくれましたが、エルグランドはまだです。フルモデルチェンジの噂はありますが、日産には、この車をどうするべきかしっかり考えてほしいなと思いました。申し訳ないですが、今年の個人的ワーストカーオブザイヤーTOP5に入ってしまうかもですね。