toki2727さんが投稿したカスタム事例
2020年05月14日 17時36分
妻は所有車🚗 トヨタヴォクシー煌II
70年代にワゴンブームが起こっていた?
今なお新鮮なC110型スカイラインワゴン
いまでこそ空間重視のユーティリティカーといえばミニバンをイメージする人が多いだろうが、1990年代はステーションワゴンを連想するユーザーが圧倒的だった。
その登場より約17年前の1972年。日産はスカイライン(C110型)のワゴンを市場に投入していたのである。
「ケンメリ」の愛称で1972年に登場した4代目スカイライン。排ガス規制などの影響により約4ヵ月で生産を終えたGT-Rなど、スポーツモデルの知名度が高いモデルだが、スカイラインワゴンもユーティリティを重視するユーザーから注目を集める隠れた人気モデルだった。
4代目スカイライン(C110型)が販売されていた当時、クルマに求めるのは走行性能や見た目だったにもかかわらず、新たな価値をクルマに見出したいというユーザーから支持を集めたのだ。
バンからの脱却”をテーマに開発された「スカイラインワゴン」の大きな特長は、スタイリッシュなエクステリアにある。
全長4315mm×全幅1625mm×全高1405mmとショートノーズのセダンをベースに、ボディ65mm延長しワゴン化。リアウインドウをサイドパネルに湾曲してまわりこませるリアクオーター部の美しいデザイン処理がとくに目を惹く。
デザインンモチーフはセダンやハードトップ同様、当時のアメ車から引用しているがステーションワゴンが持つ“豊かさ”を表していた。
当時のセダン最高級グレードには、G18型1.8L直4OHC(最高出力105ps)を搭載し、4速MTを組み合わせ最高速度は160km/hを誇る。
リアサスペンションは板ばねによるリジット式ではあったが、ワゴンには「スポーティGL」と名が付けられたように、軽快感がある走りをウリにしていた。
また、バンとの差別化を図るためインテリアも強化。3連丸型メーターが配されたインパネやトリコット表皮シートなど豪華な装備で“豊かさ”をアピールした。
スポーツ色が強いスカイラインではあるが、2代目(S50型)から7代目(R31型)まで、ワゴンが用意されていたスカイライン。その中でも、とくに存在感がある4代目のスカイラインワゴンは、真正面からステーションワゴンに向き合った最初の国産車だった。