アリストの空飛ぶオランダ人さんが投稿したカスタム事例

16の夜
落書きの思いつきと外ばかり見てる俺
最高峰のサッカーの試合届かない夢を見てる
やり場のない体力の殻を破りたい
コートの裏エンジン吹かして
見つかれば逃げ場もない
座席を倒してかたまり視界から外れながら
心のひとつも解りあえない
車に興味をない人をにらむ
そしておきもはフットサル場への
計画を今夜たてる
とにかくもう会社や家には帰りたくない
車の存在がなんなのかさえ
解らず震えている
16の夜
戻ったアリスト走り出す
行先はフットサル場
暗い夜の帳りの中へ
誰にも止められたくないと
ボールキープした16の夜
熱い風 汗だくの体 水恋しくて
別れたあの子と 連絡があって
もう1回やり直さないかとつぶやき
走り抜ける
闇の中 ポツンと光る ヘッドライト
車屋さんで買えるブレーキ
赤いブレンボ握りしめ
復縁の結末はわからないけど
あの娘とオレは将来さえ
ずっと夢に見てる
大人達は車を売れよ売れよと言うが
オレは嫌なのさ
退屈な車が俺たちの全てならば
なんてちっぽけでなんて無力な
16の夜
戻ったアリスト走り出す
行く先は洗車場
暗い夜の帳りの中へ
誰にも縛られたくないと逃げ込んだ
この夜に自由になれた気がした
16の夜