アルトバンのSIRAKOBATO魔改造・空力・コアンダ効果・チンスポイラー・DIYに関するカスタム事例
2022年05月23日 08時09分
ヨットを見た方
写真を見た方は
このようにスピンネーカーで
走っているのをイメージするでしょうが
実はこのスピンネーカー
ヨットを速く走らせるには
効率が悪いのです
パラシュート効果と
写真では手前で起こる負圧による力は
コアンダ効果を利用する力より
弱いのです
実際に今の高速ヨットは
風の真下に進まず
風向きから45°ぐらいの角度で
セールの外側で起こる
コアンダ効果によって
加速していきます
写真のヨットは
アメリカズカップの昨年の船です
ハイドロフィルにより
船を浮かしながら
走るこのアメリカズカップ艇は
なんと時速90 km まで
加速していきます
コアンダ効果により加速していき
その時に起こる向かい風も利用して
これだけの速さで
風より
速く走らせることができるのです
実際の力のかかり方は
上の図は ポーラライン というものです
真ん中の円は風向きによって
どれほどのスピードが出るかというもの
アメリカズカップ艇は
空力的に優れているので
これの倍以上差異があるでしょう
アメリカカップ艇で行われてるような
空力の計算、設計は
素人には無理なので
上の図の常識的なポーラライン
これを見てみましょう
図では風は上から来ています
真下に走って行く場合
コアンダ効果を利用せず
パラシュート効果と負圧ですね
この図では2.8ノットでます
ですがちょっと斜めに走った時
図では4ノットほど出ています
つまりコアンダ効果を利用することにより
1.5倍程度の力が発生するということです
これが私が説明している
車の後ろ角ではコアンダ効果をなくそう
車の後ろで起こるコアンダ効果は
車の空気抵抗を増やしてしまっている
そういうことなのです
それでは実際に
どの空力パーツを
魔改造するかという話ですが
このチンスポイラー
このチンスポイラー
アルトにつけるには実は
効率が悪いのです
チンスポイラー上側で起こる
パラシュート効果と
後ろ側で起こる
減圧により
ダウンフォースを得るのですが
パラシュート効果は
下に押し付けるより
後ろ側に力が
つまり抵抗になっている
後ろ側で起こる減圧による
ダウンフォースは
コアンダ効果より弱い
アルトはバンパーの下が丸い形状です
このバンパーの下の丸い形状で起こる
コアンダ効果を利用することにより
フロント斜め前下側に
力が起こる
これを利用するのが
とても効率的なのです
魔改造アルトバンは
リアのバンパーを加工することにより
床下の流速を速め
このコアンダ効果を増大させています
つまりダウンフォースと
燃費向上を両立させているのです
効率が悪いと言ってしまった
チンスポイラーですが
私としては全否定ではなく
はっきり言ってカッコいいのです
昔のハコスカのような
懐古的なカッコよさ
カッコいいは正義です
ですのでこのチンスポイラーを
つけたまま加工を
どうすればいいかと言うと
写真での黒い線ですね
この黒い線の部分に穴を開ける
穴を開けることによって
フロントバンパー下のコアンダ効果
これを発生させ
チンスポイラーのカッコよさも
残すというわけです👍