レヴォーグのレヴォーグ・VN5に関するカスタム事例
2022年05月26日 20時13分
北の大地の過疎地方都市に、父太郎と慎ましく暮らしていましたが、初めてのマイカーを8年フルローンで手に入れ、盆栽のように維持しています。 自分には身分不相応の車を買ってしまい、洗車ばかりであまり乗れずにいますが、車に纏わるエピソード等を書いていきたいです。 一回消してしまい再挑戦です!
二回目の投稿です!
とある山に登った時です。凄い霧でした。
結構高所で近くに温泉があります。
デイライトはディーラーオプションで、高価ですが満足度高めです。
ライト周辺の銀メッキの加飾部分は、カーボン柄シートを貼りました。
グリルの銀色部分にも貼りました。
フォグランプは黄色の方が、雪のとき見やすいのですが、切り替え式のオプションは更に高価です。
すぐ剥がせる フィルムを貼るのもいいかもしれません。
現在の後ろ姿です。
ウィンカーとバックランプ、フォグにスモークフィルムを自分で切って貼りました。
あまり上手くいきませんでしたが、窓用のフィルムなので何回分も貼り直しができていいです。
黒色部分との連続性が生まれ、車検でNGなら直ぐ剥がせば問題ありません。
カーゴステップパネルは純正オプションではなく、某通販で買いました。
価格は純正並みでしたが、凄くきちんとしたもので、模様も立体的でフィッティングもバッチリでした。近くで見ると、カーボン柄ではなくドット模様のようです。
エンブレムもラバースプレー黒で塗りましたが、
やはり所々剥げてきています。昨年塗ってひと冬越せたので意外ともちましたが、簡単に剥がせて塗り直し可能なのが良いです。
将来的には、汎用ディフーザーみたいなものを装着して、マフラーも黒く塗りたいです。
現在の通勤用、街乗り用の春夏秋専用自転車です。
ガソリンも高く、車は専ら鑑賞用、洗い物用であり、バッテリーが上がらないよう1、2週間に1回乗る程度です。
たまに長距離走行をして、所有欲と便利さに満たされます。
このシティサイクルは、自分には珍しくホームセンターで新品で買ったものですが、大きく期待を裏切られました。
その最大の欠点は、ノーパンクタイヤ仕様だったということなのですが、兎に角漕ぎが重く、激しく重力を感じ坂が大いに苦痛なのです。
パンク修理と空気入れから解放され、タイヤチューブがメンテナンスフリーというメリットより、走行性能の大幅な低下というデメリットの方が完全に上回ります。
そもそも、シティサイクルに走行性能を期待することが間違いなのですが、ノーパンクタイヤは冬専用のクリンチャータイヤのシティサイクルと比較しても明らかに劣っています。
逆に考えると、より負荷がかかり多少筋力トレーニングになるのでしょうが...。
買い物に便利な大きな前籠、ハブ発電のLED自動ライト、シマノの最下級6段外装変速機と、スペックは優秀なのですが、自転車の本質に致命的欠陥があるとしか思えません。
冬季専用自転車です。
自分の居住地は降雪地帯ですが、構わず冬でも自転車通勤です。
歩道は雪で埋まるため、自動車が走る道路を走ります。
シングルスピードで、後輪はリムブレーキでもないですが、冬には適しています。
もう何年もこのような、所謂ママチャリで人生をやりくりしていました。
世間では底辺ですが、それが当たり前だと案外気にならないものです。
趣味がゲームだったので、ゲームさえしていれば自分は充足していたというのもあります。
しかし、ある人物に出会ったことで、自分の人生が少し方向転換させられてしまいます。
Mという女性に出会ったのは、10数年前のある宴会の場でした。
その当時自分は、年上の公務員女性との交際で強烈なトラウマを植え付けられ、 もう二度と、人間の3大欲求である内の一つの日常生活に支障が出ない方の欲望を女性に抱くことはない、という状態でした。
異性にアピールする必要がないので、髪は坊主、私服は胸にPARKGOLFと刺繍されたジャージ上下(PUMAの偽物の猫のマークのジャージ上下も持っていました)、移動は常にボロボロのシティサイクルです。
友人達が半分見下して面白がり、よく宴会に呼ばれ、コイツ女に興味ないんだぞー、とネタにされ交友関係が広がっていました。
自分はそんなに行きたくなかったのですが、友人が会費は奢るからと言うので、料理目当てで酒も飲まずに毎週のように宴に参加していたのでした。
そんな時、誰かの友人の友人の友人みたいな感じで、Mという女性が宴に参加しました。
Mは、容姿が優れ髪も長く、大都市部の高級な夜の街の接待業をしていて、人気断トツナンバー1であり、金持ちの太客から相当貢がれているという噂で、その宴の再注目人物でした。
友人達は、血眼になって競うようにMに猛アタックを仕掛けまくっていました。
意外にもMはガードが緩く、3次回だかの帰りには、友人の誰かが必ずMと夜の街に消えて行くという話を聞かされていました。
しかし、自分には関係のないことです。
もう女性には懲りていて、どんなに容姿が良かろうとフェロモンが出ていようと、自分には全く響きませんでした。
Mを巡るオス同士の戦いを遠目に見ながら、自分は料理をウーロン茶で流しこむのに勤しんでいたのです。
ある時、偶然かMが自分の隣の席に座って、自分のことを、
女に興味がないんだってー?
という風に誘惑してきました。周りの友人達はいろめきだち、何でアイツなんかと!いやアイツは女に興味ないから大丈夫だから!
等周りで騒ぎ始めます。
確かにその通りですが、流石に自分にもプライドがあったので、Mに、女性には興味ないと断りつつ、話すと意外にもゲームという共通の趣味があり話が盛り上がってしまいます。
周りの、Mを我が物にしようとするオス達は分かりやすく妬みまくり、なんとしてでもMと自分を引きはなそうと躍起になりますが、何故かMはゲームの話がもっとしたいと、自分に携帯のメールアドレスを書いた紙を渡してきたのでした。(当時は、スマホもlineもなく皆が折り畳み携帯電話です。)
勿論自分はメールするつもりもありませんでしたし、これっきりだと思ったのです。
人間という動物のオスとしては落第でしょうが、周りの男達とMを巡る熾烈な戦いに到底参加する気が起きませんでした。
その日Mはまた、前回と違う男と3次回後に夜の街に消えて行ったのでした。
ところが、その後友人達が騒ぎ始めます。
Mと一緒に夜の街に消えた男が、相当評判の悪い男で、ホテルで女性を縛りあげ、更に金銭を奪うという噂があったのです。
宴に参加していた他の女性達は、当初Mを男を取っ替え引っ替えする淫乱だと快く思っていなかったようですが、流石にまずいということで、Mに逃げるように連絡するとのことでした。
若い時、一時期だけこのようなダウンヒルルック車に乗っていました。
今でも割に見かける、ChevroletだかHUMMERとかいうマウンテンバイクの偽物ですが、シティサイクルからしたら相当な上物でした。
昔友人に格安で譲ってもらったものですが、前後サスで乗り心地が良く、24段変速でどんな場所にも乗って行けます。
自分専用機!まるでストライクドッグのようです。
夢中で乗り回し、乗り過ぎて壊れてしまいとても惜しい思いをしました。
当時の大陸製であり、耐久性に難があったのかもしれません。
ろくでもない男と夜の街に消えたMに、誰かが逃げるように連絡すると、Mから返信があり、もうホテルにいて助けて欲しいと言ってきます。
何故か自分もMの救出隊に加わることとなり、
M達が入ったホテルを探しに行くことになりました。Mはホテルの名前をメールに記さなかったのです。
大都市部のホテルは結構あり、結局ホテルの名前をMがメールで送ってきたので、そこに皆で行くと、何と突撃する前に、Mがしれっともうホテルの入り口で待っていたのです。
Mは着衣の乱れもなく冷静で、皆が無事かと聞くと、全然無傷だと答えました。
それどころか、関係を求めるろくでもない男が
襲ってきたところを、カウンターで急所を蹴って撃退したというのです。急所に何度も攻撃をし、逆に慰謝料だと金を奪ってきたと得意げに話すMに女性達から歓声があがりました。
自分は、自身の急所がキュッとなるような感じがして、驚くと同時にこのMという女性はただ者ではないというのがわかりました。
Mは前回までの共に夜に消えた男全員を撃退し、金を巻き上げていたのです。
Mは猫をかぶっていたのであり、あと少しで我が物になるという直前で撃退された男達は、完全に見せしめだったようです。
つまり、Mは自分達が属する友人グループの中心人物に、瞬く間になってしまったのです。
欲望の塊の男を撃退したMは、グループの女性達を完全掌握し、さらにその容姿とフェロモンで引き続き男達をも完全に魅了していました。
フェロモンに理性を奪われたオス達は、他の男が失敗しても自分なら成功すると思い込み、次々とアタックをしかけまくります。
時が経つと、Mはより多くの人達をそのカリスマ性とフェロモンでひきつけ、とうとう有志達で会社を立ち上げるに至ります。
なんと主な拠点の一つは、ニュージーランドです。自分もニュージーランドに誘われましたが、そんな全く知らない所で、わけのわからない仕事を奴隷のようにさせらるのは真っ平ごめんなので、のらりくらりと断り続けました。
Mは元々夜の仕事で、その若さでは相当稼いでいたようですが、会社を立ち上げ、Mが社長兼会長兼CEOになると、頗る羽振りが良くなります。
会社の実質的な経営は、Mの四天王と呼ばれる何人かが取り仕切り、まるでカースト制度のように頂点にMがいて、能力のない者程、奴隷のように単純労働をさせられるようでした。
具体的にはどういう経営の会社かは知りませんでしたが、もしかしたらグレーゾーンの仕事もしていたのかもしれません。
その会社には秘密警察的な人物もいて、裏切り者は粛清されるという噂も聞きました。
Mは結構自由に海外旅行などもしまくり、何故か海外で知りあった外国人を日本に連れてくることもよくあり、Mのカリスマ性はグローバルなもののようでした。
Mを我が物にしようという男のうち、何人かは実際Mと結婚するに至ります。しかし、そんな器の小さな人間の男にMの相手は到底務まりません。
Mは夫となったはずの男の言うことを一切聞かず、半分別居状態であり、勿論夜の営みも一切拒絶しました。
夫になったはずの男は、欲望の捌け口に愛人を作り、それを口実にMは多額の慰謝料を奪い、数ヶ月で離婚してしまいます。
何とそれと同じようなことをMは後3回繰り返します。
慰謝料は会社立ち上げの資金の一部になり、Mはもう結婚しないと高らかに宣言します。
今考えると、あの茶番劇もやはり見せしめに思えます。
絶対に人間の男の思い通りにはならないという、知らしめの象徴のようです。
しかし、カリスマ性とフェロモンに魅了される男達は、Mと一緒にいるだけでいい、Mの役に立てるだけでいいと、日本から何もかも捨ててニュージーランドに行くということも結構あったようです。
M様M様と呼ばれ、崇められる様はまるで新興宗教の教祖のようです。
自分はMを呼び捨てにしていたのですが....。
春に訪れた、ある海辺の街の廃線の車止めです。
Mは何故か自分の家に頻繁に出入りするようになります。
Mとメールアドレスを交換した後、連絡がきてMが唐突に自分の家でゲームしたいと言うので、ゲーム好きの自分は快諾してしまいます。
一度一緒にゲームを長時間し、いつの間にか帰ってしまった数日後、いきなりMはアポ無しで現れました。
自分はちょうどゲームに夢中になっており、Mがドアを開け、ちょっと!
と自分に声をかけたので誰だと振り向くと、そこには半裸のMがいたのです。
女性に興味を失ったはずの自分でも、欲望の残骸があったのかドキッとしてしまい、それを取り繕うように、あれ?暑いの?
と素知らぬ顔をしました。
結局その後一緒にゲームをしたのですが、Mは半裸のままでした。
つまり、自分は試されたのです。女に興味ないといっているけどそれは見栄で、プライドの裏返しであり、本当は他の男共と同じで襲ってくるんじゃないかと。
しかし、自分は半裸のMに興味ないふりをすることができ、Mにはそれがもの珍しく見えたようでした。
両親はMが通ってくることを喜び、結婚と孫を熱望しましたが、勿論それは叶うはずもありません。
Mが自由になる大金が多くなると、次第に自分はその金銭を目当てにへり下るようになってしまいます。
最初は、Mが自宅に訪れた時飲み物や嗜好品を要求されるので渋々買い出しを行っていたのですが、Mが代金にと多めの札を出し、釣りはとっておいていいよと、タクシー運転手に言うように自分に恵んでくれるということがわかると、率先して遣いぱしりをするよになりました。
また、自らのコミュニティに痴話喧嘩的な面倒事等が起こると、Mに相談されて次々と解決(粛清)するので、自分が一々呼ばれ、助手的な事をさせられ、ご苦労さん!、と言われ対価として金銭を貰い受けていました。
まるで従者、言いなりの子分かと周りに揶揄されましたが、自分的には労働の対価です。初期には、面倒事のレベルが高く男が暴れ自分が逆恨みされ、前歯を全て失うこともあったので、金銭を貰ってもまだ不十分だとさえ思っていました。
しかし、自分はプライドが無駄に高い天の邪鬼でもあり、Mに付き従う時はM様M様とへり下りますが、周りの友人達には、Mをいつも面倒事を持ちこむ我が儘女だと吹聴していたのです。
勿論それは後々チクられ、Mに酷く責めたてられ、口八丁手八丁でへり下りまくりその場を凌いでたのでしたが.....。
Mから与えられた金銭をM貯金と呼び、多くは遊興費、趣味生活費に消えていたのですが、少しずつ貯蓄するこができていました。
ある時、Mがスマホを買い換えたいから付き合ってくれと言い出します。
当時自分は相当型落ちの携帯電話を使っており、最新のものはあまりにも高価でした。
Mは当然のように、最新最高級の林檎マークのスマホを二台機種変更し、機嫌が良かったのか自分にも最新の画面が大きい林檎を買い換えるように言い、援助してくれたのです。
自分は有頂天になりました。まるで旧ザクから
ストライクフリーダムガンダムに乗り換えた気分です。へり下った甲斐がありました。
しかしその一方で、その随分後には、機嫌の悪いMに八つ当たりでスマホをパンチされ、画面を粉々にされた事もあります。
自分がおもわず激しく抗議すると、Mは謝りもせず札を数枚投げ捨ててどこかに行ってしまいます。
自分はそれを拾い、結局生活費に当ててしまい、何年間もひび割れのまま使うはめになります。
ある夏、それより酷いことが起きました。
盆休みには毎年M主宰の壮大な宴会が一週間以上開催されるのが慣例でした。
自分はMが来いと言えば従わざるをえなかったのですが、その年は親戚宅に行く用事と盆行事を口実に珍しく免除されたのです。
しかし、これが悲劇の始まりでした....。
盆休み後、夕方自宅にいつものようにアポなしでMが現れました。何故か外に出るように言われ、逆らえない自分は訝しげに思いつつも外に出ました。ちょうど親も出かけていません。
Mは突然怒りだし、
よくも私を断って他の女に会っていたわね!
と叫び、
自分を壁ドンの要領で追い詰め、左手を壁に押さえつけ、隠し持っていた鉈のような武器で、薬指をスパッと切り落としたのでした。
自分はあっという間の出来事に、抵抗どころか言い訳すら出来ずに、呆然と立ちすくむのみでした。
勿論誤解であり、確かに盆休みに親戚の女性と会っていましたが、別に親しくはありませんし、誰かに曲解され妬みでチクられたのでしょう。
まるでヤクザの指詰めです。
不思議なことに、切り落とされた指は、何処からともなく飛んできた鴉にすぐに咥えられ、飛んで持っていかれてしまいます。
鴉は、Mが無意識に放った式神のようなものだったのでしょうか?
その後救急車に乗って病院に行き、治療されましたが、Mが恐ろしくて事故ということにし、1ヶ月仕事を休みました。
切り落とされた指があれば、くっついたかもしれませんが、裏切りの証としてMが許さなかったのでしょう。
それでMの怒りが収まったのか、その後は何事もなかったかのような態度で、労働の対価が多少増えた位です。
恐怖のあまり、指一本で済んでまだ不幸中の幸いだとさえ感じました。
つまり、Mはナウシカのように正と悪を極端に持ち合わせた存在なのです。
それは完全に常識を越えた範囲です。
Mはある意味天然であり、裏表のない、本能のまま突き進んでいるような所があり、Mを中心として周りが動く仕組みになっているように感じます。
時に行う粛清は、計画的なものではなく、結果的に見せしめになっているようです。
一方で、大地震の後には、仲間を引き連れボランティアに何ヵ月も出かけたり、正義感からか世界の紛争に自らその地へ赴くことが責務と考える一面も持つのです。
海なし地域に住んでいると、海を見るだけで広大さに感銘します。
Mは乗り物に興味があるようでした。
自分は専らママチャリで、Mは普段何かしらの自動車に乗っていましたが、
何とかペダルという漫画やアニメが話題になっていた頃、ちょっとしたスポーツ自転車ブームで、Mが突然自転車に乗って来た時があります。
いつものようにアポのなしで現れたMは、少し疲れたようで、ピカピカの自転車を玄関に入れてくれと言いました。
それは、あとで調べてみると最高級ロードバイクで、高級フルカーボンフレームに電動デュラエースフルコンポ、デュラエースカーボンホイール仕様だったので、優に100万は越えています。
多分何も考えず自転車屋で一番高いの頂戴と言ったのでしょう。羽振りが良すぎます。
持ってみると羽のように軽いですし、カラーリングがとても華やかです。比べて自分の自転車のなんとみずぼらしいことでしょう!
Mは案外流行りに乗るのが好きな割に、飽きるのも早く、その最高級ロードバイクも何回か乗ってもう手放すことにすると言ってきたのです。
自分が大都市部へ行くのは、泊まりがけなのに、Mはもっと短い時間で来れたはずですが、自動車に比べて当たり前ですが疲れるのでしょう。
最高級自転車でも、エンジンは自身ですから。
信じられないことに、Mはこのピカピカのロードバイクをただでくれるというのです。Mと身長の近い(体重は倍以上ですが)自分がこれを乗りこなせば、正にまるで漫画の主人公、リアル何とか坂道です!
しかし、天の邪鬼でプライドの高い自分は、この申し出を断ってしまいます。
その対価が後程恐ろしいことになりそうですし、ただより高いものはないとは、正にこの事だと思ったのです。
Mはあっさり、そういらないの?
と言い、後日すぐMと体格の似た知り合いの女性に最高級ロードバイクを譲ってしまいます。
その女性が後に不幸になったとも聞いていないので、自分は激しく後悔します。
最下級ロードバイクには乗れることはあるかもしれませんが、最上級にはもう一生乗れないでしょう。
Mは自動車の運転も好きでした。
自分は友人等にその車に乗せてもらうことも多いのですが、やっかみかただで乗せて送ってもらっている癖に、この車はKだKだと騒ぎたてるのが習慣でした。
大抵の友人は怒り、Kじゃねえよと言い返すのですが、
じゃあこのダサい車は何なのよ、と自分が言うと
ダサくねえよ!と怒りまくります。
当時車に興味がなくK自動車と他の区別もついていなかったのですが、
Mの車にも、これK?
としつこく聞いていたらいつの間にかMはK自動車に乗り換え、周りも皆倣うようにK自動車に乗り換えたことがあります。
しかし、Mの羽振りが右肩上がりに上昇すると、ついには所謂スーパーカーというものを乗りまわすようになってしまいます。
初めて、その黒い異常に低く幅広い、ドアが上方に開くスーパーカーを見た時は、流石にこれK?とは言えませんでした。所々が尖っており、巨大な羽も装着していましたから、もしかしたらランボルギーニの何かだったのかもしれません。
またある時は、有機的な曲線を持つ真っ赤なスーパーカーでやって来た時もあります。
一度助手席に乗せてもらいましたが、その加速性能は圧巻であり、すぐさま法定速度違反のスピードです。
運の悪いことに、警察に追われてしまったのですが、Mは逃げずにすぐ停めて、ポリスメンと話していました。これは免許取り消し確定コースです。恐らく100km以上は超過していたでしょう。
しかし不思議なことに、Mは何のサイン会もせず無罪放免になったようでした。一体何の魔法やら術を使ったのでしょう?
聞いても教えてくれませんでした。
自分も仕事で車は乗りますが、全て商用車です。フォークリフトにも乗りますが。
昔は、ボロボロのコロナだかカローラだかの、マニュアルでフェンダーミラーのポンコツに乗っていましたが、兎に角マニュアル操作が自分には苦痛であり、乗り慣れませんでした。
フェンダーミラーもものすごく見辛いです。
最近は日産のADバンになりましたが、4速オートマというだけで楽ちんで、ドンガラだからか案外加速もいいです。
元ウィングロードなので、外装は凝っていて、横からが個性的だと思うのですが。
Mに最後に会ったのは、ウィルス騒動前の秋でした。
珍しく帰国していたMが、久しぶりにアポなしで自宅に現れました。
ただいまー!とMに言われ、
ゲームしていた自分は驚いて、......と何も言えず、Mは自分の臀部を激しく3回蹴りあげました。
どうやら久しぶりに宴会を開くようでしたが、ゲームに夢中だったこともあり面倒に感じましたが、断れません。
Mが送ってくれるというので、天の邪鬼の自分は、じゃあ自転車で....と言うと、
自転車じゃ間に合わないでしょう!とMの駆る濃い灰色のライトバンのような乗用車に乗せられました(レンタカーだったかもしれません)。
そのライトバンのような形状の乗用車は案外快調に進み、降りる時に見ると、グリルに星のマークとボンネットに穴が空いてました。
後程調べても、それがレヴォーグなのか、レガシィなのか、もしくはエクシーガなのかはよく思い出せませんが、間違いなくスバルのステーションワゴンです!
宴会はどうやらMの送別会だったようですが、その時の自分は、これが文字通り最後の宴になるとは思いもよらなかったので、Mにまたお土産を頼みつつ、また厄介事を持ち込んですぐ帰国するだろうと思っていたのです。
ウィルス騒動で当初Mは、ニュージーランドに籠城していたようですが、アメリカで黒人解放デモのようなことが起きると、急遽アメリカに渡りシアトル国の建国に携わったようです。(すぐ崩壊しましたが)
その後 中国ウイグル、ミャンマー、アフガニスタンと話題の紛争地域を巡り(ミャンマーではレジスタンス軍に参加したみたいです)、現在はウクライナの外国人傭兵部隊にいるという噂です。
正に規格外の女性です。正義感にかられても、普通ここまではなかなか出来ないです。
しかし、流石にMとはもう会えないのかもしれません....。
初めてのマイカーに、スバルレヴォーグの新しい型を選んだ訳は、Mと最後にドライブした車に似ているという影響が大きいです。
つまり自分にとってこの車は、ピカピカの最高級ロードバイクです。
惨めでボロボロのシティサイクルから脱却した成長の証であり、あの時素直にロードバイクを譲り受けていれば....、いや、もっとMに素直になって何か言うことがあったんじゃないかという、後悔の戒めの証のようなものかもしれません。
Mがもし帰国するような事があれば、自分は颯爽とこのスバル レヴォーグを駆って迎えに行き、得意気に自慢するでしょう!
まあ、スーパーカーにも乗っていたMは、気にも留めないでしょうが。
頑張って維持しなくてはいけません!
M貯金を使いつつですが....。