カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・フリードクロスターに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第299弾
ホンダ フリード(3代目 GT型) クロスター
続いて今年の6月に発売されたばかりの新型フリードに乗ってきました。先代型のHVとの比較にはなりますが、どう進化したか見ていきましょう。

GT型フリードとは？
『ハイトコンパクトな5ナンバーワゴン、「フリード（FREED）」。ラインアップは、アウトドアシーンにも映えるスタイルに仕上げた「クロスター」を設定。今回、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマとなることを目指した3代目となった。ラインアップは、1.5L DOHC i‐VTEC＋2モーターハイブリッド搭載の「e:ＨＥＶエアー」、「e:ＨＥＶエアー ＥＸ」、「e:ＨＥＶクロスター」、「e:ＨＥＶクロスター スロープ」、1.5L DOHC i‐VTECエンジン搭載の「エアー」、「エアー EX」、「クロスター スロープ」、「クロスター リフトアップシート（助手席）」を設定。エクステリアは、クルマ全体をシンプルな造形かつ上質なデザインとするとともに、信頼感とクルマとしての使い勝手の良さを感じさせるスタイリングを目指した。フロントは、ヘッドライトやフロントグリルのシャープな造形により、凛とした表情を創出し、親しみやすさと所有する誇りを表現。フリードクロスターは、フリードエアーで作り上げた信頼感のあるデザインをベースに、クロスター専用のブラックのフロントバンパーやホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュ、また、高輝度シルバーの専用フロントグリル、リアロアガーニッシュ、ルーフレールなど、さまざまな専用装備を採用することで、フリードのもつ個性を生かしながらもアクティブな活動を後押しする力強さを表現した。インテリアは、視覚的ノイズの少ないシンプルな構成とし、ストレスなく操作ができ、使う人がゆったりとした気持ちになれる空間を目指した。7インチTFT液晶メーターは、速度や現在時刻など、必要最小限の情報に絞り込んだシンプルな表示とし、見やすさとわかりやすさを追求した。さらに、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING（ホンダ センシング）」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全を追求した。』
(goo-netより引用)
今回の車両はSUV風に仕上げたクロスターのガソリン車です。令和6年7月登録車です。新車価格は5人乗りが281万2700円、6人乗りが285万6700円です。四駆は23万円程値上がりします。

外観

外観は、先代型のスポーティーさは薄れて、ある意味初代のような親しみやすい外観になりました。ヘッドライトは先代型な細かったですが、大きなヘッドライトに変わっています。クロスターだとSUV風になるのは先代型同様で、今回から幅が1720mmになりますので3ナンバーです。ただ、フェンダーの分だと思いますので、取り回しはそこまで変わらないと思います。サイドはヘッドライトからスライドドアのレールまで続くキャラクターラインが入っています。リアはテールランプが印象的ですね。見て思ったことを言わせてもらうと、サイド側から見るとフロントタイヤからフロントバンパーまでの長さが長くて少し車体全体のバランスが悪く見えてしまうので、私は先代型のデザインの方が好きでした。外観は新型フリードよりも新型シエンタの方が私は好きです。

内装
質感は先代型も良かったですが、新型も悪くはない質感です。ドア側は肘置きがソフトパッドで、他はハードプラです。インパネを見ると、ダッシュボードはハードプラですが、メーター周辺の箇所はソフトパッドです。中間は模様が入ったハードプラ素材で、良いですね。280万円台でこれなら満足できる質感かなと。加点します。ハンドルは革巻きですね。ただ、先代型から変わったのが2本スポーク化されてしまったので、見た目が貧相に見えてしまいます。室内照明はLEDです。シートはやや固めの弾力で、1時間くらい乗りましたが疲れませんでした。質感も良いファブリックが使われています。シフトはストレート式で、節度感も良いです。エアコンはダイヤル式で、節度感も非常に良いです。ペダルレイアウトは良く、足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。助手席は、17cm〜平手が入らない程と、思ったよりも狭いかなという感じはします。2列目ですが、ドア側は質感が落ち全てハードプラです。ここは残念です。ドアの剛性は悪くないと思います。シートは1列目より少し固くなった感じがします。身長177cmの私で、頭上空間が拳5個、足元空間が26cm〜平手が入らない程と広いです。3列目は、頭上空間が拳2.5個、足元空間が2列目を快適な位置にして2cmでしたので、緊急用として考えるべきです。角度調整はできます。

車幅はボンネットが見えないので掴めないです。ワイパーは若干見えています。先代型よりはマシにはなりましたが、もう少し綺麗に隠してもらえると良くなります。

グローブボックスとその上にも収納がありましたが、容量は問題ないと思います。

ペダルレイアウトは問題ないです。給油口はレバー式。プッシュじゃないんですね。

2列目にもちゃんとUSBありました。カバーもあり素晴らしいです。タイプCです。

荷室
大体ですが幅122cm、奥行き25cm、高さ113cmです。

跳ね上げました。先代型よりもシートが軽くなって跳ね上げが楽にはなりましたが、やはり個人的にはシエンタのような床下格納の方が良いです。これで奥行き95cm、2列目を前にスライドさせて122cmになります。

2列目と3列目繋がりますね。横になってみましょう。

横になりました。マット敷けば車中泊行けますね。無いと段差があってしんどいです。

ヘッドライトを点灯させました。LEDですね。テールランプもLEDになります(なおドラレコステッカーは運転中の自己防衛のためほぼ毎回貼ってます。中の人はスヌーピー全然分かりません。可愛いからこれにしただけ。ポケモンの奴あればマジで欲しいです。)。

タイヤ
15インチのアルミホイールです。無骨な感じがして悪くはないですが、好きなデザインじゃないです。私ならホイール変えちゃうかなとは思います。タイヤはヨコハマのブルーアースFE AE30です。

搭載エンジン
L15D型の118馬力で、CVTです。以前レビューしたWR-Vと同じエンジンです。アクセルは悪くなく、ブレーキも踏んだ分だけしっかり効くので良いブレーキ性能ですね。ブレーキタッチも問題ないです。加速は、1.5リッターのミニバンにしては普通かなと思います。ホンダですので、エンジンサウンドはステップワゴン程では無いですけど、良い音かなとは感じます。運転する楽しさは当然ながら無いですが。また、加速反応も早く、ここは素晴らしいポイントです。静粛性は非常に高いです。遮音には力を入れていることが伝わりました。ただ、走行中のdBは71前後です。路面があまり良くないのでこの数値かなと。また、その分ロードノイズが目立つ印象があります。ただ、私ならこのくらいなら全然嫌じゃないです。停車時は微振動全然来ません。dBも55前後でした。ハンドルは適度な軽さでちょうど良いと思います。サスペンション、これが先代型から明らかに進化しました。先代型のHVはサスペンションが硬めのセッティングで、段差を乗り越えた際もリアサスがちゃんと仕事せず、車体が乗り越えてしばらく経過しても上下に振動していたので嫌でした。新型ではサスペンションがソフトなセッティングになり、後ろからの突き上げも感じにくくなりました。素晴らしいです。直進安定性はまぁ普通かなと思います。高速道路は、ソフトなサスペンションのおかげで乗り心地非常に良いです。周りのペースに合わせて2300回転、dBは68前後でした。因みに電パもやっと付きまして、解除の仕方も悪くはないですが、日産車よりかはやや不自然に感じます。アクセル少しでも踏みすぎると解除後一気に加速しちゃいそうな感じです。まとめます。

良いところ
・コスパ◎。質感や乗り心地が良い。+1.0点
・ストレート式シフト 節度感⭕️
・ダイヤル式エアコン 節度感◎
・静粛性が非常に高い。

悪いところ
・エンジンサウンドが抑えられている分、逆にロードノイズが目立ってしまう。

評価:5.0点 素晴らしいです。購入推奨。
これは迷わず5.0点です。非常に良くできた車で、先代型からちゃんと時代に合わせた進化しています。Xでも言いましたけど、私的カーオブザイヤー2024のTOP5に入るかもしれません。それ程良くできた車でした。そう思うと、シエンタがまた微妙に感じちゃうようになったなと思います。シエンタと迷ったらこっち選ぶべきです。