ハイゼットカーゴのY′s works・ハイゼットの詳細・昔話に関するカスタム事例
2020年12月18日 18時42分
諸行無常…
万物は移り変わり消え行き、新たに生まれる。
このハイゼットはもうすぐ走行距離14万キロ。
外装はぶつけた跡だらけ。
内張の隙間から出てきた書類から推定すると、どうやらリフォーム業を支えてきたようだ。
至る所傷だらけ。それでも深い傷はタッチペンで補修してある。直し方は無骨でも前オーナーの大切にする気持ちは滲み出ている。
分解整備記録簿。
こちらにも要点を押さえた整備がされているのを感じる内容だ。しっかりメンテナンスされている。記録簿は全て見ていないが、ホイールを外した時に気付いた。ブレーキローターに段差が無い。どうやら新品に交換してあるようだ。
少なくとも手放す直前までメンテナンスを怠らなかった記録が残っている。ただ、このハイゼットを購入したお店にメンテナンスで出すことは無い。点検して問題ありませんでした?
ふざけるな。冷却水のホースバンド外れていてOK?
そんな訳あるか!
ホイールも恐らくインパクトで絞めたのだろう。あり得ないトルクで絞まっていた。
元ディーラー整備士には手に取るように分かるよ。
整備屋を名乗った壊し屋だって事を。
整備士をやってた時に20代半ばで私と親子程歳の離れた整備事故を起こした町工場の自称ベテラン整備士を何人もお説教してますからね。個人でやってて間違った知識であれば優しく手ほどきをしますが、同じ舞台で同じく報酬を貰っているなら私はそいつが例え親より年上でも見下した態度で接する冷酷さもあります。一社だけ上司に丸投げしたことがあります。私が若いからといって話を聞かず、自身のミスを頑なに認めなかったからです。私の上司は更に冷酷なので私の言うことを聞いておけばよかったのに…。
そいつは上司に鼻で笑われた上に「そんなんで整備士やってんの?こんなの俺が生まれる前からの常識じゃん。」「こんな当たり前の知識も無く検査員の資格持ってんだ。すごいね!」「お宅のやってる事は整備でも何でも無い。ただ壊してるだけ。迷惑だから辞めてくれない?この件は整備事故として上げとくから。認証取消クラスのあり得ないミスだからさ」
とか私より冷酷無慈悲で私はまだまだ甘いと思いました(笑)
多分この車両を購入した会社はそんな所です。
これからは陰で色々な人の幸せを支えてきたであろうハイゼットさんをちょこちょこ直して日の当たる所で皆の注目を浴びるような車両にしていければと思います。