セルシオのクラウンセダン・存在感・良くも悪くもデカい・快適性向上に関するカスタム事例
2024年01月14日 22時10分
クラウンセダンのハイブリッドを試乗してきました。
感じたことを正直に綴っていきます。
長くなりますのでご興味ある方はご覧ください。
まず実車をみて、その大きさに驚きました。「1800mmを超えない全幅」という歴代クラウンの伝統を無くした事からも、今回から開発コンセプトをガラッと変えてきたことを感じました。存在感は格段にアップしましたが、同時にそれと引き換えに「家の車庫に入らない問題」に嘆く方も多く出てくるのではないかなとも思いました。
さて肝心の走りの部分ですが、一言で言うと「上質感・落ち着きを感じる走り」をしてくれます。
以前所有していた200系と比較すると動きの軽快さは減った印象です。その代わり、上記で綴ったように落ち着き感や重厚感を感じるようになったので「ショーファーカーに乗っている/操っている」と感じる味付けとなっています。
また、ボディ剛性が200系と比較してかなり向上したなと感じました。その証拠に足がよく動きます。この恩恵で突き上げ感をあまり感じなかったです。また、足だけで処理しきれない衝撃もボディがしっかりと受け止めている感じがしました。
明らかに快適性は向上していたのでクラウンとしての進化をとても感じることができました。
とはいえ不満もいくつかありました。
文章にすると長くなるのでこちらは箇条書きにします。
・運転していて大きさを感じる
・座面に対してボンネット位置が高いため視覚的に運転しずらい
・踏むとエンジン音が割と車内に入ってくる
・ハンドルが軽すぎる
まぁどれも慣れの問題なのでしょうが、、
試乗コースが住宅街等の低速域だったので、高速域の走りに関してはわかりませんでしたが、今回の試乗で感じたのはこんなところでしょうか。
続いて内装についてです。
率直な感想を言うと、「質感をもっと上げてほしい」と思いました。
木目があること自体は好印象なのですが、いざ触れてみるとプラスチック感が否めなく、薄い木目のプリントを貼っただけなのかな?と感じてしまいました。
また、視界に入りやすい部分はちゃんと革張りになっていたり、ピアノブラックのパネルが使われたりしていて良いのですが、視界に入りづらい部分は殆どプラスチックでした。値段が値段なので、もう少しここは力を入れて欲しいところです。
車の各種機能類は、良い意味で驚きの連続でした。
今の車はこんなにも便利な機能があるのかと、、
古い車に乗っている身からするとこういった機能類は率直に羨ましいと思いました。
今回の試乗全体を通じて、セルシオの魅力を再認識できました。
クラウンセダンより20年も前の車にはなりますが、走りの部分にその年数分の差があるようには少なくとも今回の試乗では感じませんでした。
内外装のデザインや各種機能類は明らかに時代を感じますが、見たり触れたりした時に感じる「イイもの感」はセルシオの方が上だと思いました。ドア自体の重みや開閉時の剛性感、内装の高い質感はクラウンにはありませんでした。
恐らくですが、今の時代は「質感」を追求する方にコストをかけるのではなく、安全装備等のテクノロジー面に重きを置くことが主流なのかなと思いました。
新しい車と古い車、それぞれに良さや魅力があるということを認識できる良い機会になったと思います。
今後も気になる車が出てきた際は試乗しに行ってみようと思います。