ISのIS・ハーネス・ハイブリッド・LCハイブリッド・LCスタートスイッチに関するカスタム事例
2019年03月05日 22時23分
【前回までのあらすじ】
秘密結社 再び……
薄暗い一室で産声を上げたマッドサイエンティストがまた部屋にこもり、次への作戦を水面下で進めていた……
彼しか分からぬ目的の為……
大小異なるカプラーを7本の配線で繋ぎ合わせた後
じっと目を閉じたまま、ある男を待っていた……。
どれ位の間目を閉じていたのだろうか……
しばらくすると、ある男が訪れた……
マッドサイエンティストの心を高揚させそうなブツを持って……
そしてマッドサイエンティストは、それを握りしめ車へ向かった……
車に辿り着き、汚いトランクの中から一つの武器を見つけ出した……
男はその武器で、あたかも手馴れた感じで内装を次々と剥がし始めた……
時には、自分の握力を見せ付けるかのように素手の時もあった……
精巧に作られた現代の車ですら、その男に掛かればただの部品の一つでしかなかった……
それはもはや、車という形には程遠い物になっていた……
そして、男は……
誰からも見つかる事の無い場所へと手を伸ばした…
以前から隠していた物を探り出すかの様に……
探り当てるまでに少しの時間が必要とした……
過去の出来事を確認するかの様にゆっくりと……
しばらくして、男の手がピタッと止まった……
そして…………
それは瞬きもしない一瞬の出来事だった……
車の一部が弾き飛ばされたのであった。
そして男は……
事前に用意してあった、あのハーネスを手を震わせながら飛び出した部品に取り付けはじめたのであった……
1〜2分程度の時間であっただろう……
間違い無く男の秘密裏な作戦に近付いている事を、車のルームミラーが男の顔を映し出していた……
特殊技術で繋ぎ合わせたそれを……
衝撃を与える事の無い様、男はそっと仕舞い込んだ
取扱いに細心の注意を払って仕舞い込んだその先には……
妖しくもダークブルーに輝きを放っているプレートに、POWERと描かれたホワイト文字のスイッチがはめ込まれていた……
時は満ちた……
男は小刻みに震える左人差し指を伸ばし、そのスイッチを……
押した…………
男の目的であった作戦は成功したのであった……
久しぶりに、昼間の陽射しが男の汗ばんだ横顔を照らしていた…………。
男はボソッと口を開いた……
このスイッチは、今(ガソリン)と未来(ハイブリッド)を繋ぐ夢への第一歩だと…………。