CR-Zの頭文字D聖地巡礼・イニD聖地巡礼・ランエボ・◯◯峠に関するカスタム事例
2022年11月11日 21時03分
【聖地巡礼の旅 Re:◯◯峠】
私的に色々と激動だったこのひと月…
愛する東京ヤクルトがリーグ連覇を達成し、日本シリーズでオリックスにリベンジされた…
村神様の劇的な56号に言葉を失い、坂口・嶋・内川の引退セレモニーに感動しつつも複雑な心境な自分も居るのでした…
そんな心境の私が全国382名の聖地巡礼ファンに応えるべく向かったのは…
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠】
プロジェクトD埼玉エリア最終戦の舞台となった土坂峠。対戦相手は作中最悪な連中で「ランエボ乗り=ガラ悪」のイメージを植え付けたお話。
ヒルクライム
ドライバー:会川
車種:ランサー RSエボリューションV
ダウンヒル
ドライバー:一条
車種:ランサーGSRエボリューションⅥトミーマキネンエディション
頭文字D史上最悪のバトルを巡礼と共に振り返ります。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 賞金】
一条
「今度のバトル、勝てば金になるんだぜ。有名だろ?プロジェクトDって。もし俺たちのランエボが勝てばクルマ仕上げたショップの宣伝効果絶大だろ」
会川
「で、いくら貰えるんだ?」
一条
「2つ勝てば50万、一つ勝てば25万、引き分けで5万で手を打ってある」
会川
「ヒュー!マジかよ、でも簡単には勝てねーだろ?」
一条
「マトモにやる気はハナからねぇよ、ちょっとくらいインチキをしてでも結果さえ出せばいいんだからな。お前得意だろ?インチキ」
って事で作者が当時の状況を揶揄しているクダリでもあるのですね〜。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 妨害】
プラクティスの時間を区切って別々にする旨を主張する会川。困った史浩は涼介を呼び交渉するが強気の会川の前に食ってかかる啓介を制して飲む事に。この時の啓介の態度に虫唾が走った会川は一条に「ターゲットはFDの方がいい」と進言する。一条は「自分だけ楽しようとしてるんじゃねぇのか?」と言いつつも「貰った金は山分け」という事で同意して携帯を手に取り悪魔の指示をコースに潜む仲間へ出す。
「ターゲットはFD(えふでぃ)だ」
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 暴挙】
ようやく順番が回って来てプラクティスに出る啓介と拓海。相次ぐ妨害行為からか作業が粗くなる啓介を心配の眼差しで見る涼介。そこに一条の指示でコース上にオイルを撒き散らす暴挙がFDを襲う。
啓介
「何か流れている、水か?さっきまでは無かったぜ。まさか?」
涼介
「おそらくオイルを撒いた犯人はここから逃げたんだろう、細い林道だが街まで続いている」
啓介
「だったら先回りしてノコノコ出て来た奴らを捕まえてやる。兄貴、1号車借りるゼ」
涼介
「無駄だ。頭を冷やせ!」
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 破損】
強気な態度からターゲットとされてしまった啓介のFDはオイルに乗り橋の欄干にヒットしてしまい左前輪に大きなダメージを負ってしまう。担当メカニックが見たところ一晩での修復は不可能と。そこに様子を見に会川が現れ啓介をおちょくる。
会川
「随分静かだなぁと思ったらこんな所でぶつけてんのかよぉ」
啓介
「汚えマネしてくれんじゃねーかよ!降りてこいっ💢」
会川
「おー怖い。随分とガラが悪いんだなぁプロジェクトDって。証拠も無いのに犯人扱いして対戦相手を脅すのかよ」
間に史浩が入りFDが壊れてしまったので日時を一週間延期させて欲しいと頼むが…
会川
「そちらの言い分は分かった。が答えはNOだ。モータースポーツではスターティンググリッドに間に合わない車は負けって決まってんだよ。86でも何でもいいから出して来い」と言い放ち走り去る。
ここでの発言が後になって命取りとなる。「俺らも暇じゃねぇんだ、来週はデートがあるからな」でやめとけば良かったが優位に立ち調子に乗ってしまったのだろう。しかし「啓介を泣かせる」目標は達成する。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 慢心と傷心】
会川が去った後、オイル除去と86のセットアップの指示を出す涼介に対して啓介はFDは修理しないのか問い詰める。しかし涼介の答えは「あらゆる手段を考えても無理だと判断した時間が足りない」と。それでも食い下がる啓介に涼介が言い放つ。
涼介
「まだ分からないのか?FDが壊れたのはお前のせいだ。少なくとも俺ならあの程度の罠で車を壊す事はしない。慢心と油断が原因だ」
啓介は衝撃を受けたと共に自分の愚かさに涙する。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 協力と奇跡】
メカニック不眠不休の対応と部品調達でFDを何とか走れる所まで漕ぎ着けいよいよ試走へ。ブレーキング時に嫌な振動は出るものの左コーナーは何とかクリアしいよいよ破損した左前輪に荷重がかかる右コーナーに差し掛かった所で80%のスピードでも即スピンしてしまった…
絶望感に涙が出てしまう啓介。
「兄貴、すまない…」
すると、そこへ1台の車がやって来る。
啓介「ん?ロータリーサウンド…」
現れたのは啓介の追っかけ岩瀬恭子だった。すぐさま啓介が恭子のFDに歩み寄る。
啓介「お前に頼みがある」
まさに「天使」が現れた瞬間だった。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 スタート】
涼介に恭子の車でのバトルの許可を求める啓介に涼介は溜息をつき別で手配していた車のキャンセルを入れる。即ち代車でのバトルを予定していたという事ですんなり了承。あとは相手の許可だがこれに関しても涼介は見透かしていた。バトルには嫌々付き合っている感じだが勝負には拘るという所に具体的な目的あり=金だと。なので強気に条件飲まないのなら今回のバトルは無しと突っぱね了承を得る。欲と悪事にまみれた埼玉最終決戦はようやくスタートとなる。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 ヘボ乗り会川】
スタート前にまだ挑発する会川。しかし紆余曲折あってようやくスタートラインに立てた啓介にはもはや全く通じなかった。
啓介が恭子の車に慣れる前に逃げ切る作戦で先行の会川だったがランエボだから速いだけのレベルの為、慣れて無い状況でも互角。
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 決着】
直線フル加速からのブレーキング競争でと意気込む啓介に対して車幅感覚が無い会川はびびって引いてしまい終了。
会川
「うわっ、やめろ。こっちにはもうスペースが無いんだよ」
↑勝敗が決したストレート↑
会川
「ふざけんなよ!何がプロジェクトDだ、無茶な幅寄せしやがって。俺が引かなきゃ大変な事になってたんだぞ!」
啓介
「お前本当にそう思ってんのか?状況が飲み込めてねぇな。あそこは右にギリギリ寄せれば2台通過出来たんだ、話にならねぇなその程度の車両感覚じゃあ。俺が2センチに寄せればそっちには5センチの隙間が取れた筈だ。阿吽の呼吸でラインを譲り合いあそこは全開で来てくれなきゃな。その上でトップスピードからブレーキング勝負する、そんなバトルを俺はして来たんだ。そんな事も理解出来ないお前とはもう話す必要は無ぇな」
卑劣な罠を潜り抜けヒルクライムは啓介の圧勝に終わったが…
一条
「ここは反論出来ねぇな、ギャラリーの目もある。ヒルクライムで負けたのは計算外だったが次の相手はあの小僧だ、何とでもなる」
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 脅し】
せめてダウンヒルだけでも勝利し金を得ようとする一条は拓海に脅しをかける。
一条
「おいお前ら全員マズイ事になってるぜ。さっき負けた奴がキレちまってよ、悪い仲間を呼んだみたいでよ、かなりの人数で向かってるらしいぜ。お前はいい奴だと思うから俺は親切で言ってるんだぜ」
拓海
「つまりわざと負けろって言うんですか?」
一条
「そんな事ぁ言ってねぇよ。ただあんまり頑張るなって言う事だよ。俺は親切で言ってやってんだ、よく考えんだな」
【聖地巡礼の旅 Re:土坂峠 種蒔】
ダウンヒルのスタート地点。
一条
「どっかの誰かが絶対安パイのバトルに負けやがるからしわ寄せがコッチに来るぜ」
会川
「チッ!」
一条
「まっ、一つは勝たねぇとな、とりあえず種は撒いといたけどな…」
欲と金にまみれたバトルはとんでもない展開となるダウンヒルへつづく。
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著作・製作 しげの秀一