スパイダーの939スパイダー事件簿・アルファロメオ・長雨が運命を変えた・エピローグ・嘘みたいな青い空の下に関するカスタム事例

※939スパイダー事件簿4回目の投稿です
お手数ですが3回前の投稿からご覧ください※

画像は過去画、千葉市若葉区のアシステレ アウトモビレラボラトリ　アルファロメオ、アバルト、フィアットの修理を専門に行う“研究所“

エピローグ

2ヶ月ぶりにエンジンに火が入ったとわたしが社長Hさんから連絡をもらったその日、
K野さんは休みで、やはり一報を受け、自宅で祝杯をあげていた。

どれほどの情熱と執念が、今回の事件を解決に導いてくれたのか、その熱量たるや、おそらくわたしの想像を超えていたのであろう。

12月18日、再起を祝うかのように、嘘のように晴れわたった冬の昼下がり、
JR蘇我駅のロータリーで、赤ではなくグレーの159に乗ったK野さんがわたしを迎えにきてくれていた。

当初事件簿というタイトルで投稿を始めたが、
いつのまにかアシステレ物語になってしまっていることに薄々勘づいてはいた

若葉区のアシステレに向かう途中、
K野さんは、エンジンがかかった瞬間、おそらくkatzさん以上に我々が喜んだと思います、
無理です、と言うのは簡単でしたからね
と、静かに笑った　

坂と迷路のような道をくぐり抜け、アシステレに到着すると、いつになく饒舌な社長Hさんが、交換したパーツひとつひとつを手に取りながら、懇切丁寧にこれまでの経緯を説明してくれた

こんなにもプライドを持って愛してくれる人たちがいる、だからアルファはやめられない
社長HさんとK野さんに見送られながら、
なんとも言えない満たされた気分で、2ヶ月ぶりのアクセルを踏んだ、、、

終わり