かずさんが投稿したカスタム事例
2021年04月12日 00時47分
軽からトラック、果てはバイクも整備から弄り迄してます。 みんからにも相当数記録上げてます。
初代ポルテによく起きるスライドドア開閉不良ですがパワースライドドアの車両なら年数が経つと必ずと言っていい程発生する不具合です。
ポルテの場合はワイヤー切れ、ワインダー破損による不具合で原因の大元は下側のスライドレールに付いているラッチのロック解除不能による高負荷がかかりワイヤー切れ、ワインダー破壊が起こります。
今回は10アルファードのパワースライドドア開閉不良です。状態としてはリモコン、スイッチでは開閉出来ませんがアウター、インナーハンドルを引いたままならパワースライドドアは作動し開閉出来ます。
よく確認すると閉めるときに写真のラッチのロックが解除されず引っ掛かかってる状態です。
アウター、インナーハンドルを引くと解除されてこの状態になります。パワースライドドア装備の車全てですがパワースライドドアが作動する前に[ジャコ]っと音がします。この音はラッチのロックを解除するリリースモーターの作動音です。ワイヤーが切れていない場合作動させてこの音がしない場合リリースモーターが原因です。
まずリリースモーターに電気が流れるか確認するため内張りを外します。
外す前にインナーハンドルの前にトルクスボルトが1本あるのでボルトを外して内張りを外します。
あとは内張りを引っ張り外します。
内張りを外すと赤丸の部分がリリースモーターです。パワースライドドアを作動させると電気は流れるのでコントロールユニットは問題なくリリースモーターが原因なのは確定しました。
リリースモーターユニットの取り外しはポルテの場合は裏からボルトで固定されていて外すのに苦労しますががアルファードの場合は外側からボルトで固定されているので簡単に外せます。
しかし部品がなく値段が2万近くするので何か応急処置できないか色々としてみます。
ラッチのユニットを外し裏を確認するとリリースモーターと繋がっているワイヤーがきていて取り敢えずロック解除している状態にする為釣りに使う潰し重りを付けてみましたが全開状態から閉める場合はうまく閉まるのですが全閉状態からは開かないのでこの方法は使えません。
仕方なくリリースモーターを外し繋がっているワイヤーを確認してみるとリリースモーターに繋がっているワイヤーがインナーハンドルのユニットに繋がりそこから前後のキャッチに繋がっていてリリースモーターが作動すると下側のラッチ、前後のキャッチのロックを解除する仕組みになっている事がわかりました。
取り敢えず外したリリースモーターユニットをばらしてみるとマブチモーターみたいな物が入っていてこのモーターが駄目になったみたいです。
ポルテもリリースモーターユニットASSYの場合同じく2万近くするのでモーターだけオークション等で売っています。
アルファードのリリースモーターユニットをばらしてモーターを見てみると形、大きさがポルテの物と同じっぽいので以前試しに買って使わず不良在庫になっていた補修用のモーターと比べてみると大きさ、形共に同じでしかも型番まで同じでした😅
ウォームギヤを付け替えて組付けてみると組付けられました。ユニットを組み立てし直し仮にカプラーを嵌めてパワースライドドアを作動させてみるとジャコっと作動しました。リリースモーターが作動したのでスライドドアに組み付け内張りを付けて最終確認で作動させてみると問題なく開閉したので修理完了です。
アルファード、ヴェルファイア、ポルテと使っているモーターは一緒みたいです。
今回はASSY 交換の場合部品代2万円近く、在庫無しで引き当てで日にちがかかるのがモーターがたまたま手持ちであり部品代が約2000円でモーター交換だけなら約30分から1時間位でした。