S4 アバントの入れ替え・俺は約束やぶってねぇ・言われた通りの車買ったよ・これなら文句はあるまい・モリゾー神に関するカスタム事例
2025年03月31日 23時41分
北海道在住 ドイツ車に限らずクルマ全般好きです。昔正規ディーラーで板金塗装やってました。外装カスタム系は得意というかある程度相談に乗れるかと思います。モットーはいかに金かけずにいじるかです笑 突然イイね&フォローするかと思いますが、よろしければ私のページも見ていただければ幸いです。 よろしくお願い致します。
皆さん、ご無沙汰してます。お元気ですか?私は元気にしてます。
この度、約7年連れ添ったS4アバントを降りる事になりました。
今日はそれについて書きます。とても長い話になりますので暇な方はお付き合い下さい。
例えるなら、妥協から始まった恋…のようなものでした。
物語の始まりは2004〜5年くらいのモーターショーでした。
当時最新のRS4(B7)が発表されたのです。それまでのアウディのイメージは、(私の知識が乏しかっただけですが)ドイツ車だけどBMWやベンツに比べて地味な印象でした。当時の私はRS6やRS2、スポーツクワトロすら知らない愚か者でしたので。
写真で見たRS4は鮮烈な印象でした。
鮮やかなスプリントブルーのカラー、主張しすぎないけど、実力を物語るエアロやオーバーフェンダー。
しかしその時は、なんだこのカッコいいアウディは!?ってなっただけでした。
今でも思い出しますが、AUTO CARというイギリス発祥の自動車情報誌がありました。今はネット記事に移行しましたが、トップギアのジェレミー(現在はグランドツアー)やクリスハリスもこの雑誌出身です。日本の雑誌と違い、忖度一切なしの企画と評価を行う雑誌で、毎月買っていました。
そこでの当時の比較記事。
ハイパフォーマンス・ワゴン対決 M5 vs RS4 vs E63 AMG
でググれば出てくるので興味あらばぜひ読んでいただきたいです。前編後編あります。
記事を要約すると、
M5ツーリング 5.0L V10(日本未導入)
507馬力 FR
E63AMGワゴン 6.2L V8
514馬力FR
RS4アバント 4.2L V8
420馬力 4WD
これで対決します。
アウディだけなぜ格下なのかというと、この当時、後にランボルギーニガヤルドのV10にツインターボつけてワゴンに積むという謹製魔改造シリーズのRS6アバントがまだ発売されてなかったのです。
積載量もやや劣り、ドライでは圧倒的トルクの差で勝ち目はありませんが、当時トップグレードに四駆を採用しているのはアウディだけで、AMGやMはFRが主流の時代でした。その唯一のクワトロが功を奏し、ウェットでのドライバビリティが決め手でオートカー的には愛犬にダイエットさせてもRS4を選ぶ、こいつは最高のオールラウンダーだ。
という結論になりました。
この辺でアウディのRS4アバント絶対買うぞと私は決意します笑 まだ20代前半です笑
また、ヤナセで3年半働いた期間で実車に触れる機会がありました。アバントのブラックスタイルリミテッド。忘れられません。感激でした。奇遇な事にお客様の苗字が私と同じで、これは運命を感じました。
セダンの写真ですが…
RS4アバント(B7)がどの様な車なのか、まだいまいちよく分からない方もいるかも知れませんが、その様な方のために分かりやすい情報を並べます。
スポーツカーはやっぱ高回転NA!赤いシリンダーヘッド!8000回転以上ブン回す!
漢ならエンジン縦置き!3ペダル6速マニュアル!
車はパワー!400馬力は欲しい!
ラリーカー由来の四駆が最強!全天候型スポーツカー!
漢ならV8!ワイルドなサウンドを響かせたい!
家族がいるからコストコで買い物したりキャンプ行くくらいの荷物は積めて欲しい。
スキー行くから長物積めて欲しい。
シートはレカロのセミバケ!
ブレーキはブレンボ !!
という願望を一台で全て叶えるのがこの車です。
こやつのエンジンは、もともとA8やQ7などに積まれるV8をベースにしているのでそもそもロングストロークに設計されているエンジンです。それを8250rpmまで回しているので、平均ピストンスピードはそれ以上回すと吸気速度が音速を超えてパワーが上がらなくなる限界値である、25m/sギリギリに設定されています。これはフェラーリの最後の自然吸気V8ベルリネッタである458イタリアのエンジン(570馬力9000rpm)をも凌ぎます。たしかB8.5のRS4にいたっては25超えてた気がします。
欲しくならない理由が見当たりませんでした笑
そして時は経ち、親戚からもらったプレマシー乗ってた私は結婚して車を買い替えようとなりました。
当然RS4アバント一択です。
妻に一生懸命に説明しました。
俺は酒もタバコもギャンブルもやらない。唯一趣味はスキーと車くらいのもんだから、俺の車に対する願望と、家庭の用事もちゃんと満たせるこの車にさせてくれと。
オッケーもらいました。
そして、埼玉県草加市にあるかの有名な畑野自動車さんで探してもらいました。
当時は今ほど高騰しておらず、380〜450くらいで狙えそうでした。
ある日妻が私に質問しました。
その車、当然私も運転していいんだよね?
えーっとマニュアルなんだよね
は?あたしオートマ限定なんだけど?
うん、限定解除したらどう?
するわけないでしょ!オートマにしてよ。
漢のRS4には!オートマなんて設定されてねぇんだよぉ!
じゃぁ別の車にして。
ガーーーーン…
そうして白羽の矢が立ったのが、
S4アバントB8です。
基本的なレイアウトは大きく変わりませんが、新型になり7速DCT、エンジンはRS4のV8に対しこちらはダウンサイジングしたV6スーパーチャージャー。S4 B7時代のV8に比べてパワーは若干下がりましたが、トルクは向上しています。
燃費が多少マシで税金も節約できて、妻も運転できる。クルコンやPDCなど便利機能も付いてて、何不自由ない装備になりながら、値段が圧倒的に安い。
オークションで引っ張ってもらって、そこから、必要な整備、コーティング、カスタムなどを行い、納車になりました。
初期装備でイヴェンチュリのエアインテーク(+20馬力)、ミルテックのバルブ付きキャタバックエキゾースト(+13馬力)、レースチップGTSブラック(333馬力44.9kg・m→400馬力51kg・m)
もちろん単純な足し算にはなりませんが、これらの組み合わせはとても気持ちの良いものでした。サーキット行くわけでもなく、峠攻める訳でもないファッションストリート仕様のライトチューンジャーマン。
記憶が蘇ります。乗り心地も硬さはあれど電子制御ダンパーをコンフォートにしとけば苦はないですし、脳汁系の快音を響かせるマフラー。
最低地上高が純正で100mmしかない車を北海道で乗る以上、覚悟はしていましたが、雪道との戦いでした。
基本、クワトロがスタックしたり進めなくなることはありませんでした。深雪に突っ込んで腹がつっかえない限りは。しかし数年前の大雪の時はさすがにやられました。あちこち割れたりしました。
振り返ると思い出がいっぱいです。
B7 RS4アバントは快速ステーションワゴンの一時代を築きました。ワンピースで言う白ひげのような、時代の残党という表現が似合う気がします。
しかし、買う前はRS4アバントという伝説の影に埋もれていましたが、この子は最高の銀メダリストでした。私の車遍歴など大したものはないですが、ダントツで区間賞を取れます。
そんなS4とも、お別れの時になりました。書いてて涙を堪えきれません…。
私の脳内は宇多田ヒカルのFirst Loveが流れています。
改造ばかりしてもっとちゃんと金かけて手入れしてあげれなくてごめんな。
家族を乗せて運んでくれてありがとう。元気でな。次のオーナーがいるとしたら、その人はきっと物好きだろうけど、お前ならきっとまた、愛してもらえるだろう。
時は少し遡りまして、妻がNbox乗っていたのをフリードに入れ替えました。(Nbox増車するならMTのRS4で良かったんじゃねぇか!!と思いますが今となっては後の祭りです)
今まで、子供の送り迎えや買い物はNbox、遠出は快速アウディという棲み分けだったんですが、フリードが来たおかげで送迎、買い物、遠出も全てフリードでこなせる事になり、年数も経って整備所要が出てきたアウディはお役御免になりました。
車を買い換えるにあたって、妻が私に出した条件は次の様なものでした。
1:外車禁止!国産車にしろ。
2:あんたの通勤とたまに保育園迎えさえ行ければ良いんだから、もうフィットとかヴィッツとかさ、四駆でさえあればコンパクトカーでいいじゃん?軽にしろとまでは言わないけど。
3:今より燃費良い車にして。
4:13年以上経った3000ccとか税金高いから論外。1500とか、行っても2000とか安いのにして。
5:リセールがちゃんと付くやつにして。
まぁそりゃそうだよなと思います。
本当はジュリアとか乗りたかったんですけど、背に腹は変えられません。
それに、妻とは結婚して10年になります。可愛い子を産んでくれて、いつも美味い飯を作ってくれて感謝しています。
日頃愚痴言ったりもしますが、私は今も変わらず妻を愛してますので、贅沢を言わずに妻の出した条件をちゃんと履行しようと心を決めました。
そして本日、愛する妻に言われた通りのものをちゃんと買ってきました。
中古のトヨタです。ドイツ車乗りの仲間からは抜けてしまいますが、今後とも仲良くして貰えたら嬉しいです。
みなさん知ってましたか?ヴィッツは今、名前が海外仕様と統一されてヤリスと言うのだそうです。
この中古のトヨタなら3気筒の小さなエンジンを積んでるコンパクトカーですので、妻の出した条件を完璧に守れそうです🤪w w w w