ビートのリアのトー調整・アライメントとステアリング特性の話。に関するカスタム事例
2022年03月28日 12時05分
世間様の許す限り、家族の許す限りクルマで遊び倒してやるぞ!(爆) instagram @fantomdesign Twitter @753FD_Japan です、どうぞよろしく。
何度も車高を上げ下げしているうちにリアのトー角がちょっと狂ってしまったみたい。
今日は休みを利用して、ここを調整しております。
あまり狂っていると車の挙動がおかしくなり、
タイヤの摩耗が極端に早くなったりします。
さて、方法ですが、いつも左右のタイヤにゲージを渡して、前後の寸法を測定する方法で調整しています。
使用するスパナはこちら。
アームの固定を緩める17ミリと、トー角を決めている偏心カムを回す24ミリの薄型スパナ。
寝板の上で撮影しましたが、寝板は特に必要ありません。
作業箇所はこちら。バンパー外さなくても手が届きます。 見えるところに17ミリ、奥に偏心カムが隠れています。17ミリの固定ボルトを緩めてカムを回すと、ハンドルを切ったような動きで、アームが外に出たり内側に引っ込んだりします。
マフラーがエグくてすみません。。
ついでにフロントとリアのホイールのの中心を結んだ水糸で、リアホイール前端から水糸の寸法も見ています。
こちら助手席側
こちらは運転席側。
調整前のゲージで測定しているリアタイヤ前側寸法。
148.5センチ
調整前のリアタイヤ後ろ側の寸法。
150センチちょうどぐらい。
リアが広がっていることがわかります。
この状態が「トーイン」
これだけ差があると、リアが滑りやすいところに乗った瞬間に、ズルっとした横への挙動を体感できてなかなか怖いです。。
これ、最初の画像と同じですが、
前後とも149.25センチぐらいで前後同じ寸法になりました。これで一応トー角ゼロです。
こうするためにはフロントの調整もきちんとなされていることが前提です。ウチはフロントもトー角ゼロにしていますが、マニュアルによる調整範囲もあり、さらに好みの問題もあります。
このクルマはサスペンションの設計上、サスが沈み込むとフロント方向のトー角が内側を向くようにできています。
フロントに荷重がかかるコーナーでは、ステアリングを切った角度より、ほんのちょっとタイヤは内側を向いているという事。ビートの場合はリアも同様です。
最後は車体を持ち上げて、ボルトを適正トルクで完全に締めて終了。
ついでの話ですが、ウチのビートは結構な前のめりの姿勢をしています。
これは、ハンドルを切った時にタイヤが左右に傾くための軸「キャスター」が純正の斜めの角度から少し垂直方向に立ち上がっている状態と言えます。
こうなる事で直進安定性は悪くなってゆきます。
しかし、曲がる時にはどんどんクイックな方向に近づいて行きます。
感覚に訴えるところもありますが、
曲がり方は刀で切るように一気にスパッ!!
と曲がって行くような感じにしたいです。
内側にあと何センチ行ける!
とかできたら楽しいですよね。。。
(腕の問題が多分にありますが。。)
リアタイヤが極太で限界までスリップしない
+
ステアリングがクイック方向に振ってある
ショートホイールベース、ワイドトレッド
(タイヤ4本の位置関係が正方形に近い)の
ミッドシップ軽量スポーツカー!
これって、無敵ですよね♫
皆さん、安全運転でw