3シリーズ セダンの何故BMW?に関するカスタム事例
2022年08月21日 14時24分
BMWのペーパーバッグとオクトーバーフェストのジャッキ
BMW Reseach Center(FIZ)の一般人は入れないエリア、パスポートを取られたエリアのショップで買い物した時に、もらったペーパーバッグとミュンヘンオクトーバーフェストのお土産のジャッキ。
それは、10年前、現役の時、BMWとの提携契約交渉メンバーになった時、毎月ドイツ出張、隔週で、フェイストゥーフェイスミィーティング、毎週、ビデオ会議、、、難解な6ヶ月。
出張の荷物
ドイツ出張は、バッグ1つとスーツだけ。
これで、ヨーロッパ2泊4日2国の旅です。
この時は、月曜日昼前に、ルートが決まり、午後イチに、予約。
火曜日夜のジムのズンバのクラスに出てから、
時差調整のため、深夜に荷造り、水曜日の早朝出発。
夕方。フランクフルト経由で、ブルュセル到着。
木曜日の夜明けのブルュセル空港。
ここから、子会社に行って、イタリア人工学博士と作戦会議。
昼ごはんを食べて、ブリュッセル空港から、ミュンヘン空港に移動。
空港で荷物を待っていると、電話が鳴って、「ホテルにチェックインして、イングリッシャーガルテンのヒルトンホテルに集合」
英語の雑談が続く恐怖のビジネスディナーの始まりでした。
特に、女性は、毎回ピチピチのミニワンピですが、ドイツの有名大学のカールスルーエ大卒の才媛で、カウンターパートのリーダーの一人ですから、英語の微妙な表現は分からなくて、すぐセクハラになるので、下手な事を言えず、苦手です。
金曜日は、契約交渉ミィーティングが、8:00から、17:00まであって、そのまま、19:15の帰国便で、帰国です。5:00には起きて、荷造りして、7:30には、タクシーで、ミーティング場所は行って、、、、終わったら、そのまま、帰国。
交渉場所に行く途中のアウトバーンから見えたアリアンツアリーナ、、、バイエルンミュンヘンのホームスタジアムです。
その後、ミュンヘンオリンピックスタジアム、BMW本社が見えます。
契約交渉ミィーティング風景
でも行ったのは。BMWのResearch Centerから、
歩いて10分ほどのサテライトオフィス。
交渉は、テーブルの両側に、それぞれのパートのリーダーが座り、クマクマの席は、右側。
文書をプロジェクターで映して、交渉結果を書き込んで、その場で、議事録が出来上がっていく!
もう、その場で、全て決まっていきます。やり直しはできない。緊張の2日間。
その上、相手は、博士号取得者ばかりで、言葉が難しい。分からない。
自分は勿論、上司、法務、知財の担当者も理解できるレベルの英語に書き直さないといけない。
まず、分からない単語だらけ、、、意味を聞き出して、
簡単な文章に書き直しながら、自分の主張に書き換える。
たまには、BMWの機密の実験設備見学もさせてくれたり、、、未発表車をみたり、、、ロンドンオリンピックのトーチを開発した世界最大の風洞は、圧巻でした。
ビールの醸造所からビールを運ぶ馬車
1日目の交渉が終わると、ビジネスディナー。
この日は、昼休みが無くて、フィンガーフードの昼ごはんで、15時上がりで、世界最大のお祭り、600万人が来るミュンヘンのオクトーバフェストに来ました。
オクトーバーフェストの巨大なテント
ミュンヘンの12ヶ所の醸造所毎に、テントを立てます。
朝になると、手前の芝生は、寝っ転がった酔っ払った人だらけになるそうです。
オクトーバーフェストのテントの中
1万人が入るテントの中央のステージでは、バンドが、10曲ぐらいを繰り返し演奏します。
曲毎に、踊り方が決まってて、100kgぐらいのドイツ人達が、椅子の上に乗って、踊ったりします。
その中の一曲が、「スイートキャロライン」で、、、
数十年前に、当時10歳のキャロラインケネディ、後の駐日大使をイメージして作った曲で、、、「スイートキャロライン、、、ホッホッホー」が言えませんでした。
ビジネスディナーの様子
左側がBMWの全員工学博士の交渉相手と
右側が日本側
でっかいビールを3杯飲みました。
隣のテーブル
民族衣装を着た女子会8人
ミュンヘン名物、シュバイネハクセ
豚の足を、3時間ぐらい焼く料理で、、、家庭では作らないそうです。
表面の皮がパリッパリで美味しいですが、、、食べきれませんでした。
驚きは、付け合わせで、ベークドポテトと思ったら、
小麦粉を練ったもの!!!
「これ何?」と聞くと、「ダンプリング」、、、
「餃子?」、、、
外が小麦の練った分厚い皮で、中に、何が入っており、
餃子といえば、餃子。
最終交渉が17時に終わり、19時15分の成田行き帰国便に飛び乗るが、霧で、飛び立てない。
最終交渉は、相手が、カウンターパートのリーダーとセクレタリーの工学博士コンビを投入、
こちらもイタリア人の工学博士が応援、
サクサク細かい文書まで、クマクマが自分で理解できる英作文して、
ラップアップミィーティングの1時間前には、終了。
それぞれの会社の仕事、給料、福利厚生、、、色々お喋り。
日本なら、単なる雑談ですが、ヨーロッパでは、転職の情報集めでもある。恐ろしい。
帰りの飛行機、、、
翼よりはるか後ろのエコノミー席。
予算不足で、、、2泊4日2国の強行日程なのに、狭くて、うるさくて、寝られません。
オマケに、成田で乗り継ぎ便に乗り遅れ、、、何とか帰りました。
その後、契約は、こちらの要求を微妙な表現も含め、全て認めさせて、無事締結。
翌月、のちのVW会長になるBMWの担当役員がビジネスジェットで来社して契約。
ついにBMW
そのときは、プリウスに乗っていたが、
フランクフルトで見た86に乗りたくなって、
3年間乗り、
楽したくなったので、ATのジムニーに乗り換え、
やっぱりスポーツカーに乗りたくて、エリーゼ3年乗り、
雨で乗れないし、長距離は辛いし、そろそろ潮時かと、、、さて次は?
全天候型、長距離ツーリングカー、、、
ベンツは、隣が乗っているし、
1994年以来、人生で10回以上行ったBMWも乗ってみたくなって、
BMW320dのx~driveにしてみました。