デミオの道の駅玉村宿・プロジェクトμ・タクミ・お滝のオイルメモ・CAS番号に関するカスタム事例
2024年03月28日 20時26分
相変わらず格安カナード生活を送っております。こないだなんか塗装が剥がれてきたので補修までする始末。
前回のクリアリングが上手く発光しない件については直接リングに着色したのが原因だろうという事でシンナーで塗料を落としましたが
リングに元々付いていた特殊な拡散塗料も落ちてしまい全く光らなくなってしまいました。
家のリングぶっ壊しゾーンで後期型のリングを削って無理やり使います。
前期と後期ではメーター内の発行方式に違いがあり、只でさえ前期と後期のキメラなのに色分けするとなると複雑すぎて脳死でトライアンドエラーし続ける事になりました。
試しで1.3ガソリンのメーターを流用しようと買ったのですが、流石に違和感を覚えバラしてみたところカバーや留め具までディーゼルと全く違う形になっていました。
あくまで私の推理にはなってしまうのですが、DPFやディーゼル特有の警告灯があるため全く違うユニットにする必要があったのではないかと…
後で建築士の栗原さんに相談してみたいと思います。
コネクタ挿して試してを繰り返し続け
やっと理想の発光になりました。
前期はリング全体が発光、目盛りとレッドゾーンはバックライトで照射してるのに対し、
後期はリング内側のみ強く発光させ目盛りのみバックライト、レッドゾーンはリングの内側から照射させてます。
その前期後期を融合シンクロ召喚すると予想不可能な面倒くさい塊が生まれます。
さて先日は定例くらいのローカルオフでしたが玉村宿オフに遠くからお越し下さりありがとうございました🙇♂
日頃の行いが良いので晴れのオフ会が今まで多かったですが、今回はなぜか吹雪。
何も心当たりがないのでシンタマさんが長野から雪を引っ張ってきたと考えるのが妥当でしょう😊
道の駅でアヘ顔トトロパンをSIAさんに買って頂きました。
完全に目がイッちゃってます。
車検も年始に終わり落ち着いたのでメンテナンス。
リアブレーキシューはDIXCELのRGS
フロントパッドはプロμのHC+
に交換。
パッドを決める前に先にシューだけ買ってしまったためプロμ統一ではありませんが効きの良さは勿論、荷重のかけ易さとコンロール性は抜群に良くなりました。
10万キロになったのでストレーナー交換含めAT特殊清掃をしてATFを新しい銘柄に。
中外油化学にレシピ出してるだけの胡散臭いメーカーですが代表性状は流石に嘘書かないだろうと信じてタクミにしました。
粘度だけで良し悪しはわかりませんが世界的な規格がない現状では流動点、動粘度と粘度指数で判断するしかないと思われます。
動粘度40℃ 33.82
動粘度100℃ 7.31
粘度指数 176
本当はオイル全てフランスで揃えたかったのでMOTULを考えていましたが納期と購入量を考え今回は諦めました。
Elfやシェル、ペトロナスなど信頼できるメーカーでもATFは出ていますが100℃動粘度が低く低燃費方面に移ってしまっており、粘度指数で劣化の少なさと伝達効率を考えると動粘度7以上あるタクミのほうが良いのではと結論付けました。
新油だからというのもあると思いますがアクセル踏んだ際の具合は全体的に底上げされたように感じます。
ちなみにelfのATFは現状国内で安く買うルートが無い&良いベースオイルはMOTUL同様使っているが添加剤ガンギマリっぽいので劣化は早いんじゃないかとの見立てです。
お滝のオイルメモ⑮【ベースオイルの見方】
エンジンオイルはベースオイルが8割、添加剤が2割くらいの比率でできています。
ではエンジンオイルの性能はどちらで決まるのでしょうか?
ベースオイルの良し悪しに決まっている!と言う人を見かけます。
残念ながらその人は情報のアップデートがされていない人です。DSや初代プレステを現役ゲーム機だと思いこんでレトロゲームという認識を持てない人くらい昔に縛られています。
エンジンオイルの主な役割は何でしょうか。それは金属と金属を潤滑し摩耗を最大限まで抑え圧縮が逃げないよう密閉することです。
F1でエンジントラブルが日常茶飯事、添加剤の技術が発達してなかった時代はベースオイルがその主な役割を担っていました。
しかし現代は立場が逆転し、添加剤技術が格段に上がったため潤滑以外の仕事は添加剤が担っています。
そのため今のベースオイルの役割は添加剤が充分に能力を発揮できるようにエンジン各所に添加剤を潤滑させる事です。
例えるなら、昔は何もできないバイトを雇って殆ど一人で切り盛りしてたレストランの店長が、今は超有能になった元バイトに雑用係として顎で使われている…みたいな感じです。
だから大手メーカー各社で雑用係の店長(ベースオイル)よりも超有能な元バイト(添加剤)を重要視してオイルを開発しています。
ですがベースオイルを無視して良いわけではありません。
料理を運んだりレジ打ちするのは雑用係の店長の仕事なので、いくら料理が美味しくても運ぶのが遅れたり客に粗相をして足を引っ張るならエンジンオイルとして立ち行かなくなります。
なのでベースオイルが劣化しにくいか、自分のエンジンや運転に合っているかを見分けるためにもどんなベースオイルを使っているかを知る事はとても重要です。
添加剤は何をどれくらい配合しているかは知る由もないですが、ベースオイルは資料を見れば知ることができます。
ちゃんとしたオイルメーカーのサイトでは代表性状が書いてあるスペックシートの他に安全データシートというのがダウンロードできます。
これは取り扱う際にどんな危険があるかが記載されていますが、その中に必ずなんの化学物質がどれ程の割合で入っているかが書かれています。
ちなみに日本語に訳されているシートだと書かれていない事が大半なので、本国の英語版のサイトから見ます。
写真のデータシートはエルフのルノー仕様の5w-30 c3オイルですが、10%の成分の欄に赤矢印でCASと書かれた数字があります。
72623-87-1ですね。
これはCAS番号といって化学物質にふられた国際規格の番号です。
この番号でどんなベースオイルがどれ程の比率で入っているか分かります。
先程の72623-87-1を割り振られた表で見てみると、水素化精製潤滑油用ニュートラルベースとあります。
右側に書かれたグループは鉱物油を精製していき性能が高くなる順にグループⅠ→Ⅱ→Ⅲと上がります。Ⅳはその他分類なのでⅢの上ではありません。
なんとなく見分ける方法ですが、
グループⅠは
64741〜、
グループⅡとⅢは
64742〜と72〜または17〜で始まる番号、
ⅢでもPAOやGTLなどの最強クラスは
84〜と12〜と68〜と15〜と16〜など
エステルやアルキルナフタレンも68〜
この区分けも大体に過ぎません。似たような番号の割り振りでも性能が全然違う事もあるのであしからず。
化学物質なので添加剤にも割り振られていますが覚えきれないのでこの辺で。
先程のデータでこちらのオイルシートを見てみると、25〜50%でグループⅢの高性能な64742が入っています。
次に10〜25%でPAOの157707があります。
その他に5%ずつグループⅢの72から始まるベースオイルが配合されていると分かります。
ベースオイルは1種類だけでなく多いと10種類以上の種類のオイルを配合して作られています。
単純にPAOやアルキルナフタレン配合!と書いてあっても比率によって性能は全然変わってしまうので、このように確認することが大切です。
冒頭でも述べた通りベースオイルはあくまで添加剤の補助として粘度低下せずに添加剤の邪魔をせず隅々まで潤滑させる能力が求められます。
大手オイルメーカーはベースオイルと添加剤が十二分に性能を発揮できるよう完璧に成分を配合しているためオイル添加剤など入れてしまうとバランスを崩し摩耗や潤滑不良を起こすことがあります。
日本でも以前にエネオスのサスティナというオイルが残念な事件を引き起こしました。
次回は潤滑油の技術不足が招いた事件と原因を書いていこうと思います。
なんとあの天下のエクソンモービルでさえ販売後に不具合が出たオイルがありました。