車狂♪︎さんが投稿した草ヒロ愛好会に関するカスタム事例
2022年02月16日 23時55分
このアカウントでは私が撮影した草ヒロ、所謂廃車体を1日1台紹介しています。 あくまで趣味なので各メーカーさんや車種に特定の意図や不満を持ったものではなく、個人的な主観で書いているため気分を害してしまうこともあるかもしれません。 自動車が本来の用途で使われていないこと、廃棄されていることに対して不愉快に思われる方はご覧にならないことをお勧めします。 また悪戯や盗難防止のため、草ヒロ個体の詳細や所在地等に対するお問い合わせには、如何なる方法でもお答えできませんのでご了承ください。
梅雨前の長野へ〜早朝から日没までの大探索〜(最終回)
本日の草ヒロ(廃車体)シリーズ
今回は“ダットサン 1200 ライトバン V320”です😄
さて、全45回に渡り続いたこのシリーズも遂に最終回を迎えてしまいました。
5回前のプリンスライトコーチの記事にて「同じ場所にいた超大物を最終回に紹介する」旨を書きましたが、それがこの個体。
なんと昭和30年代のダットサンライトバンです!
いやはや、この発見には僕もかなり驚きましたね・・・。
それもGoogleマップ等で予習した訳でもなく、偶然発見したのですから 冗談抜きで卒倒しそうになりました。
この型のダットサンライトバンはタイトルの型式にも“V320”とあるように310ブルーバードの実用車版として人気を博したモデルで、フロント部分の造形はブルーバードと瓜二つ。
実際 カタログのキャッチコピーにも「ブルーバードムードのニュースタイル。」と書かれて紹介されていました。
当時商用車というと三輪車かトラックと言った時代で、この320ダットサンライトバンは商用車のなかでも人気が高かったのは、平日は仕事の足として酷使でき、その上 週末には家族を乗せてドライブにも使えるという融通が効くマルチユースな使い勝手が人気を博し、1960年代の商用車市場の独壇場に躍り出た車種です。
また、室内もブルーバードの血を継いでおり、インパネはブルーバードと共通。
ラジオや時計、ヒーターなどはオプションだったとはいえ、それらを装備すると乗用車と変わらぬ快適性を発揮する、まさにブルーバードワゴンと言っても過言ではない1台です。
ちなみにこちらの個体の年式はフロントグリルのデザインから1963年〜1964年式であると絞れました。
新しくても今から58年前の車ということになりますね。
ドアには筆で「○○果樹園」と書かれた とても味のある屋号が書かれていたのですが、残念ながら所在地特定を避けるため「果樹園」の部分しかお見せできません。
フロントからアップで。
写真を見て分かる通り、グリルやフロントバンパーの辺りがグニャリと曲がってしまっているので、恐らく元々は別の場所にあって、それをワイヤーか何かで力づくで引き揚げた時に変形してしまったと思われます。
また、本来であれば1189cc,55psと8.8kg・m/3600rpmの最大トルクを発揮するE1型エンジン(これもブルーバードと共通)を搭載しているはずですが、グリルの隙間を覗いてみるとそこはガランドウで、エンジンはおろか、フレームまでもが外されてしまっていました。
ちなみに、高速用と通常走行用の2段切り替え式2バレルキャブレターも これまたブルーバードと同じものが採用されています。
右サイドより。
赤色と柔らかなイエローのツートン、ボディをグルリと一周するメッキモール、流れるようなフィン状のテール。
コレ、本当に商用車か?と思わせてくれるようなアメ車に近しいデザインで本当にカッコ良すぎます。
左サイドは物に囲まれ雑多な感じ。
それでも、オーラは抜群です✨
左リア。
どの角度から見ても良い塩梅です。
屋根にはスパイクタイヤが載せられてあり、これも現代では珍しい逸品ですね。
リアのエンブレム。
綺麗に残っていました。
絶妙なバランスで踏みとどまるダットサン。
日本の高度経済成長を支えた昭和30年代の車、よくぞこの令和の時代にここまで形を保って残っていてくれたものです。
さて、これにて「梅雨前の長野へ〜早朝から日没までの大探索〜」シリーズは終了となります。
休み休みでの投稿でしたが、最後まで読んで下さった方、さらにはいいねやコメントをお送り頂いた方、本当にありがとうございました。
次回からは新シリーズとして「ふらり信州の峠ドライブ」シリーズを始めたいと思います。
次からはしっかりと毎日更新できるように頑張りたいと思いますので、引き続きお読みいただけると幸いです。
それでは、次回の投稿でお会いしましょう!