ヴォクシーのシルクブレイズ・ウイングミラー・ヒーターに関するカスタム事例
2020年11月07日 21時26分
2018年4月に 60 VOXY 前期から80 VOXY 後期 煌 へ。 CARTUNE デビュー:2020年1月 参加グループ ・ ZRR TYPE ASSOCIATION : No.4617 関西支部 ・ N-V-E Owner's Ranger : No.215 ・ N.V.E.@80Style : 関西支部 ・ TEAM VELENO ・ team METALLER メインは みんカラ で、CARTUNE はサブです。 よろしくお願いします(・∀・)
シルクブレイズ LEDウイングミラー
トリプルモーションの取り付け
過去画像 2020年5月
現在も使用中。
今回、シルクブレイズ LEDウイングミラー(トリプルモーション)を取り付けた。
使用した商品は 30アルファード/ヴェルファイア 型式:AGH/GGH 30W/35W ・AYH30W である。
※30アルファード/ヴェルファイア と 80VOXY はミラー形状が一致するため、流用可能であった。
内容物はミラー本体左右1、エレクトロタップ×4、結束バンド×2、BSMフィルム×左右1、ヒートシュリンクチューブ×2、取付説明書である。
ちなみに、点滅方法は以下の①~③タイプだが、シーケンシャルアクションⅠは保安基準適合外の為、注意が必要である。
①点滅モード
羽のような形状のLEDを一定の時間で点灯
車体ウインカー線と本体赤線を接続
②シーケンシャルアクションI
同形状が流れるようにミラー中心部から上下に順に点灯
車体ウインカー線と本体白線を接続
③シーケンシャルアクションII
ミラー車体側から外側に順に点灯
車体ウインカー線と本体青線を接続
※1つ前の商品であるツーモーションは①・②のみ
※最新の商品であるクワッドモーションは①・②・③に加え、④ミラー車体側から外側に順に消灯 が追加されている。
配線図
取り付けは以下、①~④を主体とした。
①点滅方法は配線の取り回しを変える事で設定可能な為、いつでも簡単に変更できるようにギボシ端子で接続とした。
設置場所はミラーカバー内にするとミラーカバーの取り外しでツメを破損する可能性がある為、ウィンドウスイッチパネル裏側とした。
②ウインカーの電源取り出しは簡単に済ませるならミラー内で行う事が多い。
しかし①を行う為、ドア部からウインカー電源を取り出す事とした。
③ウインカー、ハザード時にミラーが見にくい可能性がある為、いつでもすぐにON⇔OFFできるようにスイッチを設置した。
設置場所は運転席の空きスイッチパネルとし、マイナスコントロールとした。
④購入したウイングミラーはヒーター付き車対応製品であり、ヒーターが内蔵されている。
雨による水滴や気温差による曇り等に対応する為、デューク号は寒冷地仕様ではないが、ミラーヒーターを使用できるようにした。
さて、ここで考えなければならないのが、
①ウイングミラーのヒーター線の太さをどうするか?
②何処の配線からヒーター用の電源を取出すか? である。
①について...
ウイングミラーのヒーターの消費電力・電流値であるが、何W、何Aという記載がない。
ネット上で色々なミラーヒーターを取り付けた記事を調べると何件かヒットした。
結果、片側で最低1A~最大3A程度、両側で3A~6A程度ぐらいであった。
ちなみに、シェアスタイルのヒートブランケットは約4Aである。
以上より、片側ヒーター線の太さは、2.5Aに対応できる0.75sq(最大電流6.6A、12Vで消費電力80W以下)とし、左右に分岐させる前のヒーター線の太さは、6Aに対応できる1.25sq(最大電流11.6A、12Vで消費電力140W)とし、7.5Aのヒューズを取り付ける事とした。
②について...
両方のミラーヒーターを合わせた約6Aを取り出すため、それなりに太い配線からでないと元配線のヒューズが切れてしまう。
一般的によく取り出される個所としてはリアデフォッガー線やACCである。
ちなみに、寒冷地仕様ではミラーヒーターのスイッチはリアデフォッガーと同じスイッチとなっている。
■リアデフォッガー線から分岐させた場合
★利点
・寒冷地仕様と同じになるので、既存のリアデフォッガースイッチでON⇔OFF出来るようになるので、新たにスイッチを増設する必要がない。
・ON後15分で自動的にOFFになるので消し忘れが無い。
★欠点
・ミラーヒーターだけを使用する事は不可能で、必ずリアデフォッガーも使用する事なる。
・リアデフォッガーは車種によると10~20Aぐらい使用する為、ミラーヒーターの最大6Aを加えるとかなりの電力を使用することになる。
・リアデフォッガーを使用することになるので、プライバシーフィルムやハイマウントストップランプアクリルプレートのOHPフィルムに影響が出る可能性がある。
■シガーソケット裏のACC線から分岐させた場合
★利点
・ミラーヒーターを単独で使用できるため、消費電力は少なくて済み、ON時間を気にせずに使用できる。
・プライバシーフィルムやハイマウントストップランプアクリルプレートのOHPフィルムに影響がでない。
★欠点
・リアデフォッガースイッチでON⇔OFFが出来ないので、新たにスイッチを増設する必要がある。
・スイッチON後、自動的にOFFにならないので消し忘れに注意する必要がある。
以上より、ミラーヒーターを単独で使用し、かつON後に自動OFFになるように考えた結果、リアデフォッガー線よりヒーター線を分岐させ、分岐部以降のリアデフォッガー線にON⇔OFFスイッチを取る付けた。
これにより、普段は新たに増設したリアデフォッガーのスイッチをOFFにし、純正のリアデフォッガースイッチでミラーヒーターだけをON⇔OFFでき、かつON後は自動的にOFFになる。
また、リアデフォッガーを使用したい場合は新設したスイッチと純正のリアデフォッガースイッチをONにすれば作動する。
ミラーの取り外し
ミラーはツメ4ヶ所(緑○)と金属ツメ2ヶ所(赤○)で接合されている。
1.ミラーを上向きにする。
2.ミラー下側にできた隙間に指を入れ、ミラーを手前に引っ張って下のツメ2ヶ所を外し、上側のツメ2ヶ所を外す。
※画像は片手だが、実際の取り外しは両手で実施。
※必要に応じてマスキングテープで保護が必要。
※説明書では先ずはマイナスドライバー等でミラーの下側のツメ2ヶ所を外すと記載されている。
※気温が低い場合はプラスチックが硬くなっている為、ツメが折れる場合がある。
そのため、隙間からドライヤーの温風で接合部を温めておくと、ツメが破損しにくいらしい。
3.赤○の金属ツメを外し、ウイングミラーの黄○へ取り付ける。
ミラーカバーの取り外し。
1.ミラーカバーが落ちないように、カバーを手で押さえる。
2.赤○のツメの窪みにマイナスドライバーをひっかけ、外側に押しながら、前方へ押しんでミラーカバーを外す。
※勢いよくミラーカバーが外れるので、落とさないように注意。
ミラーカバーは2種類のツメ(赤○1カ所、青○2ヶ所)と1種類のツメ受け(黄○2ヶ所)で固定されており、黄○が割れやすい。
デュークもすでに黄○2ヶ所が割れているが、今のところ特に取り付けや固定性には支障は出ていない。
ウイングミラーの取り付けと配線加工
1.ヒーター用の配線(0.75sq)2本(赤・黒)に平型端子(110型)を取り付けてヒーターへ接続(極性なし)。
2.ミラーから出ている4本の配線(赤・白・青・黒)とヒーター線を黄○の穴に入れ、ミラーのツメ位置を押してミラーを取り付ける。
※注意点として、気温が低い場合はプラスチックが硬くなっている為、なかなか接合しない。
そのため、ドライヤーの温風でツメを温めると接合しやすいらしい。
※ツメ以外の部分に力を加えると破損する可能性があるらしい。
3.ウイングミラーを取り外す事もあるため、黄○から出た場所から20cmで4本線とヒーター線2本を切断。
4.切断したヒーター線2本にギボシ端子を取り付け。
5.切断した4本線にエーモン【2811】カプラー4極を取り付け。
配線通し準備
1.ミラー下面のカバー(黄○)を車体側から内貼り剥がしを入れて外す。
2.ドア内張りを剥がす。
3.室内の黒いカバーを上に持ち上げて外す。
※白クリップ(赤○)は車体に残るが、外そうとしても外れないのでこのまま放置。
※黒カバーを装着する場合は車体に押しつけながら下げると青突起(青○)が車体に入り、白クリップ(赤○)が黒カバーにはまる。
4.ドア部の白いプラスチックカバー(ピンク○)を外す
配線(ミラー⇔ドア)
ヒーター用配線2本と4芯マルチケーブルを純正配線に沿わせてドア内へ通していく。
1.配線をミラー上(黄○)から下に通す。
2.配線を車外(青○)から車内へ通す。
3.ヒーター用マイナス配線(黒)を切断し、クワ端子(6Φ)を取り付け、アース(赤○)。
4.残りの配線をドア内(緑○)に入れ、純正配線に沿わせてドア部(ピンク○)から出す。
※ドア内に配線を通すことになるので、窓ガラスの昇降で配線が接触しないように通す場所に注意する。
※純正の配線通り通せば問題なし。
5.ヒーター用プラス配線(赤)と4芯マルチケーブルを切断し、ギボシ端子を取り付ける。
配線(ドア⇔車内)
1.ドア側ミラーウインカー配線(薄い青色)をスプライス端子で分岐(黄○)させ、ギボシ端子を取り付ける。
2.分岐させたミラーウインカー線とミラーの青配線(シーケンシャルアクションⅡ)を接続(ピンク○)。
3.使用しない通常点滅とシーケンシャルアクションⅠの配線は一応絶縁。
4.スカッフプレート、キックパネル、ステアリング下パネル、グローブボックスを外す。
5.ヒーター用プラス配線とウイングミラーアース線を蛇腹に通し(黄色点線)、ドア→車内へ引き込む。
6.ドア内張りを戻すとウインドウスイッチパネルの裏側にミラー配線が位置するので、車内で点滅方法のを変更が可能。
リアデフォッガーのスイッチ増設
1.パネルを取り外し、マスキングテープで位置決め。
2.ドリル(穴径20.0mm)で穴あけ。
3.エーモン 【3215】ロッカスイッチに平型端子(メス187型)を接続(ON時照光バージョン)し、ギボシ端子を取り付け。
4.開けた穴にスイッチを取り付け。
ヒーター線の加工
1.助手席サイドステップパネルの下にある巨大コルゲートチューブを開き、リアデフォッガー線を出す(2sqの青配線)。
2.リアデフォッガー線を切断し、2.0sqの配線をはんだで接続(黄○)。
3.ギボシ端子を装着したリアデフォッガー線をエーモン 【3215】ロッカスイッチのギボシ端子に接続。
4.スイッチから出ているマイナス線(LED照光用)をアース。
5.リアデフォッガー線をスプライス端子で分岐させ(緑○)、エーモン【E432】平型ヒューズホルダー(ヒューズ7.5A)を設置。
6.分岐させたリアデフォッガー線をギボシ端子セット(ダブル)で2つに分け(青○)、左右のヒータープラス配線と接続。
ウインカー線の加工
1.左右のウイングミラーのアース線を合わせる。
2.エーモン【3218】トヨタ車用プッシュスイッチ(ピンク○)に接続(マイナスコントロール)。
3.スイッチから出ているマイナス線をアース(黄○)。
動作時
純正のリアデフォッガースイッチ(黄○)をONにするとミラーヒーターが作動。
上記の状態で、新設したリアデフォッガースイッチ(ピンク○)をONにするとスイッチが青色に照光し、リアデフォッガーも作動。
純正リアデフォッガースイッチ(黄○)をON後、自動的にOFFになるので、消し忘れがない。
ミラーヒータースイッチ後、約1~2分でミラー表面に温かさを感じる。
ミラーヒータースイッチ後、約5分で水滴は乾き、ミラー表面は触れないぐらい熱くなる。
比較
日中
比較
夜間
夜間ウインカー時