自滅の刃 さんが投稿した整備士の小話に関するカスタム事例
2019年12月23日 18時51分
自滅の刃の中の人、ダースベイダー岡田です😆 今は特発性大腿骨頭壊死症とか言う難病で貧乏生活してます😭 だけど知恵と工夫でなるべく安く普通の車両をゲテモノにしてます🤤 CARTUNEを始めた時に乗ってたのがHA36Sアルトワークスで前からの見た目が何となくダース・ベイダーっぽかったのでこの名前になり、ダース・ベイダーのコスプレでオフ会参加して以降は何かしらコスプレして参加してますw 今はマジェスティ125でアカウント名通り鬼滅の刃のコスプレをして極希に現れます。
元整備士の小話です。
皆様もどこかでご覧になった事あるかもしれませんが市町村で運営してるこんな路線バスのお話です。
まぁ厄介。サイズ的には小型バスですが乗車定員が多いので大型ナンバーをつけてます。
何が厄介かと言うと短距離のストップ&ゴーがかなり多くEGR(排ガスを一部吸気に戻して窒素酸化物などを低減するシステム)から煤煙が回りインマニに堆積してカチカチになり吸気側を塞いでしまうんです。どうしても加速時に煤が出てしまうのです。そしてエンジンが小さい程アクセル踏むのでそれはもう大変な事になります。インマニ完全に塞がって走行不能になったりします。
その他にもこのバスはリア横置きエンジンなので…
雑にかいたので判りにくいかもしれませんがミッションから動力伝達して180度出力方向を変換し、短いプロペラシャフトを介してギアボックスで90度変換し長いプロペラシャフトでデフに動力を伝達します。ちなみに4t以下のトラックや小型バスは基本的にプロペラシャフトにドラム式のサイドブレーキが付いています。ホイール側でサイドブレーキをかけるより少ない力で止める事が可能です。大型車は古い車両だと圧縮エアでブレーキチャンバーを作動させてその力をブレーキフルードを介してホイールシリンダーに伝えるという方式なのでこれもプロペラシャフトにサイドブレーキが付いています。
今の大型車はフルエアと言って全てを圧縮エアでコントロールしており、サイドブレーキはホイールシリンダーに内蔵されているスプリングの力で作動させています。
何故そんな面倒なシステムになっているかと言うと二重安全機構を設けるように定められているからです。万一フットブレーキが使えなくなっても別系統でブレーキをかけられるようにしてあるからです。例えばブレーキフルード漏れでブレーキが効かなくなってもワイヤー式のサイドブレーキがあれば何とか止める事ができます。
フルエアの場合はエア配管が損傷するとフットブレーキは効かなくなりますがホイールシリンダーはエアが抜ける事により作動するように出来てる為勝手にサイドブレーキが効くようになっているのです。
ちなみにプロペラシャフトにサイドブレーキが装備されている車両はドライブシャフトを引き抜くと車両が動き出してしまうので要注意です。
話が脱線しましたが基本的にディーゼル車はストップ&ゴーが多かったりちょい乗りには適していないんです。1番長持ちする走り方は一定速度で長距離走る事です。ただ燃料が安いからと言ってディーゼル車を購入する事はおすすめできません。しかも一昔前のフェラーリみたいにススが堆積して壊れるからと言ってたまに高回転まで回してススが堆積しないような走り方はディーゼル車には通用しません。先程申し上げた通りディーゼル車は急加速したりすると余計ススが発生してそのススを浄化する装置に堆積したりして不具合が出ます。
じゃあどうしたらいいんだよ?ってなりますよね?ディーゼル車特有の高トルクを生かして優しく発進、無駄な急加速をなるべくしない。これだけで寿命が伸びます。特に今の排ガス規制だらけの車はです。例えばマツダのスカイアクティブとか。よく調べていませんが長年ディーゼル車を生産しているトラックメーカーが未だに解決できていない物を急にマツダが解決出来るとはおもえません。別にマツダ批判ではありません。マツダ車で魅力的な車両は沢山あります。過去にマツダ AZ-1に乗っていましたし。もしかしたらこの問題をマツダがいつか解決してくれるかもしれませんし。
おまけ
画像のバスは日野ポンチョですが実はヘッドライトはL900系ムーブカスタムのヘッドライトを使っているのでレンズをよく見るとダイハツのマークが入っています。日野自動車もダイハツもトヨタグループ傘下なので…。