カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・エリシオンに関するカスタム事例
2025年01月30日 17時21分
カーシェアとかのレビュー載せてる自己満アカウント 購入検討している方の参考になればと思います ※素人記事なので苦手な方は見ない方が良いです。
レンタカー・カーシェアシリーズ第328弾
ホンダ エリシオン
続いて乗ったのはホンダがかつて販売していたエリシオンです。去年レビューしたRCオデッセイ前期の際に少しこの車について触れましたが、運よくレンタカーで借りれました。なので、見ていこうかなと思います。
エリシオンとは?
『ミニバンラインアップのフラッグシップとして、乗る人すべてが上質な空間と心地良い走りを味わえる8人乗りミニバン、ホンダエリシオン。エンジンは、3.0L i-VTECと2.4L DOHC i-VTECの2ユニット、それぞれ250馬力/31.5kg・m、160馬力/22.2kg・mを発生する。また、「平成22年度燃費基準+5%レベル」を達成したクラストップレベルの燃費性能と、国土交通省「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定の優れたクリーン性能を実現。3.0Lは、走行状況に応じて6気筒燃焼と3気筒燃焼を切り替える、可変シリンダーシステムを採用した。5速オートマチックにより、FFもしくはフルタイム4WD駆動とする。グレードは、3L搭載車に上からVZタイプ、VXタイプ、VGタイプ、2.4L搭載は、Xタイプ、Gタイプ、Mタイプの計6タイプ。福祉車両として、サイドリフトアップシート車や助手席リフトアップシート車をGタイプ/VGタイプに設定する。大開口の両側パワースライドドアやチップアップ&スライド機構の採用で2、3列目への乗降を容易にさせる。』
(goo-netより引用)
今回の車両は途中で追加されたGエアロです。平成17年12月登録車でした。新車価格は289万8000円、四駆が319万2000円です。
外観
[グレード構成]
・M
・Gエアロ(今回の車両)
・X
・Xエアロパッケージ
・VG
・VGエアロVSAパッケージ
・VX
・VXエアロパッケージ
・VZ
少し複雑ですが、ざっと分けて6グレード、そこからパッケージが追加される仕様が3グレードあると考えてください。ここからFFか四駆かを選びます。ちょうどエリシオンのカタログが手元にあるのでグレードの解説がしやすいですが、まずMはこのエリシオンのベーシックグレードで、高級感のある内装ではありますがパワースライドドアがOPですら設定が無い点に注意が必要です。そこからGエアロになりますと、専用のエアロパーツが追加され、左側のパワースライドドアが付きます。Xになりますと、パワーウィンドウが全席オートになり、シートバックポケットが付いたりします。それのエアロ仕様がエアロパッケージです。VGからは、3.0リッターV6エンジンが搭載されるグレードです。プレミアムサウンドシステムや、クルーズコントロールが装備されます。そこからエアロや当時としては画期的だった自動ブレーキ+Eプリテンショナーという、自動ブレーキ作動時にブレーキを強く引く機能が付いたりするのがエアロVSAパッケージです。VXは、AFSという、ハンドルに応じてヘッドライトが左右に動く機能やパワーシートが装備されます。それのエアロ仕様がエアロパッケージです。VZは、IHCCという、速度調整機能付きのクルコンやハンドルが本革と木目調のコンビタイプになります。以上でグレードの解説は終わりにして外観を。外観は、2005年に今回の車両のようなエアログレードが追加されました。やはり個人的にはエアロがある方がスタイリッシュに見えるので好きですね。ヘッドライトは細長いデザインで、大きく迫力があるヘッドライトを採用していた10系アルファード(初代)やE51エルグランド(2代目)とはまた違う印象を受けます。グリルも他の2台と比べたらそこまで主張しないデザインです。サイドは、ヘッドライトからスライドドアの開口部までキャラクターラインを入れ、エアロパーツも加わるので迫力がありますね。ドアハンドルのデザインも少し凝ってあります。リアは、テールランプが細長いですね。また、個人的には結構ワイドな印象を受けます。幅が1830mmと10系アルファードのエアロモデルと同じで、エルグランドのハイウェイスターより15mm幅広いです。見た感じはアルファードよりワイドに見えるので、1850mmくらいあるのかなと思ってしまいました。まとめると、ライバルよりも顔の迫力は欠けますが、ズッシリさがある印象です。私は好きなデザインです。
内装
ドア側は広い範囲にファブリックが使われています。ファブリックの厚さもあり、これは質感高いですね。ドアポケットとドアグリップ両方あります。ウィンドウスイッチ周辺は木目調のパネルが使われていますね。インパネはよく見たらハードプラです。ただし、メーターは奥行きのあるデザインで、木目調やグレーのパネルが使われていたりと質感が高いです。これが今年で21年前に発売された車というのが信じられません。素晴らしいと思います。ただですね、これは言わせてほしいです。ナビが最悪です。タッチパネル非対応で、今のマツダ車みたいにコマンダー操作をする必要があります。これはダメです。私嫌いなのですみませんが減点です。室内照明は豆球です。シートは、柔らかすぎます。1時間乗っただけで腰痛が出ました。昔の車ってシートが柔らかい車が多かった印象があるのですが、この車もです。長距離は無理です。ただし、シートの手触りは良いです。シフトはストレート式で、節度感は普通かなと。エアコンはボタン式になります。ダイヤル式なら良かったのですが。ペダルレイアウトは良いですね。足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。助手席の空間は23cmでした。本当は助手席のスライド機能があるはずなのですが、この個体は壊れていたようで動きませんでした。後席は質感落ちます。スライドドア側に木目調の装飾はありません。ボディ剛性は当時の基準で見るなら高い方だと思います。2列目、3列目もシートが柔らかいので残念です。身長177cmの私で、頭上空間が拳3個、2列目が13cm〜平手が入らない程です。助手席動かせたらもう少し広くなるかと。3列目ですと頭上空間が拳2.5個、足元空間が19cm〜平手が入らない程です。2列目を前にスライドさせることで、3列目を最大71cmまで確保することも可能です。角度調整はできます。
ペダルレイアウトは問題ないです。給油口はレバー式です。
シフト周辺。質感は高いですがやはりコマンダー操作は直感性が無いです。
グローブボックスは容量問題ないと思います。ちゃんと起毛仕立てです。
車幅はボンネットが全く見えず、ワイパーも比較的見えるのでもう少し工夫はしてほしかったですね。
で、エリシオンのワイパーは特殊なケンカ式と言われるワイパーが採用されています。拭き取れる範囲は広がるのですが、これだとワイパーの存在が車内から目立ちやすい気がします。国産車では絶滅したはずですが、世界を見るとまだアストンマーチンの車がこれを採用しているとか。
中央にカップホルダー等が備わります。
ここはDVDの挿入口とか、灰皿がありますね。
2列目にもしっかりエアコンの送風口があります。
2列目乗り込む際、フロアが現行車と比べて高いので注意です。エリシオンの頃はまだ低床技術の宣伝はしてなかったはずです。確か3代目のRG型ステップワゴン辺りからだったかと思います。
で、先程言った71cmの足元空間を確保できるシートアレンジです。オットマンがあれば最高でしたがこの時代だと流石に厳しいですかね。
荷室
大体ですが幅128cm、奥行き32cm、高さ105cmになります。13cm段差があるのが残念。
荷室の照明は個別で消せます。ここは素晴らしいです。
3列目、残念ながら跳ね上げできません。アルファードやエルグランドはできるのに、エリシオンは何故できないのか私は理解できないです。3列目の座り心地は良くなるかもしれませんが、2004年時点なら跳ね上げで対応できたはずです。残念です。奥行きは126cmになります。
では、この状態で横になれるか検証します。
段差はありますけど、工夫すれば行けます。よってエリシオンで車中泊可能です。
ヘッドライトを点灯させました。HIDでハイビームがハロゲンです。テールランプは豆球です。2004年時点ならまだ豆球でも良いかと。
搭載エンジン
K24A型の160馬力で5ATになります。オデッセイとかアコードにも搭載されたエンジンですね。アクセルは悪いです。タッチが軽く踏み心地に違和感があります。ブレーキもやや悪いです。2割くらい遊びでそこから効いてく印象でコンパクトカーレベルのブレーキ性能です。このクラスなら踏んだ分だけしっかり効くブレーキにしてほしかったです。ブレーキタッチはそこまで違和感はありません。加速性能は街中走る分には普通です。ATも変速ショックがあまり無くスムーズなので良いですね。加速の反応も踏んだらすぐに反応してくれます。ただし、高速道路の合流場面や坂道走る際、ここはパワー不足に感じます。そこまで人を乗せないなら2.4リッターで十分だと思いますが、3列目までよく乗せるなら3.0リッターやMCの際に登場したエリシオンプレステージの3.5リッターを選ばれた方が良いと思います。静粛性は普通かなと思います。ロードノイズは目立たないので良いですね。dBは65前後です。停車時は、ほぼ振動来ません。フロアからの振動もしっかり抑えています。dBは54前後です。ハンドルは結構重く、だるさもあります。もう少し軽い方が助かりますね。乗り心地はやや硬めですが、リアサスがしっかり働いてくれ突き上げも上手くいなしてくれるので快適です。何か似ているなと思ったのですが、去年レビューしたステップワゴンスパーダe:HEVのプレミアムライン、あの乗り味でした。直進安定性は普通です。高速道路は、振動収束が早いので快適な乗り味ですね。大体の速度で2000回転程、69dBでした。
まとめ
良いところ
・内装の質感⭕️ 20年以上前の車とは思えない先進さ。 +0.5点
・ストレート式シフト
・ペダルレイアウト⭕️
・乗り心地⭕️ やや硬めながらしっかりした乗り味。+0.5点
悪いところ
・タッチパネル非対応なナビ。−1.0点
・柔らかすぎるシート。−0.5点
・車内からガッツリワイパーが見える。ケンカ式ではなく通常のワイパーで良かったのでは。−0.5点
・アクセルペダルの踏み心地❌。ブレーキも効きがやや甘い。−0.5点
・3列目が跳ね上げもできないし床下収納でもない。この時代ならできたはず・・・。−0.5点
評価:3.0点 普通。よく見てから検討しましょう。
先進的な内装ですとか、乗り心地は良かったです。ただ、使い勝手が劣っていたりするので3.0点にさせていただきます。悪い車ではないのですが、これで当時のアルファードやエルグランドと競うのは難しいんじゃないかなと思いました。もう少し私が言った欠点を煮詰めてから出してほしかったなと思います。高級ミニバンなのに細かい箇所の高級さが欠けていたりもするので、そこは残念です。ただ、RCオデッセイの前期と比べたらまだマシかなとは思います。