車狂♪︎さんが投稿した草ヒロ愛好会に関するカスタム事例
2022年03月09日 23時34分
このアカウントでは私が撮影した草ヒロ、所謂廃車体を1日1台紹介しています。 あくまで趣味なので各メーカーさんや車種に特定の意図や不満を持ったものではなく、個人的な主観で書いているため気分を害してしまうこともあるかもしれません。 自動車が本来の用途で使われていないこと、廃棄されていることに対して不愉快に思われる方はご覧にならないことをお勧めします。 また悪戯や盗難防止のため、草ヒロ個体の詳細や所在地等に対するお問い合わせには、如何なる方法でもお答えできませんのでご了承ください。
ふらり信州の峠ドライブ(17)
本日の草ヒロ(廃車体)シリーズ
今回は“ダットサン サニー バン デラックス VB10”です😄
苔むす姿がなんとも美しい初代サニーバンをこのシリーズの第1回にてご紹介したエブリイの山の麓で見つけました。
初代サニーバンは過去にも何台かご紹介しているので解説は割愛しますが、こちらの個体は ただ置いてあるだけの草ヒロとは ひと味もふた味も違います。
まあ極論を言ってしまえば、ただ置いてあるだけになってしまいますが、やはりこの朽ち方は素晴らしいと思います。
僕の投稿をいつもご覧いただいている方なら分かるかと思いますが、木の多い場所や物陰など、ジメジメした場所に置かれた草ヒロは深いサビが発生していたり、個体によっては崩壊していたりと、あまり程度の良くない車体が多いです。
このサニーバンも同じく山陰の木が茂るエリアに置かれていたのですが、それらの草ヒロと比べていかがでしょう・・・。
何が原因でここまで素晴らしい塩梅になったのかは分かりませんが、サビはあまり出ておらず、ボディは割と綺麗そう。
その割にフロント周りは苔が覆っていて、その上人為的破壊もないため、とても見応えのある1台に仕上がっています。
フロント。
ウーン、とても美しい。
目の前にあるデカいバケツ(?)が邪魔ですが、パッと見欠品はなさそう。
倒れてきて立てかかったと思われる木の枝も、フロントガラスに積もった落ち葉も、その全てに味があります。
フロントエンブレム。
横から。
元色はダークグリーンのような色だったのでしょうか。
白色が多い中でこの色は初めて見ました。
本当はもっと近づきたかったですが、道からだとこれが限界でした。
木造の建物とサニーバン。
僕は約12年前より草ヒロ活動を開始して、2000台以上の草ヒロを見てきましたが、その中でもこのサニーバンは最高峰の美しさを持っていると思いました。
車が行き交う峠道から少し逸れた脇道沿いですが、そこには何とも神秘的な光景が広がっているのでした……。
人間も自動車も、美しく歳を重ねるのは難しい中、このサニーバンはお手本のような“滅びの美学”を見せつけてくれました。