モッさん.TAさんが投稿したF430に関するカスタム事例
2021年08月09日 21時51分
だいたい、ポン酢かけりゃ美味い! 派。
彼とは特別変な出会いだった。
台湾のカビ臭い温泉宿の同室で初顔合わせ。
そこから2泊を共にした。ホモでもゲイでもないのに。
初見の俺たちには会話のきっかけが欲しかった。
オレが持ち込んだ真っ赤なスーツケースは彼の目についたに違いない。
「君は真っ赤を好むのか?ならばフェラーリは好きか?」
唐突ない、脈力もない
「フェラーリは好きか?」
彼は続けて言った
「僕はとても好きだ。そしていつか乗りたいんだ」と。
彼と出会ったのは7年前。
それから彼は本当にフェラーリを買った。
「赤いフェラーリ買いに行ったら、その横にあった黒いフェラーリ買ってしもたんよ!」
どんだけ浮ついてるんだ!
と、めちゃくちゃツッコんだけど、彼はそれ以上にめちゃくちゃニヤニヤしてた。
本当に夢を叶えた。
というか、スーパーカーを所有する"決心をした"潔さがあった。
彼はその後こう言ってたのを思い出した
「僕はフェラーリにビビってただけ。ヴィトンもそう、ウブロもそう、"ブランドに負けてる"って思っちゃうと負けちゃうの。」
「なんなの?ブランドに負けるって。モノでしかないって今思えるよ」
彼が逝くたった4時間前に投稿したインスタグラム。
今年の夏…最後の夕日
これが本当に最後の夕日になるだなんて。
2021年8月7日は立秋。
たしかに夏が終わり、秋の始まる日だ。
馬鹿野郎、夏はこれからだ。
うだる暑さはこれからだ。
彼とよく連んで走った双海ー長浜線「夕焼け小焼けライン」
いつも2人で
今日はひとりで
今日からひとりで
台風が過ぎ、残された雨雲から落ちる涙雨
いつも君と一緒だった
今日はひとりで。今日は君を送り出しに。
フェラーリにアヴェンタ増車するのが目標!
と言ってた彼。
夢語ることは悪くない。
言葉にする事が大事と言ってた。
でも、叶える気もない夢を語るのはダサいと思ってたと思う。
とても好きだった。
アヴェンタのあのドアよ!
(腕を上下に上げ下げしながら)やりたいんよ!
でも、ガレージ直さなきゃなー
ガレージ増築しなきゃF430と並べられないなー
でも、音はフェラーリのF430の音が好きなんよ!
F430、古いけど好きなんよ
気に入ってるんよ
好きなんよ
コイツが好きなんよ
享年49歳
オレの大好きな友達さとくんが逝った。
聞かせておくれよ君のフェラーリサウンドを。
頼むよ。なぁ