ロードスターのNA8C・NAロードスター・NA専用・ドリンクホルダー・3dプリンターに関するカスタム事例
2022年11月06日 14時13分
パーツレビュー
「NAロードスター専用ドリンクホルダー」
(おきロド様 https://auctions.yahoo.co.jp/seller/nmrrq98768 より購入)
これまでもあっても良さそうだったのに、無かった。
そんな製品がついに世に出た。
そう言って過言ではないと思います。
これは1989年にNAロードスターが発売されて34年目にして初の専用品を謳うに相応しいドリンクホルダーだと思います。
【以下はこだわり強めのおっさん(ワタクシ)のヨタ話が続きますので、製品の情報を知りたい方は画像のみご参照ください。】
かれこれ四半世紀以上NAロードスターに乗り続けている私ですが、ペットボトルが普及してからというものロードスターにドリンクホルダーを付けるのはやめました。なぜなら満足行くドリンクホルダーがなかったから。
NAロードスターに市販のドリンクホルダーの取り付けを考えると概ね以下のような選択肢と結論に至ります(あくまで個人の考えですのでお気を悪くなされぬよう…)。
① ドアトリム/吊り下げ型
⇒三角窓がある関係で、運転やドアの開閉に支障を来たす位置への取り付けとなるだけでなく、ドア開閉にもいちいち気を遣う。たぶん駐車券を取ったり、ドアのベルトラインに肘を乗せたいときにも邪魔。
② ダッシュボードの上/据え置き型
⇒見栄えが良くないうえに(個人的にダッシュボードは水平線のように邪魔物なしで見えていて欲しい、特にスポーツカーだしオープンカーだし)、500mlなどの高さがあるドリンク容器だと出し入れの際にフロントガラスに干渉したり、取り付け時の両面テープ等で後々ダッシュボードが悲惨なことになりかねない。
③ エアコン吹き出し口/差し込み型・引っ掛け型
⇒まずドア側の吹き出し口はウインカーレバーの操作に支障を来たすし、②と同様に高さがある容器はピラーに干渉するのでNG。センターパネルの吹き出し口への取り付けはハザートスイッチ等の操作に支障を来たす。しかもロードスターのルーバーは回転する構造なので万が一を考えるとドリンクが回転技を繰り出しかねない。
④ センターコンソール/灰皿と交換型
⇒シフト操作に支障があり、運転中の左腕の置き場所も制限される。
⑤ リアバルクヘッド/NDロードスター型?
⇒NDのようなリアバルクヘッドへの設置が落としどころとして無難だとは思うものの、着席状態で出し入れするには体を捩る必要があるので決して気軽に使える場所ではない。また、そうした製品も今のところ見かけない。
⑥ センターコンソール/シフトレバー横の助手席側の固定ネジに共締め・折りたたみ型
⇒ヤフオクでも売られている折りたたみ型、使い勝手や目立たない点は評価できるが、助手席側に一人分しか取り付けられず、2名乗車のときのパッセンジャーとケンカになりかねない!?のと、固定が1ヶ所のみであることと折りたたみというのが強度的に不安なこと、製品の作りに価格が見合わない印象を受けるので、購入には至らず。
…といったように、ワタクシがNAロードスターにドリンクホルダーを付けずにいた理由はゴマンとありました。
ただ、完全に不要と割り切れるかと言えば決してそうでもありません。稀なことではあるものの助手席に人を乗せたときにドリンクホルダーが無いのはやはり申し訳ないので(ただでさえエアコンも効かないし)、一応物色し続けてはいたのです。たぶん20年くらい。
それが今回たまたま画像検索か何かで良さそうな製品が目に留まり、調べてみたところCARTUNEのユーザーさんが製作されたものと分かり、即アプリをインストール、アカウントを作成、即連絡、即わが家のNA6・NA8用に2つ購入。
まずお試しで1台分、ということは考えませんでした。なぜならこのドリンクホルダーが私が思い付く数多の問題点を悉くクリアしていたからです。この方の感性なら絶対に信用できる、という自信がありました。
※ここまでホメホメだと私が製作者様(おきロド様)の回し者かサクラのようですが、まったく面識はありません※
そしてすぐにお送りいただいた実物をいざ取り付けてみたところ、期待に違わずシンデレラフィット。
佇まいは純正品。
自信が確信n(以下略
取り付けイメージや私の主な所感は画像の書き込みに譲りますが、オーナーならではの細かい作り込みは純正品をも凌ぎ、これはかのマツダも成し遂げられなかったNAロードスター史上初めての、本気で本物の専用ドリンクホルダーであると思います。
カーボン入りポリカーボネート製とのことでよほどのことがなければ傷が付かないのも有難いですし、素材に柔軟性がありますので、耐久性・強度的にも半永久的に使えるのではないかと見受けられます。
8,000円という価格自体ドリンクホルダーとして安くはありませんが、1人用で3,000円とか5,000円とかで上記のようなウィークポイントを内包した市販品のことを思えば決して高くないと思います。
それどころか個人的にはこれでドリンクホルダーに関する長年の悩みが解消するはずですし、アイデアを完成品として形にした製作者様のあらゆる努力に敬意を表せば安いくらいです。
以上、長文失礼しました。拙レビューが皆さまのご参考にならんことを願います。