ハイゼットトラックのレビュー・走行距離5000kmに関するカスタム事例
2023年10月09日 19時45分
愛知県を中心にドライブします🚚 旅路で気になったマイナースポットを投稿していきます! 年3万キロ(二輪含む)、峠に高速に林道を満遍なく走っています。 今まではRV、2駆軽バン、ホットハッチ、MR、2シーターオープン、コンパクトSUVなど色々乗ってきました。 街乗りから峠道まで楽しい素のスイフトと、林道雪道も含めてオールラウンドにを走れる4WD軽トラの2台持ちに落ち着きました。
新車購入後、5000km乗ったので少しレビューです
ハイゼットトラックS510P
スタンダード農用スペシャル(スマアシ付き)CVTです
【エクステリア】
見た目に関しては特にこだわりもないのですが、軽トラとしてスタンダードな見た目で悪くないと思います
リアライト周りの黒樹脂はセンサーをつけるため金属→無塗装樹脂になったそうですが、ボディ同色よりは特徴的でオフロード車っぽい雰囲気もあり、気に入っているポイントです
【インテリア】
無駄なく実用的な内装です
金属の露出部分が多いのでマグネットが貼り付けやすくてありがたいポイントです
エアコンの吹き出し口は少し小さい気がしますがこの車のエンジンだとこのくらいの大きさが適当な気がします
サイドブレーキのレバーは車内で横に寝る時に少し邪魔なので(下ろしていたとしても)もうちょっと出っ張り量が少なければ良かったです
ステアリングはウレタンながらも素晴らしい形で、ボトム部の凹みがステアリングセンターをわかりやすくさせ、絶妙な深さの為操作がしやすいです
当初はステアリングを交換しようと思っていましたが、純正形状がとても気に入ったのでそのまま使っています
【走行性能(オンロード)】
想像より遥かに走行性能は高いです
最高速の120km/hでも安定して走れるくらいボディがエンジンに勝っています
とはいえエンジン出力的にも、8%を越えるような急坂で無ければ一般車に遅れを取ることはありません
CVTはフルスロットルでなければトルクフルに加速しますし、ギアが合わないということが無く、キックダウンも無いので不快感が少ないです
細かいことは省きますがを入力次第である程度のコントロールができ、間違いなく従来の4ATより走りやすく実用的なミッションだと思います
自分が今まで乗ったことのあるAT車は劣化MTという印象が強かったのですが、このCVTはMTと比べても優っている点が幾つかあり、電子制御4WDと組み合わせて考えると、MT車に引けを取らないくらい面白く走れるトランスミッションです
ダメな点としては、燃費のための機構でエンジンブレーキが抑えられているので(これは電子制御式の4ATでも同様ですが)ブレーキングをせざるを得なく、ベンチレーテッドでは無いソリッドディスクブレーキと熱のこもりやすい鉄チンホイールの組み合わせなのでブレーキの排熱が追いつかず、フェードしやすい点です
エンジンブレーキを強めるシフトのSレンジが初期レスポンスが良すぎてギクシャクとしたアクセルワークになってしまう点も悪いポイントです。
オフロードでは走りやすいレンジなんですが、峠道のヘアピンなんかでパーシャルが必要なときには合わないので、使う場合はコーナリング手前のブレーキングと一緒にSレンジを入れ、ブレーキを離すタイミングでDレンジに戻すと行った操作にする必要があります
パートタイム式電子制御4WDはオンロードでも優秀で、空荷状態時のウェット路面であってもトラクションを掛けながら安定して走行できます
フロント重量配分が多く、タイヤがプアなこの車ではこの機構があるだけで巡航速度にかなりの差が出ます
舵角に応じて駆動配分を変えるような制御にもなっているので通常のパートタイム4WD車よりはかなり走りやすく、峠道でも気軽に入れることができます
マイナスポイントとしては、80km/h以下の時にスイッチ操作で切り替えなので(実際はもう少し速度が出ていても切り替わりましたが機械にあまり良く無い気がします)高速走行中に切り替えたい場合は80km/hまで減速する必要のある点です
純正タイヤは良くありませんがトラクションコントロールやVSCがよく効くので安全に走れるのも良いポイントです
ただ、CVTベルト保護の為にタイヤが滑るとクラッチが滑る構造になっている為ので、ドリフトは出来ずません。
グリップ走行で限界を上げるとなるとタイヤの性能を上げることになると思うので、個人的には155幅か165幅にするのがマストだと思います
【走行性能(オフロード)】
フラットレベルの林道しか走らないのですが、CVTなので走行性能は低いかと思いきや、特にマイナス点も感じずギア比なりの走行性能はあります
デフロックの必要なレベルの林道にも先日行きましたが、従来のデフロック不付きのATとは違って、安心して悪路に入って行けます
AT車で付いていることが今までなかったのでそこは革新的な部分だと思っています
また、オンロードでは使い物にならなかったシフトのSレンジは、エンジントルクをレスポンスよく出力出来るので走りやすいです
地上高は低く(160mm)、各アングルもそこまで優秀な数値でもないので下回りは擦りやすいと思います
凸部で腹は擦りにくくなっているのでどっちもどっちかと思いますが、ホイールベースが抑えられているのでフロントバンパー辺りが窪みを乗り越えるときに当たりそうで不安に思ってしまいます
回転半径は小さいのでUターンしやすく山奥では取り回ししやすいです
死角も少なく視界良好でバックモニターも付いているので、林道の先が行き止まりだったとしても抵抗感なくバックに移行できるのも良い点です
【乗り心地】
乗り心地に関してはかなり良くて満足しています
サスペンションが優秀で軽自動車にありがちな底付きを殆どしないので路面が悪くても問題なく走れます
純正タイヤはロードノイズが大きいらしいのですが、自分にはわかりません
タイヤを変えても何も変わらなかった気がします
タイヤの音以外にも風切り音、エンジン音、クラッチ音やその他軋み音がたくさん聞こえるのであまり気にならないです
シートは薄くはありますが軽トラのシートなので想像の範囲内で特に問題はないです
ただ、一日中走行している自分の使い方ではへたるのが早そうなのでお尻背中両方にマットを敷いています
シートが直角すぎるとの意見もあるみたいですが、自分は元々直角めに乗っているのでむしろベストポジションといった感じで乗りやすいです
リクライニングもハンドルの調整機構もありませんが、とりあえず不都合は今のところ感じていないです
【燃費】
自分のエリアは殆どが高低差のある山道なので実燃費は13〜15km/L程です
高低差の少ない平野地域を走った際や高速道路(80〜100km/h)は18km/L、高速道路(100〜120km/h以上巡行)は15km/L程です
最低燃費は11km/L、燃費重視の走行をした際は20km/Lを超えることもあったので走り方次第で振れ幅が大きいような感じです
タンク容量が34リットルなので単純計算で13×34=442kmは走りますが、ガソリン目盛りが残り一目盛り(1/8)になるのがだいぶ早く、10リットル近く残っているくらいのタイミングなのでもう少し正確な値を差して欲しいなと思っています
※訂正:クーラー無しの場合では14〜17km/L程度の燃費になります
【価格】
スマートアシスト付き農用スペシャル(4WDデフロック、4枚リーフ)のCVTにメーカーオプションのLEDと6.8インチディスプレイオーディオの仕様で150万程でした
スマアシ無しで価格を抑える手もありましたが夜に走れないと困るのでLED仕様を選びました
細かい仕様設定ができるのがダイハツの良いところですね
【総評】
オンロードでもオフロードでも有用な電子制御カップリングを持つ四駆機構と、低いギア比のCVTのおかげで場所を選ばず走ることができます
後輪駆動のトラクションを感じながら楽しむことも、四輪駆動で安全に走行することもどちらも可能なオールマイティに楽しい車で満足しています