ムーヴのなすなすさんが投稿したカスタム事例
2018年07月15日 14時18分
街の遊撃手です…じゃなくて。
先日作った、新品ベアリングナックルに交換します。
l150sムーヴなんですが、ジャッキアップポイントが無い…?!
パンダジャッキかけるところじゃなく、フロントメンバーの方。
メンバー直下に超弱そうなスタビがあります。ぽよぽよしてます。
こいつに掛けて上げれないこともないんですが…スカイラインとは随分違うなぁ。
ナックル…。
足回りには、それぞれ前後方向や左右方向(かじ取り)、上下方向(車高)を支えるアーム類が付いています。
こいつらを伸び縮みさせたりして、タイヤが正しく動くようにセットアップされているのですが。
車体→アーム類→??→タイヤホイール
の間に来る、タイヤを掴みつつ、アーム類とも繋がる部分がハブ&ナックルです。
ドリフトの界隈の人は、ココを弄るとハンドル切れ角が上がる、みたいなイメージを持っているかも?
それからエンジン→ミッション→デフ→…とやってきた駆動力を伝えるドライブシャフトもココへやって来ます。
あと、ブレーキが付いてます。
ナックルを外したければ、
ロアアーム(足の固定とか)、ダンパー(上下ふわふわ)、タイロッド(ハンドル)、ドライブシャフト(動力)、ブレーキを外さなければなりません。
戸惑うとしたら…。
タイロッドとロアアームかなぁ。尋常じゃなく硬くハマっているので取れません。
75mmくらいのプーラーで外すのですが、物凄い力を掛けても外れないまま力だけが掛かっていきます。
動かないのに力だけ掛かっていく…めっちゃ怖い状況です。
あれですよ。
なにかを爆破しようとしてスイッチを入れたけれど、なぜか爆発しない…でも様子を見に行かないと何が何だか分からない…的な?
テンションの掛かった状態で、安全な方向から何かでその辺をコツコツと叩いてやったりすると、物凄い音がして外れます。
ドライブシャフトは超すんなり外れましたが。
ドライブシャフトのナット、ちょっとカシメてあるのでそれを外すのに苦労したかなぁ。
丈夫なマイナスドライバーを薄く削り、ノミにして叩いて取りました。
あとはブレーキキャリパーのボルトが固くて取れません。
17ミリくらいの頭だったので、ホイール用のインパクトレンチで外しました。
シガーソケット接続の安いやつですが、フルパワーで30キロくらいのトルクが出せるので強いです。
組み付けるのは楽です。
ネジ類も適当にその辺に転がしていましたが、付くようにしか付かないので簡単です。
規定トルクはスカイラインのものを参考に締め締め。
そういえば。
あるチューニングショップでオーナーと話した時に。
エンジンの締め付けトルクに規定はなくて、本当に必要なのは鉄やアルミの嫌がるトルクを知ること…と。
あくまで規定トルクは、自動車整備を便宜上マニュアル化する為の方便だと思って扱った方が良いと。
金属のネジ締め、確かにその手で何かを読み取ったような「気がした」経験は誰しもあるかとは思いますが。
理論と経験に裏付けされた、現車合わせのトルク締め。
私には、まだまだ無理だなぁ。
あ、異音の方はちゃんと直りました。
外したハブベアリングにガタは無かったのですが、回すと異音が出ていたようです。
ハブベアリングの異音はガタチェックがベースみたいな印象でしたが、ガタがなくても異音はするのですね。
すごく快適な車になりました。運転が楽しくて仕方ないです。