かずさんが投稿したカスタム事例
2023年12月28日 00時20分
軽からトラック、果てはバイクも整備から弄り迄してます。 みんからにも相当数記録上げてます。
バイト先の社長からお客のクラウンのスタッドボルトが折れたらしく交換して欲しいとの事で作業をします。
折れたのは左前の一本との事ですが一通り締め付け具合を確認してみると左前の2本が簡単に緩む😓トルク締めしたなら簡単には緩まないので多分絞め忘れの可能性が。
取り敢えずキャリパーとローターを外します。
見事に折れてますね。
ただ断面を見ると違和感が😓
絞め忘れで折れたというより一部付いていたらしき後があるのでどうも前から破断しかかってたみたいですね。
折れたボルトを叩き抜くとハブボルトの入る穴にスプラインが見えます。錆はありますが状態は悪くないですね。
生きてるボルトを確認するとヒビやクラックは見当たりませんでした。ボルトに錆び発生していたのでダイスを使い錆び落とし序でにネジ山を確認します。軽く回るのでネジ山は問題無さそうです。
自分はいつもスタッドボルトを替えたりする場合厚みのあるカラーを使いますが持ってくるのを忘れたので代わりに板ラチェットがあったのでそれを使います。
新しいボルトをハブの穴にスプラインを合わせて差し込み板ラチェットを間に入れて貫通ナットを反対に取り付けてナットを締め付けていきます。
ハブボルトの鍔がハブに密着したらボルトの取り付けは成功です。
締め付けはインパクトでもいいですが締め付け過ぎると折れたりボルトが伸びるので気をつけて締め込みます。
締め込みが終わったら確認の為ナットを全ボルトに通してみます。
ナットは全て軽く回るので問題無いです。
キャリパー、ローターを取り付けてタイヤをつけて終了です。
スタッドボルト折れの原因は大体は締め付け過ぎによるネジ切れですが絞め忘れによるボルト折れもあります。
基本的に締め付けは対角線に締めるめますが一部対角線ではなく時計回りに締める方もいますがそれでは最初は締まってもセンターがでない状態で締めるので緩んできます。
例外で写真のナットは左がトヨタ純正アルミ用ナットで右がラグナットですがラグナットはナットのテーパーとホイルのテーパー面が全て当たればセンターが出ますがトヨタの純正アルミ用ナットの場合はホイルの穴にナットが入り締め込む形になるので対角線で締めなくても一応センターはでます。
ちなみにこのクラックは四年前に純正ナビユニットを外して社外ナビを組み付けたクラウンでした。
お客に直に聞いてみたところ予想はしていましたが自分でタイヤ交換をしていてクロスレンチのみで締めていたとの事。
ただ締め付けかたは対角線で締めていたとのことでした。
この話から推測するにいつもクロスレンチで締めていて思いっきり締めたり締め付け不足の時がありその時に亀裂が入りその亀裂から錆が発生し今回折れたと思います。お客にはクロスレンチでは仮締めし最後にトルクレンチで締めるように説明をしておきました。