カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・ライズハイブリッドに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ再レビュー編
トヨタ ライズHV
今回ですが、またもや仕事終わりに遠征してカーシェア乗りに行くとかいう訳分からんことをしました。そこで乗った車両をレビューします。本当は某レンタカー会社で借りようかなと思っていましたが、お盆過ぎたのにまだハイシーズン料金ですからね・・・。ハイシーズン料金取られるのは嫌なのでとりあえず今回は4台乗ってますが、昔レビューした車両の再レビューです。まずはライズHVから。かなり初期の頃にライズの1.0リッターを、その後ロッキーの1.2リッターやライズHVをレビューしていましたが、ライズ自体今の目で見るとどうなのか、そこから、HVとしての付加価値はあるかを見ていきましょう。

ライズHVとは？
『普段使いからレジャーまで、使える、楽しめる、5ナンバーSUV「ライズ」。ラインアップは「Z」、「G」、「X」を設定。それぞれに2WD、4WDを用意。4WD車は1L 1KR‐VETターボエンジンにトヨタ初採用となるスプリットギヤを組み込んだD‐CVTを組み合わせ、走る楽しさと低燃費を両立。D‐CVTでは、従来のベルト駆動式CVTにスプリットギヤを組み込むことで、高速域では「ベルト＋ギヤ」駆動となり伝達効率が向上。変速比幅を広げることで、低速域でのパワフルでスムーズな加速と、高速域での低燃費で静かな走りを実現。車両の状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分するダイナミックトルクコントロール4WDを採用した。エクステリアは、全長3,995mm、全幅1,695mmのコンパクトサイズでありながら、大径17インチタイヤと張り出したフェンダーにより、SUVらしく堂々と踏ん張り感のあるシルエットを表現。薄型LEDヘッドランプや右左折時に車両内側から外側へ流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプの採用により、先進性を演出した。インテリアは、運転席からの視界の良さに配慮したインストルメントパネルに加え、運転席側に向けて配置された操作パネル類、左手を伸ばした自然な位置に配置したシフトレバーなど、運転に集中できるドライバーズ空間を実現し、随所にメッキ加飾や赤のアクセントカラーを配置することで、上質感と遊び心を演出した。さらに、前方車両の追従走行を支援する「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール」や駐車時に音声案内、モニターガイドとステアリング操作でお客様をサポートする「スマートパノラマパーキングアシスト（駐車支援システム）」などの安全装備を採用した。今回、ハイブリッド車の「G」、「Z」を追加。新開発の1.2L ハイブリッドシステム「e‐SMART（イースマート）ハイブリッド」を搭載。エンジンは発電専用、その電力を使用し100％モーターで走行するシリーズハイブリッド方式を採用。小さな排気量でシンプルな構造とコンパクトなサイズを実現。低・中速走行に強く、街乗りでの使用頻度が高い小さなクルマに適したハイブリッドシステムとなっている。また、ガソリン（2WD）車のエンジンを従来の1L ターボからクラストップレベルの熱効率を実現した新開発1.2L エンジンに変更。予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備化した他、キーを持って施錠状態の車両に近づくとルームランプが点灯するウェルカムランプ機能を標準装備した。ボディカラーは、新色「スムースグレーマイカメタリック」を含む全11色を用意。』
(goo-netより引用)
2021年に追加されました。シリーズハイブリッド方式なので、e-POWERと同じ方式です。今回の車両は令和5年4月登録のGグレードです。ルーミー同様、不正問題があった車種ですが、今回はそれは無しで見ていきます。新車価格は217万3000円です。

外観

外観は、ガソリン車のライズとほぼ一緒です。トヨタエンブレムがHVの青色になっているくらいです。登場からもうすぐ5年が経過しますが、マイナーチェンジされる気配は今のところ無いですね。フロントは、ロッキーよりもこちらの方が好きです。サイドは、ドアハンドルがしっかりメッキ装飾してあるのは個人的に良いポイントです。下側に少しキャラクターラインが入っています。リアはテールランプがガーニッシュと繋がっていて横長に見えるような工夫がされています。外観は、私好みのデザインで良いです。ライズのライバルと言えそうなスズキのイグニスやクロスビーと比較してもこちらの方が良いデザインだなと思います。

内装
ドア側は全部ハードプラです。ライズですとドアグリップが付きますが、それだけではなく、ちゃんとウィンドウスイッチの高さにドアポケットが設けられています。強いて言うならドアポケットだけでええやんとは感じますが、どっちも使えるのでまぁ悪くはないのかなと思います。インパネも、Zグレードだとシルバー装飾が追加されますが、基本的にライズで質感は求めてはいけないです。ハードプラばかりです。この価格帯だとそこまで質感に拘る方は居ないかもなのでこれはこれで良いかもしれません。ただ、私ならDIYで質感もう少し上げたいなと考えてしまう内装です。ハンドルはウレタンです。室内照明は豆球になります。LEDなら良かったです。シートはやや固く、1時間くらい乗りましたが疲れなかったです。手触りとかは普通のファブリックですね。ただ、私的には赤いライン入っているのが目立って嫌です。私ならシートカバー付けて見えないようにします。エアコンの温度・風量調節はダイヤルですが、節度感は若干ですが滑っとした感覚があり微妙です。シフトはストレート式です。ちゃんとシフトブーツ付いてるのは良いですね(ヤリスクロスには無いので・・・)。ペダルレイアウトは良く、足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。続いて以前お伝えしなかった助手席ですが、25cm〜平手が入らない程と比較的空間は広めです。後席ですが、ドア側は質感変わりません。ハードプラです。ドアの剛性感はまぁ並だと思います。シートは少し柔らかくなりました。しかも、残念なことに端側がすごくブニャブニャしていてコストかけてないのがバレバレなんですよね。減点にはしませんがここもしっかりコストかけてほしいです。身長177cmの私で、頭上空間が拳2個、足下空間は11cmでした。助手席側を下げすぎてはいたので、前出せばもう少し広くなると思います。角度調整もしっかりできます。

ペダルレイアウトは問題ありません。給油口はプッシュ式です。私は別にレバー式でもプッシュ式でもどっちでも構わないです。

ボンネットは見えるので比較的掴める方です。ただ、ワイパーが根元まで見えていますよね。減点です。嫌なので。

グローブボックスです。容量は問題ないと思います。

後席にしっかりUSBがあるのは良いですね。タイプAでした。

荷室
大体ですが幅が126cm、奥行き73cm、高さ75cmです。

荷室の照明は個別で消せません。残念です。

床下収納も備わっています。

後席を倒すと、少し傾斜があります。奥行きは150cmになります。

横になってみます。私だとギリギリ寝れるか寝れないかくらいです。もう少し身長が低い方なら斜めで余裕で寝れると思います。私的に、購入検討していたのですが、これなら車中泊微妙なので見送りですかね。

前席と後席は繋がりません。やはり購入は見送りになりそうです。

ヘッドライトを点灯させました。LEDですね。テールランプもLEDです。

タイヤ
今回のグレードだと16インチのアルミホイールです。Zで17インチアルミホイールになります。

搭載エンジン
WA-VEX型の82馬力にモーターが106馬力を組み合わせていて、CVTになります。アクセルは普通で、ブレーキも特に問題は無いです。HVなので、遊びが殆ど無く、踏み始めから効き始める印象ですが、比較的踏んだ分だけ効いてくれる悪くはないブレーキです。このクラスでは非常に良いブレーキ性能なので加点します。ブレーキタッチも問題ありません。加速は、正直HVの期待値よりかは遅いなという印象は否めません。HVとなると最近の車種はパワフルでアクアやノートe-POWERみたいに加速力がスゴイ車種が多い中、これは微妙です。もう少しパワーが欲しいです。しかもアクセル踏んでから2テンポ遅れます。これは減点です。で、スマートペダルを試しましたがやはり私はこれは要らない機能だなと思います。右左折する際の調整が難しすぎます。後続車に下手に減速して迷惑をかけたくないので、私ならオフにします。静粛性は、HVにしては無いです。エンジン音がかなり入ってくるので、もう少し遮音対策してほしいです。測定すると69dB前後でした。ロードノイズは少し入ってくるかなという印象があります。ただ許容範囲内です。停車時は、HVなのでガソリン車よりも静かですが、結局エンジンの始動回数が多いのでそこまで快適ではないです。エンジン始動していない時に測定して48dB前後でした。ハンドルは少しだらけているかなという印象があります。軽くしろとは言わないですが、もう少しだらけを無くしてもらえると良くなると思います。サスペンションは、硬くもなければ柔らかくもない、絶妙なサスペンションです。どちらかと言うなら硬い寄りですが、車高が高いながら振動収束をしっかりしてくれますので、乗り心地は良いです。ヤリスクロスよりしっかりしています。他メーカーで車格は違いますが数ヶ月前に乗ったWR-Vと比べてもこちらの方が乗り味は良いです。リアからの突き上げも、大きく無ければしっかり抑えてくれます。ただ、街乗りだけです。高速道路になると、振動収束が遅くなり始めます。ユラユラ揺れてイマイチです。やはり車高が高い故の欠点でしょうか。なので加点にはなりません。高速道路だと、周りのペースに合わせて71dB前後でした。正直、坂道だとエンジンがかなり煩く、HVに乗っているという感覚になりません。これは以前街乗りしか試乗しなかったので気づかなかった点ですね。やはり高速道路も試乗しないと分からんなと実感です。ただ、カーブ曲がった際のロールとかはそこまで感じないかなと思いました。で、最近のダイハツ車なので安定のワンタッチウインカーです。私はこれだけで大幅減点です。嫌いなので。また、2021年改良後から電パが装着されますが、オートブレーキホールドの解除は少しガタつき、自然では無いです。

まとめ
良いところ
・ストレート式シフト 節度感⭕️
・ダイヤル式エアコン 節度感🔺
・ペダルレイアウト⭕️
・街乗りだと良いサスペンション。高速道路はイマイチ。
・ブレーキ性能は良い。+0.5点

悪いところ
・内装の質感は低い。
・ボンネットからワイパーがガッツリ見える。−0.5点
・加速反応の悪さ。また、HVにしては静粛性が悪かったりと、HVの恩恵が感じられない。−1.0点
・ワンタッチウインカー。−1.0点
・オートブレーキホールドの解除はイマイチ。またメモリーもしない。

評価:3.0点 普通。よく見てから検討しましょう。
以前は軽い試乗のみで4.5点出しましたが、久々に、じっくり乗ってみると3.0点が妥当だと思います。街乗りでの乗り心地やブレーキ性能は良かったですが、ワンタッチウインカーであったりHV車の割にはe-POWERよりエンジンが始動する印象で煩いと、HVにした恩恵が感じ取れませんでした。これなら1.0リッターのターボか1.2Lで良いと思いました。