アルトバンのSIRAKOBATO超理論・SIRAKOBATO魔改造・タイヤ・空力・コアンダ効果に関するカスタム事例

サルでもわかる空力学

以前にも紹介しているのですが
タイヤについての空力

それについて説明しますね

タイヤは丸いので
タイヤがむき出しの状態で空気が流れた場合

基本的にタイヤには上の図のような力が
コアンダ効果によって起きている

前方には斜め前に力が
後方には斜め後ろに力が

横から見た場合はこのような力が
コアンダ効果によって周辺に起っている

まず丸い物体には
このような力が空気の流れによって

発生していると考えてください

この周辺に起こる力

タイヤはできるだけ地面に接して欲しいので
下向きの力は残したい

ですが
上向きの力や後ろ向きの力は消したいですよね

上の図のオレンジで囲った力

その力は消したいですよね

そのような力を消すために

上の図のような空力パーツをつける

前方には
U字のパーツをつけて

斜め上の力をなくす

後方にはまっすぐ後ろに伸ばした
パネルをつけて

タイヤ後方で空気が巻き込んで
起こるコアンダ効果を消すことによって

後方に起こる力を
この後ろのパネルによって
なくすことができるのです

トヨタ TS 050

このトヨタ TS 050の
フロントのタイヤ周りの空力の考え方は

このような考えに基づいて設計されている

とても効率良く
タイヤの周辺で起こる力を
利用、または消しているのです

このリアエンドボードも

タイヤの後ろで起こる
空気の巻き込みによって

後ろ側で起こるコアンダ効果
その効果を消す

タイヤの後ろ側はとても気圧が低いので
非常に低い速度
20キロ程度で起こるコアンダ効果

その後ろへの力を消すことができるので
低い速度でも効果が実感できる

さらに、その効果を最大にするために
タイヤからとても近い位置に
ボードを付けているのです

今はリアだけですが
フロント側も制作する予定です

フロント側はタイヤが曲がるので
取り付け位置には苦労しそうですが

次は、動いている状態では
どう空力が変わるのか

タイヤは回転するのと
地面と接触しているので
1回の説明だけでは足りない

ですので
ちょっと説明が長くなります

それでは、また次回に