シビックタイプRのパワステO/H・ハンドリング改善・うちのこかわいいに関するカスタム事例
2020年11月03日 22時19分
整備手帳代わりに利用 ※自分からフォローやらコメントはほぼしない人です 空みたいな色のGR86(B型)に乗っています 2023.05.16ピックアップ頂きました、ありがとうございます
異音から約二週間
パワステレスから約一週間
ようやくいつもの日々が帰ってきました
朝イチよりバラし開始
例の如く私は記録係を
整備書を横目にバラします
これはEK4の整備書ですが、基本的な部分はそう変わらないとか
※部品番号は変わるみたいです
ポンプ部分はポンプブレードを筆頭に細かい上に部品点数も多く、見たところおかしな場所も無さそうなのでこのままバラさずに上のオイルシールのみ交換
他の部分に関しては洗浄、パッキン・シール類全交換の実質オーバーホールです
シャフトをプレス機を使用してズドンと引き抜き
更に先程同様プレスを使用してベアリングを打ち替えます
外れたベアリングは手で回すとゴリゴリしており引っかって止まってしまう瞬間も
やはり貴様が今回の原因か…
むしろ今まで良く頑張ってくれました
今回はオーバーホールで中を開けるついでにダート屋さん仕込みのプチ加工を施します
赤丸の部分はポンプハウジング内のオリフィスというフルード流量コントロールの穴で、大小2箇所ある方の小さい方です(手前の見えないところに大きい方の穴有り)
EK9のパワステはエンジン回転感応式で、街乗りや駐車時等のエンジン回転数が低い時に元々重めなハンドリングが更に重くなります(車両ごとの固有差はあると思いますが)
このオリフィスをドリルで拡張し、フルード流量を増やすことで油圧アシスト力を上げてハンドリングを軽くするというもの
細かく軌道修正をかけなければいけない場面の多い競技時に重いステアリングはどうしてもタイムロスに繋がるため、その対抗策として生み出されたのだとか
ほんの少し穴を広げるだけでガラッと変わるらしく、3.5ミリ以上に穴径を広げるとポンプが鳴いてしまうという結構デリケートな裏技
私は特に競技をするわけではないので拡張は穴径3.0ミリまでとして様子を見てみることにしました
切り屑が内部に入ると大変なのでよく洗浄します
シール類を新品に交換しながら組み戻します
フルードもかなり抜いたので新品を充分に注入し、前後に動いてハンドル切ったりエンジンをやや吹かしたりしてエア抜きをします(リザーバーのオイルが減ったら足すを何度か繰り返し)
音がしなくなればエア抜き完了
早速テストランに出てみます
走り出して驚き、ハンドルがスイスイ切れます
むしろ切れすぎてイン側にクルマが入ろうとするので加減しないといけないくらいです
そしてベアリングがガタついたせいでエンジンにも少し負担がかかっていたのか、エンジンの回りが滑らかになりました
パワステレスの時点で恐らくそうなっていたのだと思いますが、あの時は意識がハンドルからの情報にかなり向いていたので気付けなかった部分です(ハンドリングが遅くなりがちなのでスピードもそこまで出せませんでしたし)
特に街乗りと駐車時の操作性はかなり向上し、穴径をほんの少し広げるだけでここまで変わるとは…とまた一つクルマの奥深さを知る事が出来ました
これだけハンドリングが軽ければこの前のパイロンスラロームももう少しマシなものに…いや、過ぎた事は言いますまい
当初はエンジンのオーバーホールかコンプリートエンジン載せ換えかとハラハラしましたが、今回はお安く済んでとりあえず一安心です
とはいえ、22年23万7000キロのスポーツカーなど何が起きてもおかしくはないので
貯金ペースを更に上げる事にしました
載せ換えやオーバーホールもどのショップさんでやるといいかとか色々調べておかないと…