エブリイワゴンのバルブクリアランス調整・タペット調整・シックネスゲージ・F6A ワンカム・F6A 2バルブに関するカスタム事例
2020年06月24日 13時03分
子供の頃から日産の直列6気筒が好きでL型に惚れ、230〜430セドリックなどを乗り継いぎ、ハコスカ4ドアでL28改にソレ・タコ・デュアルしてましたが家庭事情により車は辞めていました。 がっ‼️… みんカラ↓ https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/2589016/profile/ Twitter↓ https://twitter.com/nissan2000ohc
2001(平成13)年式
DA52W3型エブリイワゴンのF6Aターボエンジンのタペット調整(バルブクリアランス調整)。
※今回もクドクド長いです、心して下さい‼️
スズキF6エンジンはだいたいにしてカチカチ音が大きめですが、3年前の入手当時の13万キロ時からすでにクランクメタルがイってるんじゃないかと思うくらいに大きなカチカチ音(カンカンやコンコンとも聞こえる)しており、一度は整備工場でタペット調整をやって頂いたのですが音は直らなず、
「音源はタペットではないんだぁ、完治したいならエンジン中核の大手術になる」と諦めて、いくいくはオーバーホールかリビルドエンジンに載せ換えを検討し、騙し騙し出来るだけ持たせようと考えていました。
更に言わせて頂くと、だから3年2万キロも放置してしまった訳です。
しかし馬力はあるしレッドゾーンまで気持ち良く回り燃費も良く性能は申し分ない。
エンジン内部に異音が出る程のダメージがあれば調子は良くないと思うんです。
ピストンスラップ?
クランクジャーナルやコンロッドのメタル流れとかなら上まで回らないし振動も半端ないハズ。
硬い番手のオイルなら油圧も手伝って音に多少の変化がある事もあるが全く変わらない。
しかもわたしが2万キロも走っているし、高速道路で全開長距離もしているので、とっくにぶっ壊れているハズ(笑)
オイル交換の時には抜いたオイルに金属粉がないか?とか見ても全く問題無いし。
やってくださった整備士さんに失礼な考えですが、下手くそに調整された可能性はあるよなぁ?と、今日は休みで天気も良く、明日からは雨の予報だしムズムズして着手しました。
現在15万キロ。
距離のわりにはスラッジなくキレイな方です。
シンプルな3気筒ワンカム2バルブ(全6バルブ)のロッカーアーム式クロスフロー。
先ずはロックナットを緩める前にシックネスゲージでどんな隙間かを確認してみました。
結果はビックリ。
整備マニュアルの規定値は
冷間時で
IN0.13㎜〜0.17㎜。
EX0.15㎜〜0.19㎜なので
IN.EX共に0.15㎜辺りに調整する事が多いようです(車種により若干変えてある場合アリ)。
わたしの車は
隙間無しの0㎜カム山引きずり〜0.4㎜のガバガバまでのオンパレード。なんじゃこりゃ💦
反面、やはりタペットクリアランスが原因だと安心しました。
何故こんな調整になった?
シックネスゲージの使い方は完全なる感覚ですが、整備士がいくらなんでも…と思う訳でした。
シックネスゲージの使い方云々もですが、
タイミングの位置出しが悪かったんじゃない?
とか色々詮索してしまいました。
確かにこの車はタイミング合わせするには、やった事ない人にはちょっとテクニックとまでは行かないですが、ん?となり考えます。
狭いフロントシート下に縦置きでスラントに搭載エンジンのこの車はFF車の様な横向き搭載と違い、ピストン上死点の位置出しマークを見るには凄く分解しないといけなく、タイミングベルトスプロケットマークのサービスホールもない。
点火は電子制御なのでデスビのポイントの向きを見て判断と言う手も使えない。
タイミングマークを見る為の準備だけでも容易ではないです。
なので、このエンジンは幸いカム山が見えるので、だいたいの人は整備マニュアル無視で、車の下に潜ってクランクを回し、カム山を見て、を繰り返して、カム山頂上の180度裏側部分にロッカーが居る位置のタペットクリアランスをとるかと思います。
わたしもそうしました。
その方が早いです。
本来はめんどくさがらず、急がば回れ、の精神ですが、この車の場合、四角四面にやっていたら、急がなくても流石に回り道し過ぎ!です(笑)
この前アップした三菱3G83から見ればめちゃ簡単です。
↑はタペット調整後のタペットカバーを付ける前に点火プラグを付けない圧縮のかからない状態でセルクランキングしてみた映像です。
↑調整前
酷い音です。
↑調整後
スマホ撮影で分かり難いですが、かなり滑らかになりました。
↑片付け前の色々確認中。
無負荷アイドリング回転での負圧も強く以上無し!
実際はF6Aによくある程度のカチカチ音になり静かになりました。
調整前も力はあると不満無しでしたが、更にパワフルで静か、中間からレッドゾーン到達までが早くなりました。
悪くないと思っている燃費も更に上がるカモしれません。
今までの最高燃費は満タン方なので誤差アリですが、
リッター16.5キロ(暖機含む)です。
異音の原因はタペットクリアランスが原因で良かったです。
しかし、バルブクリアランスの調整不良で、まさかと思わせるほどの音を立てるんだと改めて思いました。
追加追伸。
メーカー公表値
●インテーク冷間時0.13㎜〜0.17㎜
(温間時参考0.15〜0.19)
●エキゾースト冷間時0.15㎜〜0.19㎜)
(温間時参考0.16㎜〜0.20㎜)
温間時数値は参考で基本的に冷間時に調整すること。
完全暖機後の無負荷アイドリング時の負圧。
この位のバキュームならかなり合格だと思います。