エクストレイルのアマチュア無線・移動用・VU帯デュアルバンド八木アンテナ・小型ローテーター・FT-991AMデビューに関するカスタム事例
2023年12月17日 22時25分
★老人ギタリストもどきです。どうぞ、宜しくお願いします!! どうせ老い先短い身の上ならば、素人でも楽しまなくちゃ!!と、youtubeデビューしました。 ★ 日産エクストレイルに2019年6月より乗っています。前車はアルファード・ハイブリッドでした。 ★ 取得免許は大型2種免許と普通自動二輪免許ですね。 ★アマチュア無線は2022年2月1日より、20年振りに再開局しました。JARL &ハムログユーザーです。 ★SNSは他に「みんカラ」「趣味人倶楽部」他をやってます。
2023年12月2日に広島RCC文化センター7階で実施された第1級アマチュア無線技士の国家試験に受験後は、その翌週の金曜日に、京都の実家に新幹線で帰省する予定でいた家内に、ゴリ押し気味で同伴する形に持って行き、車で帰省する事にしました。家内には実母の様子を見に帰ると言う主目的がありましたが、私には単に土日の比叡山で無線をすると言う邪な気持ちがあったのでした。
「比叡山で無線をする」と言う私の動機の中には、最近、購入した中華製の144/430MHzデュアルバンド八木アンテナ一式を実際に設置してみる事と、ついでにアンテナの性能チェックも実施したいと言う事がありましたが、10月中旬に購入したものの、国試もあり、50W仕様のポータブル電源が品切れだった不幸も重なった八重洲無線の無線機FT-991AMとCAT-300アンテナチューナーのテストも兼ねて、ついでに14MHzデビューも絡ませたものでした。
11月中旬には、品切れで1ヶ月待っていたポータブル電源を入手して、直ぐに通電してオープニング画面にコールサインを表示させる設定だけ済ませましたが、受験生の身分であったので、再度、ケースに封印していましたが、CAT-300の方は運用時にのみ確認できるので、全く触っていませんでした。その後、タイヤに基台を踏ませて固定するタイヤベースや、基台から4.5m伸ばせるアンテナポールとアンテナ本体、アンテナとチューナーを接続する同軸ケーブル等を買い揃えて行く事になりました。
デュアルバンドアンテナは割高でしたが、折り畳み可能なタイプにしました。12月9日土曜日は、午前9時過ぎに比叡山の山頂駐車場に到着しました。なるべく水平に近いポイントを選んでタイヤベースを設置し、右前輪でベースを踏んで固定しました。1.4mの最短状態のアンテナポールをトランクから出して、基台に挿して、その先端に八木アンテナを蝶ナットで固定します。そして同軸ケーブルを接続した後、ポールを伸ばしました。
同軸ケーブルは右後部の窓から車内に引き込み、後部座席に設置したCAT-283に接続しました。車のルーフ中央にもRHM12アンテナをマグネット基台で設置して左後部の窓から引き込み、CAT-300に接続しました。各チューナーからは3mの同軸ケーブルで、ダッシュボードに鎮座するFT-991AMの後部端子に接続しました。FT-991AMの左隣りには、ポータブル電源を設置して、シガーソケットから電力を供給しました。
その後、満を持して無線機の電源を入れ、29FMの呼び出し周波数に合わせると同時に、メーター表示をSWRにセットして、説明書を見ながらCAT-300の調整に入りました。しかし、説明書通りに設定したものの、何故かSWRの調整が出来ませんでした。何度やっても結果は同じでした。仕方ないので、やむなく、勝手知ったるIC-705に取替える事にします。
それは、京都までわざわざ来た折角の比叡山ですから、せめて、デュアルバンド八木アンテナのテスト運用だけは完了させたいと思ったからでした。CAT-283チューナーとIC-705の組み合わせは普通に接続して交信しているので問題は無く、違う点は、今回は垂直アンテナでは無く、水平系?の八木アンテナという点でした。
その時の私は、八木アンテナにはローテーターが必要である事は理解していましたが、市販されているローテーターは、外部電源が必要な大きなものばかりだったので、自分のアンテナは手回しになるだろうなと漠然としたイメージがありました。そこで、考えついたのは、ポールに独立した紐を2本取り付けて、運転席から引っ張って向きを変える安直なものでした。
しかし、いざ引っ張ってみるとポールと基台が接触して回す事は出来ない事を知ります。その後、基台との接触部にテープを巻いたりと試行錯誤したものの、最後には断念して手回しアンテナとなりましたね。しかし、比叡山で八木アンテナを運用してみると、とても手回しではアンテナの性能(サイドの切れ)を体感する事も叶わずで、ローテーターが無い事には勝負にならない事を思い知ったのでした。
翌日の12月10日もCAT-300の調整からスタートしたものの、埒があかず、月曜日に自宅に戻って、メーカーのサポートに相談しようと考え、大して粘る事もせずに、早々にIC-705にシフトしたのでした。その後、家内の実家に戻った私は、メーカーのサポートセンターの電話番号を調べる途中で、メールの相談窓口を知り、そちらに仔細を記入して送信しました。
そして、翌日の広島の自宅に向けて帰る途中でメーカーのサポートセンターから電話があったのでした。ハンズフリーで会話して、月曜日に改めて検証すると言う話で終わりました。翌日の12月12日火曜日は、午前中に近くの公園で検証作業を終えた私でしたが、変わらずの結果に断念しつつ、メーカーのサポートに電話したのでした。
担当の方に、実際に行った手順を順を追って説明してる時に、これまで指摘されなかった問題点を示されたのでした。それは、これまでの操作で必ず「OFF」にしていたポイントでした。説明書の操作方法の欄に「CAT-300をBCLなど受信専用としてご使用の場合は、TUNERスイッチを押してONにし・・・」と書いてありました。
つまり、私は、その説明がBCLに対してのものと勘違いして、毎回、チューナーのスイッチをOFFにしていたのでした。それが判明してから再度、近隣の公園で検証すると、呆気ない程に簡単にSWRが1.0まで落ちてくれたのでした。本当に阿保の極みでしたね。これで漸くFT-991AMで声が出せる運びと相成りました。
八木アンテナ用のローテーターの方も、自作品の小型ローテーターがヤフオクに出品されていたので、落札して入手しました。作者の方は既に700個近くのローテーターを世に出しておられる方で、私が実施した初回の動作チェックでは問題なく回転してくれましたが、その後、急に動かなくなり、各所をチェックしてみると、電池ボックスからの細線が切れていました。
電池ボックスが怪しいと思ったものの確証はありませんでした。しかし、他に思い当たる箇所が無かったので新たに購入する事にします。電池ボックスの購入にあたり、自重も考えて電池ボックスは12ボルト(単三乾電池8本)タイプはやめて、9ボルト電池1個で済む9ボルトタイプをAmazonで購入します。
その電池ボックスが昨夜到着したので、慎重に細いリード線に圧着端子をクリップして、ローテーターのコントロールボックスに接続し、恐る恐る動作確認したところ無事に動いてくれたので、やはり、電池ボックスの断線が原因だった事が判明して安堵したのでした。
車のトランクの下層スペース(トランクは2階構造)に収まる様に、ローテーターが送られて来た段ボールを再加工して、ダンボールの高さを調整した段ボールケースに、ローテーターの部品やコード類諸々を収納して、翌日の検証に備えました。
12月17日は天気予報も極寒予想でしたが、予想通りの悪天候で朝から雪が降っていました。本来なら運用地に決めていた公園の開門時間の9時に合わせて、出発するつもりでいましたが、雪の勢いが強くて様子見をする事にします。11時になったので早めの昼食を摂って、目的地である竜王公園に向かう事にしました。
到着した時、まだ、雪は降ってましたが、タイヤベースだけ用意(踏ませて)して、車内の準備に入りました。その後、車内の準備を済ませた私は降り止まない雪を見ながら、暫しの休憩に入ります。しかし、その内には痺れを切らして、屋根の中央にはRHM12アンテナを設置する事にしました。
RHM12アンテナを7MHz帯に合わせて、CAT-300でチューンさせると、面白い様にSWRが落ちます。続いて、今回の目標のひとつであった14MHzにシフトして、ワッチしてみたものの、コンディションがイマイチだったので、14MHz帯デビューは先送りにします。
その後、雪も疎らになって来たので、一気に4.5mポールを基台に突き刺し蝶ねじで固定。先端に、ローテーターを被せてコードを垂らし、ローテーターに付属していたポールの先端に、同軸ケーブルを接続した八木アンテナを設置して、一気に4.5mまでポールを伸ばしました。
アンテナからの同軸ケーブルはCAT-283チューナーに接続、ローテーターのケーブルは運転席に引き込みました。そして、車内で電池ボックスを繋いで、少しドキドキしながら、ローテーターの動作チェックをしたのでした。ここでもしっかりと動いてくれたので安堵した次第です。
せっかく、強行して144/430MHz帯のアンテナを揚げたのだからと、144MHz帯のワッチの後に、430MHz帯でCQを出してみました。すると、既知の広島市佐伯区のJK4局からお声掛けがあり、約1時間のロングQSOとなりました。その局とは昨年の12月25日に次ぐ2nd-QSOでしたね。
トイレに行きたくなったタイミングで交信を終わりにして、周波数をクリアしようとすると、別の局からお声掛けがありました。私にとってはトイレが最優先だった為、その局に「後から、こちらからお声掛けします!」と言って無線機の電源を切ってトイレに向かいました。
トイレから帰って無線機のスイッチを入れて、待機局にお声掛けすると、この局も既知の広島市西区のJJ4局でした。その局はYouTubeに無線風景をアップされてるYouTuberの局でしたが、既に3回目の交信で3バンド目になった事でQSLカードの交換の約束をしました。
この局とも30分あまりのロングQSOとなりました。撤収に時間が掛かる事は分かっていたので、その局を最後にして周波数をクリアして無線機の電源を落としました。撤収は割とスムーズに進行したものの、一番時間を取られたのは、折り畳みタイプのVU八木アンテナでした。
これは折り畳みに慣れるしか無いとは思うのですが、とても煩わしいものでした。毎回、エレメントが折れそうなイメージが付き纏うので気を遣います。それから今回の交信は出力を30ワット程に抑えたものの、ローカル局に対しては、やり過ぎと感じています。59プラスでは落とすべきでした。
今回でも特に思った事は、144と430MHz帯で50W送信するシチュエーションがイマイチ分からなくなった事でした。今回、初めてFT-991AMで電波を出した訳ですが、改めて思う事は、VU帯が50Wと言うセールスポイントで同機に魅力を見出しましたものの、アイコムの明快なインターフェイスや、軽快な操作性の違いに、既にかなりの食傷気味になってもいます。
あの時、VU帯を捨てて(IC-705の10Wのみで対応)1.8〜50MHzで問題ないとしていたならIC-7300Mの選択肢しか無かったのですが、如何せん、50Wの電力供給をシガーソケットにしたので、無線機とシガーソケットを結ぶ電源ケーブルが、八重洲用しか存在していない事実が、私の現在の選択肢を狭めています。
その選択肢とは、FT-991AMをヤフオクやメルカリで売却して、その代金でIC-7300Mを新たに購入すると言うプランですね。一応、CQオームにもIC-7300用のシガーケーブル電源の有無を問い合わせて見ましたが、やはり存在してない様でした。このシガーケーブルのポイントは内部に15アンペアのヒューズを内蔵してる点ですね。
Amazonで検索すると、15アンペア内蔵のシガーケーブルのオスは存在するので、近隣のハムショップで加工して貰えるのか、問い合わせてみようと考えています。可能な様でしたら一気に売却方向に舵を切りたいと考えています。ただ、FT-991AMの外箱は既に捨てているので、現在、ケースとして使用しているプロテクトケースを付ける事になりますね。全ては近隣のショップ次第です。