ロードスターのドライブ・日田彦山線BRTひこぼしラインに関するカスタム事例
2023年09月09日 15時33分
ユーノス ロードスター B2リミテッド&スバル R1 iに乗ってます。どうぞよろしく(°▽°) CTはクルマに関する日記として投稿してます。 無言フォロー失礼します🙇 フォローやいいねの挨拶は不要です。僕も殆どしません。
今月4日。2連休2日目。。。
2017年の九州北部豪雨により不通となっていたJR九州 日田彦山線の添田~日田間が、バス高速輸送システム「BRT」として8月28日に開業しました。愛称は「日田彦山線BRTひこぼしライン」です。
JR九州としては初の本格的BRTであり、全国の赤字ローカル線や災害復旧困難な鉄道路線の代替手段として、昨今注目されている交通システムです。
という事で、日田彦山線不通区間のバス代替やBRTには反対派だったワタクシが、ちょいと見学してきました。
最初に、日田彦山線BRTの始発駅である添田駅に行ってみましたが…
駅舎はBRT開業に伴い新しく設置された「JR九州バス 添田支店」の社屋になっており、建物の一部を除いて部外者は入れなくなっているみたいです。
支店建物にバスの車庫が併設されています。
ひこぼしラインでは、通常のディーゼルエンジンのバスに加えて、中国のBYD製電気バスが4台 導入されています。
充電中の水色号と黄色号。
充電器はバスの数と同じく4台設置されています🔌
案内看板に従ってBRTと列車の乗り場へ向かいます。
以前は駅舎からプラットホームまでの距離がかなり長い駅として、鉄道マニアには有名な添田駅でしたが、駅舎からホームに行くための通路だった場所は、現在バスの降車場と転回場になっています。
BRT建設により、長かったプラットホームは、日田彦山線のディーゼル列車2輌編成分の長さになってしまいました🥺
手前がBRTバス、奥が鉄道のプラットホームです。バス側は高さを合わせる為にかさ上げされています。
この位置からなら解りやすいですかね。
利用客は、同じプラットホームで列車とバスの乗り換えができるように造られています。
鉄道の切符販売機。
BRTのインフォメーションディスプレイ。
このディスプレイは、主要各駅に設置されており、バスの時刻と運行状況、現在のバスの位置がわかるようになっています。
添田駅から彦山駅へ移動。。。
不通だった日田彦山線添田~日田間のうち、バス専用道として整備されたのは彦山~宝珠山までの区間。添田~彦山、宝珠山~日田は一般道を走ります。
ひこぼしライン開業から間もない事もあり、鉄道マニアやバスマニア、物珍しさでやってくる観光客で、平日の日中にもかかわらず結構な人出でした。
英彦山神宮奉幣殿を模した風格ある駅舎やホームは取り壊され、新しく待合所が建てられました。一応 英彦山神宮をイメージしてる建物ですね。
以前の彦山駅の名残を残すプラットホーム跡。
建て替えで全部無くなってしまったかと思ってましたが、桜の木とプラットホームの一部とツツジが残ってたのは良かったです。
彦山駅のインフォメーションディスプレイ。
日田方面乗り場
一般道と専用道を繋ぐスロープ。
普段は遮断機が下りて、一般の車が侵入できないようになっています。
バス乗り場から、旧二又トンネル側を見てみます。手前にアーチ橋がありますが、やっぱりバスの中からでは いつ渡ったのか分からない感じですね。
それでは彦山駅から宝珠山駅まで、BRT区間に乗車してみましょう。
往路は運良く?BYDの電気バスでした。デザインは可愛らしいし、内装や乗り心地も良かったですが…長期間の運用を考えたらどうなのかなぁ…🤔
車内はこんな感じ。
開業ラッシュで、上りも下りも座席は埋まり気味。鉄道の頃はガラガラだったのにね😅
彦山駅隣のめがね橋上。
日田彦山線の見所の1つが彦山~宝珠山間に複数あるコンクリートアーチ橋なんですが、バスの中からだとご覧の通りで、どこからがアーチ橋なのかわからないです。
運転士さんのアナウンスか、アーチ橋に看板なんか付けてもらったら良いんじゃないかと思いました。
終戦直後に起きた「二又トンネル爆発事故」の現場跡。
近くにあった「爆発踏切」は交差道路として残ってますが、踏切名の看板は撤去されていました。
手前の短いトンネルを潜ると、見所の1つでもある
全長4,380メートルの
「釈迦岳トンネル」に入ります。
難工事と戦争による工事中断、多数の殉職者を出してようやく完成した「釈迦岳トンネル」です。
トンネル内は常に水が流れている様で、このトンネルから湧き出す水は、環境省の名水百選に選ばれています。
バスがトンネルを抜けるのに約7分かかります。
トンネルを抜けて、筑前岩屋駅に到着します。
この駅と周辺の集落では、2017年の災害で大規模な土石流が発生し、甚大な被害が出ました。
筑前岩屋駅の次にある大行司駅。
この駅でも、豪雨による土砂崩れで駅舎が全壊。流れた土砂の直前で停車している列車の映像が、かなり衝撃的でした。
大行司駅には上下線のプラットホームが残っています。
宝珠山駅に到着。
彦山から宝珠山まで、約30分くらいの行程でした。
バスはここから一般道に入り、日田駅を目指します。
宝珠山駅も水害で酷い被害がありましたが
駅舎も綺麗に元通りになり
駅周辺の整備も完了して
綺麗になっています。
帰りのバスまでの少しの時間で、駅前の神社の見学。
「福井神社」です。
福井神社の案内板
こちらの狛犬も
良い顔してます。
台座には天保八年の文字があります。
こちらの狛犬は
ほっそりスマートw
地元の方に大切にされてる神社でした☺️
再び宝珠山駅。
帰りのバスを待つ間、構内を見学してみましょう。
ノスタルジックな
改札口
待合室に黒アゲハが飛んでました。
駅のホームと
線路の一部が残されてました。
この看板は
全国的にも珍しい、県境を跨ぐ駅の目印の看板。
宝珠山駅を出発して
折り返して彦山駅へ。。。
ゆっくり走るバスからの車窓も良いですよ。癒されます😃
バスの窓から 再建された大行司駅舎が見えます。
筑前岩屋駅で
上りと下りのバスがすれ違う光景が見られます。まるで列車の上下線交換のようですが、BRT区間でバスがすれ違う事ができるのは、ここ筑前岩屋駅だけだそうで、バスはここで対向してくるバスの到着を待ち、出発信号が出るまで停車します。
元々レールが敷いてあったのをバス専用道として使っているので、当然と言えば当然ですね。
バスの運行管理は、恐らくJR九州バス添田支店内(旧添田駅舎)にあると思われる指令所と、各車両に備え付けの端末で厳正に行われているようです。
というわけで、彦山駅に帰って来ました。
今回は「日田彦山線BRTひこぼしライン」に初乗車してみましたが、BRT大反対だった僕が乗ってみた感想としては…これまでの考えが全くまるっきり変わりました🤣🤣🤣
赤字ローカル線の存続が全国各地で社会的問題になってますが、地域の公共交通機関を存続させるには、こうした手法もあって然るべきだと、往復のバスの車内でつくづく考えさせられました。
鉄道で復旧できなかったのは本当に残念ではありましたが、日田彦山線のシンボルとも言うべきアーチ橋と釈迦岳トンネルを残し、更にそれを活用してBRTを整備したJR九州の英断と沿線自治体の努力に敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました。全く何にもなくなる廃線よりは 遥かに良い結果だと思います。
「日田彦山線BRTひこぼしライン」
BRT区間彦山~宝珠山間の運賃、片道300円。
月イチで乗ります😆🎶