カルボさんが投稿したカルボ的試乗レビュー・試乗レビュー・9段階評価・ジャガーXFに関するカスタム事例

レンタカー・カーシェアシリーズ第300弾
ジャガー XF(初代 X250型)
何かとこちら初めて3年1ヶ月くらい経過しましたが、ついに第300弾です。ここまで色々ありましたけど頑張れました。100弾はヒョンデのアイオニック5、200弾は6代目のムーヴでしたが、300弾の今回はそれに相応しい車をご用意しました。ジャガーXFです。本当はそれより前にも1台乗ってますが、それは301弾で。では、始めましょう。

X250型XFとは？
『ジャガーXFは、クーペのラインを持つデザインを採用したミディアムサイズスポーツサルーン。エンジンは、V6 3L(238ps）、V8 4.2L（298ps）、V8 4.2Lスーパーチャージャー（416ps)の3ユニット。全てステアリングホイールに装着されたパドルによるギアチェンジ（ジャガーシーケンシャルシフト）が可能、6速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。バリエーションは、「3.0Luxury(ラグジュアリー)」、「3.0/4.2Premium Luxury(プレミアムラグジュアリー)」、4.2Lスーパーチャージド「SV8」の合計4モデル。インテリアは、レザーやウッドなどの伝統的な素材・クラフトマンシップを生かしながらも、アルミニウム素材を効果的に組み合わせる。フォスファーブルーの光輪イルミネーションをインストルメンツイルミネーションやオーバーヘッドコンソールライトなどのムードランプなどに、ウッドパネルも伝統的なバーウォールナットをはじめ、サテンアメリカンウォールナット、リッチオークなどが用意され、全モデルがレザーシートを標準装備する。2段階のDSC（ダイナミックスタビリティコントロール）によって様々な路面環境での走行安定性を高め、SV8にはDSCをキャンセルできるダイナミックモードを備えており、経験豊富なドライバーがXFのパフォーマンスをフルに引き出す機能も備えている。また、ドライバー支援機能として全モデルにリバースパーキングコントロールを装着し、新たにリアカメラパーキングエイドを装着（プレミアムラグジュアリー、SV8モデル）。これはリバースギアを選択するとタッチスクリーンモニターにカラーで後方視界が映し出され、障害物までの距離情報をも表示されるシステム。3.0ラグジュアリーは右ハンドルのみ、その他は右/左ハンドル。』
(goo-netより引用)
今回の車両はバックカメラ非搭載だったので一番下のラグジュアリーです。平成20年4月登録車です。新車価格は650万円です。

外観

外観は、その前に販売されていたSタイプだとあまりデザインのバランスが良くないなとは思っていましたが、ここで一気に変わりました。ヘッドライトが比較的細めのデザインになり、今までの丸目から変わっています。ただ、前期だと丸目の頃の印象を残すためか、途中で盛り上がるようなデザインになっていて違和感は感じちゃいます。ただ、マイナーチェンジ後で無くなりました。また、幅が1875mmあるのでワイドです。サイドは、無駄にキャラクターラインを入れずにプレーンな印象があります。リアは、テールランプの光り方が現代の車と変わらないですね。発売された2007年の時点でこのデザインなので驚きです。まとめると、私は今のジャガーの方が好きですが、この頃から今までの丸目のイメージから脱却し始めた感じですね。

内装
インパネ撮り忘れました。すみません。ドア側は650万円する車なので質感高いです。基本的にソフトパッドと中間辺りが本目目なのか木目調なのか分かりませんが(多分艶が無いので木目調だと思います)、良い雰囲気ですね。ドアを開けるとスカッフプレートが光ります。インパネも基本的にソフトパッドや木目調らしき素材が使われているので質感良いですね。当時のライバルのEクラスや5シリーズと比べても質感高いのでは？と思います。加点です。室内照明は豆球で、近くに手をかざすと付くみたいですが、センサーが壊れているのか、グローブボックス閉めたりすると勝手に付きました。シートは固めのシートで、1時間程乗りましたが疲れませんでした。質感も廉価グレードですが良いですね。シフトは当時のジャガーとかで多かったダイヤル式ですが、ちょっと分かりにくいかなとは感じます。同じようなシフト採用しているbz4Xと比べたらまだマシですが。エアコンの風量調節はダイヤル式ですが、節度感はあまり良くないです。もう少しカチカチ動くと良いと思います。ペダルレイアウトは良く、足をパンと出すとしっかりブレーキを踏めます。助手席は、29cm〜平手が入らない程と広くて快適に座れます。後席は、ドア側は質感変わりません。ボディ剛性も外車なので高いです。シートは変わらず固めであり、長距離だと疲れるか少し不安にはなります。身長177cmの私で、頭上空間が拳2個、足元空間が16cmとまぁまぁな広さです。角度調整はできません。

インパネ中央です。ご覧の通り質感は高いので最高です。

ペダルレイアウトは問題ないです。給油口はプッシュ式でした。

グローブボックスはちょっと容量少ない気がします。車検証だけで大分容量埋まる印象でした。

後席にはエアコンの吹き出し口が備わっています。時代的にUSBとかはありません。

荷室
開けてみましたが、色々荷物が積んである状態だったので測定とかはやめました。調べたらトランクスルーもできるらしいです。

ヘッドライトを点灯させました。ぱっと見LEDかなと思いましたがHIDです。テールランプはLEDです。

タイヤ
スマートライン製の社外品のホイールに変わってました。純正だと17インチのアルミホイールになります。プレミアムラグジュアリーで18インチ、SV8で20インチになります。タイヤはピレリのPOWER GYです。

搭載エンジン
FB型の243馬力で6ATになります。V6エンジンです。アクセルは問題ないですが、ブレーキは車格にしてはイマイチかなと思います。この価格帯なら踏んだ分だけ効くブレーキを期待しますが、1〜2割くらい遊びでそこから効き始める感じで、国産コンパクトカーと対して変わらないです。このクラスなら期待はしちゃうので、厳しいかもですが減点にはします。ブレーキタッチは悪くないです。加速性能は悪くなく、エンジンサウンドもV6なので良い音を奏でてくれます。静粛性やロードノイズは結構抑えられており、dB測定して63前後でした。停車時は、ブレーキ辺りから結構振動が来て不快に感じてしまいます。安い車なら少し減点で済ませますが、650万円の高級車でこれはダメです。停車時は58dB前後でした。ハンドルは適度で良いと思います。サスペンションは若干硬いですけど、嫌な硬さでは無くて適度な硬さです。ジャガーというブランドを考えると悪くはないサスペンションのセッティングかなと思いますが、私的にはもう少しソフトの方が好きですね。リアからの突き上げは抑えられています。ただ、高速道路でスピードを出すと乗り心地が安定してきますので、長距離だと快適かもしれません。直進安定性は良いです。周辺が制限速度60kmの高速道路しか無かったので下手に飛ばせませんでしたが、測定すると68dB前後でした。カーブ曲がる際はロールは若干感じますが嫌な曲がり方ではないです。

まとめ
良いところ
・内装の質感⭕️。+0.5点
・ダイヤル式エアコン 節度感イマイチ。
・サスペンションは街中だと若干硬さは感じるが、高速道路でちょうど良いセッティングになる。+0.5点
・高級車なので静粛性は結構高い。

悪いところ
・室内照明のセンサーが壊れていた(この個体だけですが)。
・ブレーキが期待値よりも低く、国産車の感覚に近いブレーキ。踏んだ分だけ効くブレーキじゃない。−0.5点
・停車時のブレーキ辺りからの大きな振動。高級車でこれはダメ。−1.0点

評価:4.5点 惜しいです。あと少し。
当時の新車価格650万円の高級車ですので、いつもより厳しめに見ました。基本的には良くできている車で、内装の質感は写真見た限りですが演出の仕方は2008年頃のライバル車と比較してもこれが一番だと思います。同世代のEクラスや5シリーズに乗ったことが無いので、なんとも言えない点はありますけど・・・。ただ、この価格帯だといつもより求める箇所が厳しくなると思います。それを踏まえると、ブレーキが少し弱かったり、ブレーキからの比較的大きな振動があるのはダメな点です。それを踏まえると4.5点かなと思います。今から中古車探すなら、有力な候補にして良いんじゃないかなと思いますね。