ロードスターのD1GP・エビスサーキット西コース・読書・風と行く者 守り人外伝・☆☆☆☆★に関するカスタム事例
2022年08月19日 17時36分
R6年3月10日、2代目となる魂赤のNDを納車しました。 ドライブと読書と映画が好きなアラフィフオヤジです。 呼ぶときは「ハル」でお願いします。 フォローはコメントのやり取りのある方のみとさせていただきます。 言い合いになりそうな場合には、CTの規定に則り即ブロックします。 R6.3 「ハル@マグローズ🐟」から改名
しごおわで某ブンへ。
聖光学院ベスト4進出おめでとう!
東北勢対決はちょっと残念だけど、優勝旗をぜひ福島へ持って帰ってほしいです。
明日は一日中仕事で試合は見られないけど、応援しています。
日曜日はD1GP in エビスサーキット!
めっちゃ楽しみ!
【読書記録】
【60】,『風と行く者 守り人外伝』上橋菜穂子:著(新潮文庫)
あらすじです。
市場へ薬草の買い出しに来たバルサとタンダは、旅の楽人たちのトラブルを目撃する。
その楽人たちは、亡くなった人の魂を鎮めるために旅をする芸人〝サダン・タラム〟と呼ばれる人たちだった。
〈森の王の谷間〉(エウロカ・ターン)へ向かうという彼らの護衛をすることになったバルサは、その一行の若い女頭首・エオナに養父ジグロの面影を見る——
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ずいぶん久しぶりの「守り人シリーズ」の作品です。
3作目の外伝になります。
あのジグロに娘がいた⁉︎
バルサの反応が気になるところです。
すっかりおば… お姐さんになったバルサは、経験を経てその強さは一流の中の一流ですが、その分過去に置き去りにしてきたものも多い。
養父ジグロはその象徴的な存在です。
用心棒としてバルサを鍛えながらも、不器用な愛情を時折見せるジグロは最高にかっけよく頼れるお父さんです。
唯一、バルサが心の弱さや甘えを見せる相手といっても過言ではありません。
ジグロは本編では名前しか出てきませんが、外伝ではバルサの回想の中に生き生きとして登場します。
今巻の主人公の一人と言っても、過言ではないでしょう。
未熟で若さゆえの暴走をしがちだった16歳のバルサを、時には厳しく時には深い愛情と信頼をもって見守ってきたジグロ。
この二人の義理の親子愛や絆が、今巻の最も深いテーマではないでしょうか。
印象的なのが、バルサがエオナに語るラストシーン。
エオナにジグロの面影を重ねながら語るバルサの気持ちを考えると、胸が締めつけるように苦しくなります。
胸躍るバトルシーンや凄惨な戦いのシーンもありますが、このシリーズに共通して描かれる深い人間ドラマと人生の奥深さが光る良作長編だと思いました。
このシリーズ、最初から読み返したいと思いました。
☆☆☆☆★星四つ