アルトバンのSIRAKOBATO超理論・空力・ベルヌーイの定理・ダウンフォース・デュフューザーに関するカスタム事例
2022年08月28日 12時27分
上から吊り下げる方式の
リアウイング(スワンネック)は
ウィングの下側の面積を増やすことによって
コアンダ効果が現れる範囲が広がり
効率よく下側にかかる力
(ダウンフォース)
が発生すると説明しましたよね
ではリアのディフューザーにある
内側の縦のパネル、いらないのでは
逆にダウンフォースを低減させているのでは
実はタイヤに近い位置に
ディフューザーが付いている場合
この中にある縦のパネル
効率よく働いているのです
写真はフレンドのEighthさん
手作りで作ったそうですが
本当に良く出来ています😳
例えば、縦のパネルのない場合
タイヤから近い位置のディフューザー
リアタイヤの負圧に引っ張られ
上の線のような
空気の流れになってしまいます
リアの空気の流れを
まっすぐ後ろに流さないのです
縦パネルがある場合は
空気がまっすぐ後ろに行こうとする
そのような動きになるため
車の床下の空気を引っ張ることになる
このような流れになるので
効率的にダウンフォースを発生するのです
本当によく考えられている
手作りディフューザーです🧐
ベルヌーイの定理についてですが
流速が上がることによって
負圧になりダウンフォースが発生すると
よく説明されてますよね
これは間違いです
例えば水洗いする時
ホースの先をつぶすと
水流が上がりますよね
ベルヌーイの定理の説明だと
スピードが上がると圧が下がる
そうするとホースの先っぽを潰した場合
必ず霧状になってホースの口から
水が出てくるのです
実際には
綺麗にホースの先を潰せば
霧状にならず1本か2本の線で
水が勢いよく出ますよね
水圧は下がっていないのです
これと同じで
空気の流れが速くなることによって
気圧が下がるということはないのです
では車の床下では
どんな状態が起こっているのか
以前 動いている車がから見れば
空気は流れているのですが
止まっている人から見れば
その空気は止まっていると説明しましたよね
その止まっている空気を
リアのディフューザーによって
広げ速くすることによって
後方に流れる力が発生します
その力によって床下の空気を
引っ張るのです
注射器などで空気を広げ
引っ張っている状態ですね
そうすると注射器の口から
空気が流れ混みますよね
その状態が床下で起こっているのです
実はこのリアディフューザーも
周りの空気の流れから
影響されていない場所につければ
スワンネック リアウイングと同じように
下側の面積を少なくする
縦のパネルは必要ないのです
写真はポルシェ962 C
この写真では完璧ではないですか
この状態でリアタイヤからの乱気流を
防ぐような横のパネルを追加した場合
その間に縦のパネルは必要ない
パネルは逆にデュフューザーの面積を減らし
ダウンフォースを減らしてしまうのです
本当に空力は面白いですよね
皆さん横に縦のパネルがあるだけの
ディフューザー
その効率の良いディフューザーは
タイヤの後ろの部分から
長く伸びているトランクがある
セダンタイプの車に有効と考えます
中央の部分にパネルのない
美しいディフューザーを
セダンタイプのエアロパーツとして
発売して欲しいものです